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スローガンその2「エリートのおしごと」
私の名は、蝶茶韻理早智。化粧品をはじめ手広く事業を広げていて、S県東部にある町「空の宮市」を牛耳っtんんんっ! ……企業城下町としている会社「天寿」の監査室で監事として働いている、いわゆるエリートってやつよ。まあ簡単に言うと、会社の予算が正しく使われているかチェックしたり、よくない行動をとっている社員がいないかどうかを調べる仕事をしているわ。私、社長を01番とすると天寿の本社内で20番目に偉いのよ? ひれ伏しなさい。
……とはいえ、私はあくまで従業員。役員会が決めた経営方針には抗えないわ。ときには、嫌々仕事を受けることも。……ストレスが溜まるわ。
「これと同じワインを頂戴」
「かしこまりました」
そんなとき、私は好物であるフカヒレを食べにこの店へ来るの。エリートならではの贅沢ね。庶民には、こんな良いストレス発散法は実践できないわよね。なんたって私はエリートだもの。