風のうた
瓶を叩き割るような激しさはもうないんだ
吹けば吹くほど生物は防御する
熱かろうと冷たかろうと
向きを変えても渦を巻いても
沁み入るものなんてない
孤独な一号さ
キュートな春風が欲しい?
桜色の温もりみたいな
ウェットな潮風はどう?
波色が騒ぐ夕べ
それとも
秋風に身を任せる?
ポエム色な甘いクリーム
そして
木枯らしのうたをうたい
寒風の中で人は強くなる
かなしみはかなしみと
よろこびはよろこびと
受け容れることが
素直に出来ないって
いちばんつまらないね
瓶を叩き割るような激しさはもうないんだ
吹けば吹くほど生物は防御する
熱かろうと冷たかろうと
向きを変えても渦を巻いても
沁み入るものなんてない
孤独な一号さ
どこにだって風は吹く
自由自在に吹かせてみてよ
キミだけの四季の中で