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カーテシー・クラブ7 ドレスの下はどうなってる!? とんでもない体験をさせられる男たち! 未来の大物まで巻き込んで大騒ぎ!?  作者: 真城 悠


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第4章


さて。

その夜。

サンクトペテルブルク宮廷の一角で。

少々。

妙な集まりが開かれていた。

もちろん。

この宮廷では。

妙な集まりそのものは。

それほど珍しくない。

男性が女性の服を着る。

女性が男性の服を着る。

そのまま舞踏会を開く。

そんなことが。

すでに何度も行われているのだから。

今さら。

少しくらい変わった催しが増えたところで。

誰も驚かない。

……はずだった。

しかし。

今回ばかりは。

少し事情が違った。

ことの始まりは。

メタモルフォーゼ会へ参加した。

何人かの男たちから出た。

何気ない一言だった。


男「舞踏は、それほど得意ではないんだ」

別の男「私もだ」

男「食事も悪くはないが」

別の男「せっかく集まるなら、もう少し静かに話ができる場所が欲しいな」


そして。

よくよく話を聞いてみると。

宮廷には。

意外なほど。

同じような人間がいた。

本が好き。

詩が好き。

劇が好き。

歴史が好き。

学問が好き。

外国の書物について。

何時間でも話していられる。

けれど。

舞踏会そのものには。

そこまで興味がない。

だったら。

そういう人間だけを。

一度。

同じ場所に集めてみたらどうなるのか。

誰が言い出したのか。

その話が。

いつの間にか。

宮廷の特別な催しを扱う者たちの耳へ入り。

そして。

あれよあれよという間に。

一夜限りの。

特別な集まりが決まってしまった。

条件は。

いつものメタモルフォーゼ会と同じ。

男性は女性役。

女性は男性役。

ただし。

今回の主目的は。

舞踏ではない。

本。

詩。

演劇。

学問。

外国文化。

そうしたものについて。

好き勝手に語り合う。

いわば。

宮廷文化人たちの交流会。

……だった。

ところが。

いざ参加希望者を集めてみると。

妙なことが起こった。

男。

男。

また男。

ほとんど男。

結果。

その夜。

会場には。

豪華な宮廷婦人姿の人間ばかりが。

ずらりと並ぶことになったのである。


挿絵(By みてみん)


少し広めの部屋。

壁際には。

椅子と小さな卓。

卓上には。

本。

紙。

インク。

菓子。

酒。

そして。

あちらこちらで。

話の輪ができていた。

その一角。

一際。

妙な集団があった。

まず。

アレクサンドル・スマロコフ。

まだ二十代。

これから。

ロシア演劇と文学の世界で。

大きな名前を残していく男である。

だが。

今夜の姿だけを見れば。

どう見ても。

気の強そうな若い貴婦人だった。

その隣には。

まだ十代半ばの。

フョードル・ヴォルコフ。

後に。

ロシアの劇場文化を語るうえで。

避けて通れない人物となる少年。

今夜は。

若い令嬢そのものにしか見えない。

さらに。

ミハイル・ロモノーソフ。

すでに。

学問の世界では。

ただ者ではない。

科学。

詩。

言語。

歴史。

何にでも首を突っ込む。

文字通りの万能人。

ところが。

今夜は。

堂々たる宮廷婦人姿で。

椅子に腰掛けている。

そして。

ワシーリー・トレディアコフスキー。

詩人。

翻訳家。

言語学者。

少し話を振ると。

十倍になって返ってくるタイプの。

面倒くさい。

いや。

非常に熱心な文化人である。

最後に。

キリル・ラズモフスキー。

まだ十代。

にもかかわらず。

この頃には。

科学アカデミーの頂点に立とうとしている。

恐ろしく若い。

学術行政側の人物である。

そんな五人が。

全員。

見事な宮廷婦人姿で。

一つの卓を囲んでいた。


スマロコフ「だから私は、ロシアにもきちんとしたロシア語の劇が必要だと言っているんです」

トレディアコフスキー「必要なのは分かります。しかし、その前にですね」

スマロコフ「また始まった」

トレディアコフスキー「また、とは何ですか」

スマロコフ「あなたはいつも、劇の話をすると、その前に言葉の話を始めるでしょう」

トレディアコフスキー「当然です」


トレディアコフスキーは。

宮廷婦人のドレス姿のまま。

堂々と胸を張った。


トレディアコフスキー「言葉が整っていなければ、優れた劇など書けません」

スマロコフ「だからと言って、すべての劇作家が詩の韻律から勉強し直していたら、いつまで経っても芝居が始まらないでしょう」

ロモノーソフ「私は、どちらも必要だと思いますが」

スマロコフ「ロモノーソフ先生は、いつも全部必要だと言う」

ロモノーソフ「実際、必要ですから」

ヴォルコフ「でも」


そこで。

若いヴォルコフが。

おそるおそる口を挟んだ。


ヴォルコフ「どれほど良い文章でも、舞台で面白くなければ意味がないのではありませんか?」


一瞬。

全員が。

ヴォルコフを見る。


ヴォルコフ「……何か?」

スマロコフ「いや」


スマロコフが。

少し笑った。


スマロコフ「君、面白いことを言うな」

ヴォルコフ「そうでしょうか」

スマロコフ「舞台で面白くなければ意味がない、か」

ロモノーソフ「実演する側の意見ですね」

ラズモフスキー「そういう人間も必要でしょう」


ラズモフスキーは。

卓上の菓子を一つ取った。


ラズモフスキー「書く人間だけ集めても、舞台はできませんから」

トレディアコフスキー「ですが」

スマロコフ「まだ続けるんですか」

トレディアコフスキー「もちろんです」

スマロコフ「でしょうね」


少し離れたところから。

この光景を見ていた者が。

ぽつりと言った。


男「……何なんだ、あれは」

別の男「知らん」

男「見た目だけなら、どこかの美しい貴婦人たちの茶会なんだが」

別の男「話している内容が全然違うな」


確かに。

遠目だけなら。

豪華なドレス姿の。

上品な貴婦人たちが。

優雅に語らっている。

そんな光景である。

しかし。

近づいてみれば。


スマロコフ「ロシア語で劇を書くなら――」

トレディアコフスキー「だから韻律が――」

ロモノーソフ「それ以前に教育が――」

ヴォルコフ「実際に舞台へ立てば――」

ラズモフスキー「それを制度として支えるなら――」


全員。

好き勝手なことを言っている。

しかも。

誰も。

自分が宮廷婦人の格好をしていることを。

ほとんど気にしていない。


男「……あれだけ見事に仕上げられてるのにな」

別の男「本人たちは、それどころじゃないんだろう」

男「もったいない話だ」

別の男「何がだ」


こうして。

一夜限りの。

奇妙な文化人たちの集まりは。

始まったのでございます。

そして。

当然ながら。

これだけの男たちを。

一度に宮廷婦人へ仕上げるということは。

表で楽しそうに文学談義をしている本人たちとは別に。

裏側で。

とんでもない苦労をしている者たちがいる。

ということでもありました。


ウーリャ「……追加で何人?」

エレーナ「五人」

ウーリャ「帰って」

エレーナ「陛下のお達しです」

ウーリャ「その言葉、本当に嫌い」


はい。

ここで。

少しだけ作者の登場でございます。

これまで。

特に第5巻などでは。

この奇妙なメタモルフォーゼ会を成立させるために。

それぞれの貴族の屋敷で。

メイド。

従僕。

仕立屋。

衣装直しの職人。

髪結い。

その他。

実にさまざまな人々が。

裏側で苦労している。

そんなお話をしてきました。

ですが。

少し考えてみてください。

これは。

ロシア帝国の宮廷でございます。

しかも。

衣装が大好きなことで知られる。

エリザヴェータ・ペトロヴナの宮廷です。

まさか。

宮廷の衣装に関する仕事が。

全部。


「各自の家で何とかしてください」


で終わっていたはずはありません。

当然ながら。

宮廷側にも。

衣装を管理し。

必要な服を準備し。

保管し。

修繕し。

必要に応じて人へ着せるための。

衣装関係の実務系統が存在していました。

実際。

エリザヴェータの衣装を管理していた人物として。

ワシーリー・イワノヴィチ・チュルコフという。

実在の人物が確認できます。

彼は。

エリザヴェータがまだ皇帝になる前から。

彼女の衣装を担当していた人物で。

女帝即位後には。

衣装管理を担う。

メートル・ド・ガルドローブ。

つまり。

宮廷衣装の管理責任者に相当する役目を務めていました。

そして。

こうした仕組みは。

ロシアだけのものではありません。

当時。

宮廷文化が特に発達していたフランスでは。

王の衣装を管理するガルドローブには。

責任者。

従者。

仕立屋。

衣服を運ぶ者。

洗濯を担当する者。

その他。

複数の専門職が組み込まれ。

かなり体系的な組織になっていました。

十八世紀のヨーロッパ宮廷というのは。

毎日のように。

正装。

儀式。

舞踏会。

晩餐会。

仮面舞踏会。

特別行事。

そんなものを繰り返しております。

それを考えれば。

衣装の管理が。

単なる。


「服をしまっておく部屋」


だけで済むはずもありません。

そして。

ロシア宮廷も。

ピョートル大帝以来。

西欧式の宮廷文化を。

猛烈な勢いで取り込んでいました。

ですから。

通常であれば。

参加者本人の屋敷で。

できるだけ衣装を準備する。

これは当然です。

ですが。

では。

急に一人増えた。

二人増えた。

外国から来た人物で。

自宅に女性衣装を用意できない。

予定していたドレスが破れた。

サイズが合わない。

今日中にどうにかしなければならない。

そんな時。

宮廷側には一切対応する能力がなかったのか。

と言われれば。

むしろ。

その方が不自然でしょう。

宮廷には。

衣装がある。

布がある。

仕立てを知る人間がいる。

着付けを知る人間がいる。

修繕のできる人間がいる。

髪を整える者もいる。

もちろん。

一晩で。

本人専用の豪華な新作ドレスを。

一から魔法のように作る。

そんなことはできません。

ですが。

すでにある衣装の中から。

体格に近いものを探す。

紐の締め方を調整する。

多少の仮縫いをする。

袖や裾を直す。

装飾を交換する。

使える鬘を選ぶ。

化粧を施す。

そうした。


「今あるものを使って、今夜までに何とかする」


という仕事なら。

宮廷の衣装に関わる人々にとって。

十分にあり得る仕事だったと思われます。

ただし。

ここは重要です。

史料に。


「エリザヴェータ女帝のメタモルフォーゼ舞踏会専用・男性女装支度部」


などという組織が。

記録されているわけではございません。

少なくとも。

作者は。

そんな便利な部署を見つけてはいません。

そこで。

本作では。

実在した宮廷衣装管理の仕組み。

そして。

実在したチュルコフという責任者。

そうした史実上の土台の下に。

実際の現場で衣装選びや着付け。

仮縫い。

人員配置まで取り仕切る人物がいたら。

さぞかし大変だったであろう。

という想像を加えております。

それが。

先ほど登場した。

ウリヤーナ・セルゲーエヴナ・チェルノワ。

通称。

ウーリャでございます。

彼女自身は。

本作の架空人物です。

ですが。

やっている仕事そのものは。

当時の宮廷衣装を維持するためには。

誰かがやらなければならなかった仕事でもあります。

そして。

今回。

文化人ばかり。

男ばかり。

しかも。

全員を宮廷婦人姿にしなければならない。

そんな催しが。

急に増えてしまった。

となれば。

当然。

そのしわ寄せは。

現場へやってくるのでございます。


ウーリャ「それで?」

エレーナ「何?」

ウーリャ「五人のサイズは?」

エレーナ「……まだ全部は」

ウーリャ「帰って」

エレーナ「陛下のお達しです」

ウーリャ「だから、その言葉が嫌いなのよ」


さて。

ここからは。

さらに。

作者の想像を。

少しばかり広げてみましょう。

今回のような。

一回限りの特別な集まり。

つまり。

普段のメタモルフォーゼ会とは少し違う。

特定の人々だけを集めた。

変則的な催し。

そうしたものが。

実際にどれほど行われていたのか。

そこまで細かな記録は。

残念ながら。

作者は確認できておりません。

ですので。


「こんな文化人限定の会が実際にありました」


などと。

断言することはできません。

ただし。

エリザヴェータ女帝の宮廷で。

何度も。

男女の衣装を入れ替える催しが行われていた。

そのこと自体は。

史料から確認できます。

ならば。

その中には。

突然決まった催し。

急に参加者が増えた夜。

人数の読めない特別会。

そんなものが。

一度や二度くらいあったとしても。

それほど不思議ではないでしょう。

そして。

そういう時。

最も割を食うのは。

だいたい。

現場です。


エレーナ「それでね」

ウーリャ「嫌な予感しかしない」

エレーナ「今夜の参加者なんだけど」

ウーリャ「増えた?」

エレーナ「増えた」

ウーリャ「何人?」

エレーナ「……あと五人」


ウーリャは。

しばらく。

何も言わなかった。


ウーリャ「帰って」

エレーナ「だから帰れないのよ」

ウーリャ「帰って」

エレーナ「私だって帰りたいわよ」

ウーリャ「じゃあ一緒に帰ろう」

エレーナ「陛下のお達しです」

ウーリャ「その言葉を使えば、何でも通ると思ってない?」

エレーナ「私に言わないで」


エレーナは。

書類を一枚。

机の上へ置いた。


エレーナ「今夜中に」

ウーリャ「うん」

エレーナ「男性でも着られるドレスを」

ウーリャ「うん」

エレーナ「十着ほど」

ウーリャ「帰って」

エレーナ「まだある」

ウーリャ「聞きたくない」

エレーナ「着付けの人員も追加で回してほしいそうよ」

ウーリャ「誰が?」

エレーナ「私たちが」

ウーリャ「誰が?」

エレーナ「私たちが」

ウーリャ「人間は増えないのよ」

エレーナ「知ってる」

ウーリャ「腕も増えない」

エレーナ「知ってる」

ウーリャ「時間も増えない」

エレーナ「それも知ってる」

ウーリャ「なのに仕事だけ増える」

エレーナ「だから来たのよ」

ウーリャ「営業って嫌い」

エレーナ「私は営業じゃないわよ」

ウーリャ「やってることは営業よ」


とはいえ。

文句を言っていても。

時間は進みます。

しかも。

これは。

女帝陛下の催し。

できませんでした。

では。

済みません。

ウーリャは。

大きく息を吐き。

帳面を開きました。


ウーリャ「まず」

エレーナ「うん」

ウーリャ「体格」

エレーナ「うん」

ウーリャ「肩幅」

エレーナ「うん」

ウーリャ「身長」

エレーナ「うん」

ウーリャ「胸囲」

エレーナ「うん」

ウーリャ「靴の大きさ」

エレーナ「うん」

ウーリャ「全部分かる?」

エレーナ「……半分くらい」


ウーリャは。

帳面を閉じた。


ウーリャ「帰って」

エレーナ「だから」

ウーリャ「測ってきて」

エレーナ「今から?」

ウーリャ「今から」

エレーナ「全員?」

ウーリャ「全員」

エレーナ「本人たち、嫌がると思うけど」

ウーリャ「ドレスを着るのに寸法を測らない方が嫌でしょう」

エレーナ「それはそうね」

ウーリャ「あと」

エレーナ「まだある?」

ウーリャ「大柄なのは何人?」

エレーナ「二人」

ウーリャ「嫌な情報ね」

エレーナ「一人は肩がかなり広い」

ウーリャ「もっと嫌な情報ね」

エレーナ「でも細身」

ウーリャ「そこだけ助かる」

エレーナ「もう一人は」

ウーリャ「聞きたくない」

エレーナ「背が高い」

ウーリャ「やっぱり聞きたくなかった」


こうして。

宮廷の裏側では。

すでにある衣装を引っ張り出し。

寸法を確認し。

仮縫いをし。

袖を直し。

紐を調整し。

別のドレスから装飾を移し。

使えそうな鬘を探し。

靴を揃え。

着付けを担当する者を集め。

とにかく。


「今夜までに何とかする」


という。

実に。

現場らしい仕事が始まるのでございます。

しかも。

この物語では。

なぜか。

新しい男が。

次から次へと。

メタモルフォーゼ会へ送り込まれてきます。

そのたびに。

読者の皆様は。


「また新しい男がドレスを着せられている」


などと。

面白がってくださるわけですが。

その裏側では。

当然。


「また新しい体格が来た」


と。

頭を抱えている人間もいたはずです。


エレーナ「これなら入る?」

ウーリャ「誰に?」

エレーナ「二番の人」

ウーリャ「肩で止まる」

エレーナ「こっちは?」

ウーリャ「腰が余る」

エレーナ「じゃあこれは?」

ウーリャ「丈が短い」

エレーナ「何なら着られるのよ」


ウーリャは。

衣装棚を見回した。

そして。

一着。

濃い青のドレスを引っ張り出した。


ウーリャ「これ」

エレーナ「地味じゃない?」

ウーリャ「入る」

エレーナ「本人はもう少し明るい色がいいって」

ウーリャ「入る」

エレーナ「桃色がいいって」

ウーリャ「入らない」

エレーナ「水色は?」

ウーリャ「肩が無理」

エレーナ「白」

ウーリャ「丈が足りない」

エレーナ「じゃあ」

ウーリャ「これ」

エレーナ「本人の希望は?」

ウーリャ「今夜までに間に合わせるという希望は叶えてあげる」

エレーナ「なるほど」

ウーリャ「それ以上は知らない」


とはいえ。

こうして。

現場が。

必死になって。

どうにか。

一着ずつ。

衣装を合わせ。

人を配置し。

化粧を施し。

髪を整え。

最後には。

何とか。

全員を。

それなり以上の宮廷婦人へ。

仕上げてしまう。

そこが。

プロというものなのでしょう。

そして。

もしかすると。

その夜。

そこには。

後に。

ロシアの文化。

教育。

学問。

演劇。

文学。

芸術。

そうしたものを。

背負って立つことになる人々も。

いたのかもしれません。

今夜だけは。

全員。

華やかな宮廷婦人の姿で。

男装した女性たちと踊り。

あるいは。

踊ることすら忘れて。

互いに。

詩について。

劇について。

言葉について。

学問について。

思いの丈を。

ぶつけ合っていた。

後の歴史を知る私たちからすれば。

ずいぶん。

奇妙な光景です。

ですが。

歴史上の人物も。

最初から。


「歴史上の偉人」


だったわけではありません。

若い頃があり。

くだらない話をした夜があり。

失敗した日があり。

笑った日があり。

そして。

記録には残らなかった。

妙な一夜も。

きっと。

いくつもあったのでしょう。

そのうちの一晩くらい。

こんな夜が。

あったのかもしれません。


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