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日詩

なんとか明るく

私には誰にも言えない秘密があって、それは借金だ。額にして、約200万。よくもまあこれほどまで膨らんだものだ、と感心するが、よくある話なのであろう。そして、これもまたよくある話だが、私のような低賃金労働者にはどうしようもない額なのである。


これは参ったね、どうしよう、ほほほ、となる。しかし、どうしようもないのう、ひひひ、となる。ストレスは身体によくない、あまり考えないようにしよう、ははは、となる。だが、頭から離れぬ、となるのはこれ借金、借金、ああ借金。


これもまたよく話ではあるが、とりあえず神に祈ってみる。さらによくある話ではあるが、ギャンブルに向かう。負ける。金が、ない。飯が、食えぬ。こころなしか、心臓が痛み、私は膝から崩れ落ちる。


世間知らずやった。いまも、そうであり、世間とは、何なのか。わからん。わからんが、とにかく怖い。怖くて、じっとしておられない。どんと構えておれない。怖い。不安で、苛々して、怖くて、辛い。


嘘をつく。借金などないかのように振る舞う。嘘をつく。他人にも、自分にも。嘘をつく。何の得にもならない嘘をつく。私は嘘をつく。センスのない、嘘をつく。得意げに、センスのない、嘘を、つき、他人を騙す。自分をも騙す。私は臆病である。金がないのが怖くて、金を失い、やめよう。暗い話だ。暗い、暗い、暗すぎて、



「光をっ!」



と、私は叫んだ。




私の人生の照明さん、どこにおるんやろな。ああ、なんとか明るく、なんとか明るく、なんとか明るく、なんとか明るく、なんとか明るく、なんとか明るく、なんとか明るく、なんとか明るく、なんとか明るく、なんとか明るく、なんとか明るく、なんとか、明るく、は、ならないものか。


気がつけば朝。太陽が私の様子を見に来る。こいつは金に関してはなんちゃ役に立たん無能である。だが、私の様子を見に来てくれる。それだけでよい。それだけでありがたい。太陽さん。ありがとう。嘘偽りなく、心の底から、私は本当に感謝している。感謝はしているのだが、太陽さん、私はそろそろ、心臓が痛い。





金の切れ目が、胸を裂くのだ。

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