八年越しの
「年月」の読みは「としつき」
「まがつ日」の読みは「まがつび」です。
八年越しの夜明けには
日の目を見るもめでたけれ
狭間にあった年月は
伏して過ごしたものだった
待てど暮らせど変わらない
まがつ日を見た年月も
待てば海路の日和あり
まことに長く待ったもの
努めはげんだ年月は
確かに辛くあったもの
時にはそれに耐えかねて
潰れそうにもなったもの
一矢報いてやれたのか
いまだ迷いはあるものの
射当てた跡を眺めれば
今はひとまず成し遂げた
果たされたとはまだ言えず
はるかに先はあるものの
ひとまず越えた一里塚
日の出を今は喜ばん