第2章-邪心(Evil)-
登場人物
昴:(男)
静:(女)
壮:(男)
※N:兼役あり
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N:『異種間遺伝子交配』で生まれた能力者は、翼達だけではなかった。彼らが知らない間にもう1つの能力者集団“デビルズクラブ”は活動を開始していた。
ビースト・クロニクル 第2章-邪心-
ーとある夜ー
静:ごめんなさい。あなたにはなんの恨みもないんだけどね。眠っててもらうわね。ずっとね♡
壮:おらぁ!
静:はぁ…品がないわね…壮
壮:品なんてわかんねーし。そーゆう静なんて毒のキスだろ?そっちの方が恐ろしいわ
N:壮。チーターの遺伝子による超高速移動の能力者である。そして彼女は静。融合遺伝子は蛇で能力は毒という厄介な女である
静:分かんないかなー。女の魅力ってのは基本どれも毒なのよ?
壮:おー怖っ
静:急ぐわよ。昴が待ってる
壮:“急ぐ”?
静:そうだった。あなた速いのよね。とにかく行くわよ
壮:あいよ
ー数分後ー
昴:来たか
静:どうも〜♪
壮:やっと追いついたぜ
静:“スピード”名乗ってる割には来るの遅いじゃない
壮:うるせぇよ
昴:2人とも、俺達能力者の力を示すのならば今だ。俺達を作り上げた研究機関を壊滅させる
N:後日
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壮:俺さ、なんかとある噂聞いちゃったんだよね。あ、お姉さん、クリームソーダを1つ
静:で、これからどうするの?アイスティーを1つお願いします。チーズケーキ頼んでもよかったかなぁ
壮:太るぜ?(笑)
静:お黙り
壮:くっ…さりげなく…力使うなよ
静:あんたが悪い
昴:行動を起こすまでには時間がいる。関係ない人間を巻き込むのは面倒だからな。アイスコーヒー1つ。んで、噂だって?
壮:あぁ。どうやら俺達以外にも能力者がいるようだぜ
静:本当に!?
壮:なんか俺達を探してるらしいんだよ。
昴:何故だ?何故俺達と出会う必要がある?
壮:理由は知らねえ
静:どっちにしても邪魔な連中じゃない
昴:いや、これは面白くなりそうだ
壮:へっ、どんな奴でもかまわねぇ俺がぶっ潰す
静:発言に気をつけな
壮:お前は俺の姉ちゃんかよ(笑)
静:うるさいわね。そういうあんたも私の弟なの?
壮:ちげーし
昴:兄弟…もしかしたら、そのもう1つのチームは互いを兄弟として認識しているかもな…壮、静。まずはそのもう1つのチームに会ってみようじゃないか。どんな奴らなのかも気になるしな。だがどこにいるのかが分からん
静:遺伝子交配実験で生まれた能力者なら私達と一緒ね。風間修が関係してるかも
昴:それなら次の金曜日に討論会がある。生命進化学についての討論会だ。風間も出るらしい
壮:なら、そこに行きゃ風間もいるしワンチャンそのチームも来てるかもしれないってことか
昴:かもなぁ。いたら挨拶してやるか。『俺達流』で
壮:やる気満々じゃん
昴:当然だ。彼らが俺達を理解しなけりゃそれでいい。どんな奴らと出会えるのか楽しみだ
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昴(N):こうして、俺達デビルズクラブは、もう1つのチームとの接触を試みることにした。本来の目的からはズレるが、能力を見る価値はある。フッフッフッ…待ってろよ…
昴:ビースト・クロニクル 第2章 -邪心(Evil)- 閉幕
To be continued
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静:予告! 生命とはなんなのか。進化とは何なのか。生物の進化に限界はあるのだろうか。討論会の日に向けて時計が走る!そしてあの3人組は…まさか彼らなの!?
次回!『対峙(Encounter)』。お手並み拝見といきますか♪