表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢から貰った異能力で世界最強  作者: めいめい
7/20

ゼブラインの猛攻

  ライレンは透明人間化と空中移動の能力を使い全速力でフェルマン城へと向かっていた。魔力の消費が激しくさすがのライレンも疲れが出てきていた。


  だが休憩などしている時間はない。一刻も早く母を助けなければと今はもうその事しか頭に入っておらず魔力の減りにより無意識に透明化が解除され姿が見えている状態で空を飛んでいたことにすら気づくことが出来ていなかった。今のライレンは他の人から全て丸見えである。


  「おい!見てみろよ!人が空を飛んでる」


  「嘘でしょ!?何かのマジック?ありえないよ」


  案の定下にいた住民の人達に姿を見られてしまっていた。当然人が空を飛んでいるとは通常では考えられない。異能力を見たことがある者であれば能力によって飛んでいると考える事もできるが当然見た事のない人間も沢山いる。その人達からしてみれば異能力すべてがマジックに見えてしまうだろう。


  そしてライレンは遂にフェルマン城へとたどり着いた。しかし門の前でゼブラインと門番の人が何やら揉めている。

  (くそ…こんな時に一体なんだって言うんだ。)



  今のライレンからすれば自分が向かう先にいるものは全て邪魔者でしか無かった。出来れば絡みたく無かったがそうも言ってられないとライレンはゼブラインの元に近づく。そして透明人間化が解除されている事にようやく気がついた。


  「あの、なんで揉めてるのかは知りませんが此処を通してくれませんか。緊急事態なんです。母が何者かに攫われて、自分は魔力診断で合格したライレンと言います。とにかく城の中へ入れてください!」


  「あ〜?急になんだと思えばお前魔力診断の…邪魔すんじゃねぇよ。俺も今その話してるとこなんだ。母親が攫われた?んなの知ったことか!それと此処に入る事はなにか繋がりでもあんのかよ。とんだ茶番だな。失せろ。」


 ゼブラインは相変わらずかなり酷い口調でライレンに喧嘩を売るような言い方をしてきた。そして今のライレンは焦りと苛立ちに満ちている。そんな中ゼブラインからのこの言われよう。今までの我慢してきたものがすべて爆発した。


  ライレンはゼブラインの胸ぐらを掴み睨みつける。


  「茶番だって?あんたゼブラインだったよな?こっちは緊急事態なんだよ。さっきも言っただろ!何で此処に来てんのか知らないけど失せろはこっちのセリフだ!いい加減にしろ!」


「お〜いいじゃねーか。やる気満々って面だな。どーせ話し合っても解決なんざしねぇ。何でか分かんねぇがお前は見た時から気に食わなかったんだよ。丁度いい殺るか。今ここで。」


  2人は殺気に満ち溢れ門番達はこれは不味いと2人が揉めているスキにもんの鍵をしめ中に走っていく。魔力診断の合格者であり異能力を持っていることを知っていたため余計に危ないと思ったのだろう。


  確かにここでこの2人が戦いを始めれば城もそうだがその周りのフェルマンの街にもかなりの被害が出て完全に悪者扱い。最悪な場合牢屋に閉じ込められてしまう可能性もある。普段ならライレンはそこまで冷静に考え判断して動くが今は全く違う。完全にゼブラインと戦いを始めようとしていた。


  ライレンは胸ぐらを掴んでいた手を離しDREAMBOOKを出しページを開き完全に戦闘態勢に入った。


  「その本がお前の能力か?魔力診断でお前が能力貰ってる時かなりの光が出てたのは俺も見てた。口先だけじゃなく実力は確かにあんだろうよ。けどな…」


  ゼブラインも戦闘態勢に入る。ゼブラインが体に力をこめると周りから炎が大量に出始めた。離れていても分かるほどの熱気。一瞬で汗をかくほど暑い炎なのは分かった。そしてその炎の渦はどんどん加速しゼブラインの周りを回転しながら増えて規模をましていく。まるで彼自身が炎になっているように見えた。


  防御体制に入るためライレンは片手を前に出し透明なバリアを貼った。このバリアは魔法を防ぐことができる。守れる範囲が狭いが魔力の消費量がすくないらしい。

 

  先程の移動で魔力を結構使ってしまったため一気に2つの能力を発動させるのは無理だと判断し相手の出方を見るためバリアを貼って様子を見ている。ゼブラインは片腕に貯めた炎をライレンヘ向け解き放つ。かなりの速度と勢いでこちらへ飛んできた。そしてバリアへ直撃。



  (とんでもない威力だ。今の魔力じゃこのバリアは持たない。)


「どーした!!まだ半分も力出してねぇーぞ!こんなもんかぁ?あの光の量は見せかけかぁ!」



  ゼブラインはかなり余裕そうな表情でこちらに叫んでくる。ライレンのバリアにヒビが入ってきた。やむを得ないとバリアの能力を解除しその瞬間に空中移動で炎を回避した。そこからゼブラインの猛攻をひたすら反撃せず交わし続けている。ライレンは交わしながら反撃の手段を考えていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ