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生産者ギルド

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ところで、ダッシュ線だったり点々だったりしっかり表示できてますでしょうか?

スマホ投稿なのでそこだけが不安です。

 今日は生産者ギルドへ向かうことにする。

 生産者ギルドも加入によるデメリットはないので加入するだけ得である。

 冒険者ギルドの受付嬢よりも生気がある受付嬢から水晶を渡されてそれに触り、登録が終わると生産用の部屋の申請を行った。


「錬金術用の部屋ですか? ……空きはありますね。1時間ごとに料金がかかりますがよろしいですか?」


 冒険者ギルドのクエストでお金は作ってきたから大丈夫だ。


「では、あちらの扉からお入りください」


 料金を支払って割り当てられた部屋に入る。

 人間サイズで作られていて全部が大きいね。

 まあなんとかなるでしょう。

 薬草を何個かすり鉢に入れてすり潰す。


 しかし、すりこぎ棒が持てない!


 まさか初回から行き詰まるとは思わなかった。

 多分無属性魔法を使えばどうにかなると思うけどどうしようかな。

 とりあえずはすり鉢より少し小さいくらいくらいのサイズの球体をすり鉢に入れて転がす感じでいいか。

 

 ゴロゴロと圧をかけながら転がしていると、いい感じに薬草汁が絞り取れたので、それを鍋に入れる。

 それを何回か繰り返し、鍋一杯分のポーションを作るのに必要な量の薬草汁を作ったところで水精霊に水を作ってもらい、鍋に入れる。


 この時鍋に入れる水はどんなものでもいいのだが、魔法で作った水だと魔力を込める工程が短縮でき、品質も安定する。

 逆に井戸の水なんかを使うと、この後で魔力を込める工程が挟まり、込めた魔力の量と使った水の品質でポーションの品質が決定する。

 今回は量を作る予定だし水を持っていないので魔法で水を呼び出したのだ。


 鍋を火にかけて適当にくるくると混ぜていく。

 篦は持てないので水精霊と風精霊に頑張ってかき混ぜてもらう。

 無属性魔法も精霊魔法も便利な魔法だなぁ。


 沸騰する直前で火から下ろし、自然に冷めるのを待ってからポーション用のビンに移し替えていく。

 どうやって移すかを迷ったが、鍋に無属性魔法で作ったストローをさして、ポーション用のビンに反対側をさす。

 そして風精霊に吸引してもらうことでビンへの移し替えが完了した。


 残っていた薬草すべてをポーションに作り替え、十五本ほどのポーションが完成した時に新しいレシピが【錬金術】に生えた。

 

 プレイヤーに表示され無いにも関わらず、スキルレベル(もしくはそれに準ずるもの)があるということがわかった理由は、生産系のスキルにある。といっても最初に判明したのが生産スキルだったというだけでほかのスキルでもある程度のスキルレベルを察することが出来るものは存在するのだが。

 生産系のスキルはレシピなんかが最初からあるのだが、生産活動をしていると新しいレシピが増えるのだ。

 このことからスキルにはレベルがあり、レベルが上がるとレシピが増えるのだろうという結論になった。

 ちなみにレシピは絶対ではないので、アレンジすることも出来る。

 生半可なアレンジではレシピ通りに作った製品以下の品になるため、その通りに作った方が良かったりするのだが、『メシマズ』と呼ばれる人種はアレンジを加えまくるのでまともな品が作れなかったりする。

 今回使った魔法の水を使うのもアレンジのひとつで、こういうものの知識量の差が生産職の技量の差となってくるのだ。


 閑話休題。


 新しく生えたレシピはマジックポーションのレシピだった。

 もっとも、ベータテスト時代にも【錬金術】はやっていたため初級のレシピくらいなら暗記済みだ。

 解毒ポーションとかも作ろうと思えば作れる。

 マジックポーションの材料となるアイテムは草原での収集でいくらか入手しているので作ることが出来る。

 ただ、正規のレシピでは作れないので若干効果が落ちるのが残念ポイント。

 それでもポーションの効果が10倍になる妖精なら十分だと思うので作ることにする。


 まずはマジックポーションの材料になる薬草を乾かす。

 時間がかかるので燃やさないように気をつけながら炙ることにする。

 そして、水分と一緒に葉っぱの外に出てきた成分はMP回復作用があるので風精霊に回収してもらって自分のMPにする。


 完全に乾いて落ち葉みたいになった薬草を魔法で作った水を沸騰させたものに浮かべて、その水を急速に冷やす。

 鍋を冷水に浸す感じだ。

 そして葉っぱからMP回復成分が水の中に染み出していくのを待つ。

 お茶を作るのに似ているかもしれない。

 

 しばらく待って完成したと感じたら葉っぱを取り出してポーションのビンに移して完成だ。

 本来のマジックポーションは普通のポーション同様にすりつぶして汁をお湯に入れて、そこに魔石というものを砕いたものを入れてくるくるかき回すものなのだが、今回は魔石なしでも作れるマジックポーションを作成した。

 その代わり効果は店売りのマジックポーションの三分の一ほどだ。

 

 生産を終え、三時間分の料金を払って生産ギルドをあとにする。

 生産には結構時間がかかるのだ。

 特に妖精みたいな種族で同時に複数の作業ができないと余計に時間がかかる。


 生産ギルドを出たあとは、数本を残してポーションを売却、お金を作ってスキル屋さんへ出発だ。



 スキル屋さんでは前回買えなかったスキルを買うつもりだ。

 まずは【魔力察知】魔力を察知するスキルではなく、魔力で察知するスキルである。

 なお、【魔力放出】よろしく補正はすべての魔法系ステータスにかかる。

 次は【使役術】『霊力』と『呪力』に補正がかかるスキルで、陰陽師の式神とかそんな感じのペットモンスターを使役できるようになる。

 すぐには無理だと思うけど、いつかお狐様を召喚してモフる。

 最後に【回避術】これは、速度系に補正がかかるスキルである。

 速度系の中でも『瞬発力』に強く補正がかかるものだな。

 所謂フレーム回避ができるようになるスキルなので、あるのとないのでは雲泥の差だ。


 【使役術】が高めで結構お金を使ってしまったためお買い物は終了。

 

 ものを売ってお金を作ろうにも売るものがないのでまたフィールドに出ることにした。

 【使役術】は一体しか使役できないし、使役するペットを用意するためにも触媒が必要だしで少し大変だが、お狐様を召喚するための適性を高めるために獣系モンスターの触媒を集めに行くとしよう。

 まだ昼だし暫くはうさぎ狩りになるかな。

 夜になったら狼狩りで、もうちょっと強くなったらボスの狼を倒しに行こう。

 まだ妖精での戦い方が確立できていないし、狼型のモンスターには空中からのハメ技が効かないかもしれない。

 もし効かないとすれば、少し難しい戦いとなる。

 ゴブリンと違って狼は全身凶器だ。

 妖精のしょぼい防御力では触っただけで死にかねない。

 動きも速いし、ゴブリンなんかとは格が違う。

 あとめっちゃ群れるから避けるのも難しいしね。

 今までの戦法ができないようなら新しいスキルの獲得も視野に入れた方がいいかもしれないね。


 それじゃあまずはうさぎを寄せ集めるためのアイテムを買って、うさぎの討伐クエストを受けてからうさぎを沢山倒して夜はうさぎの肉を使って狼を呼び寄せるとしよう。

 食物連鎖の性質を使ってする効率が良い狩りもプレイヤー達の知識の差である。

 もっとも、この方法は広く知れ渡っているので自慢できるものじゃあないんだけどね。

――――――――――――――――――――――


PN『ルフレ』

種族『妖精』

スキル

【魔力放出】【無属性魔法】【精霊魔法】【錬金術】【精神力回復】【魔力察知】【使役術】【回避術】


――――――――――――――――――――――

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