あとがき ドレスの下はどうなってる!?
何度も繰り返しになってしまいますが、私がこの出来事を知った時、最大の関心事は「公権力によって女装を強要された例」という側面でした。
しかもまあ、寄りにもよってそれがあの巨大なスカートを擁する「宮廷婦人スタイル」なんですからね。
正直延々と妄想をしてしまいました。
そして大量のnote記事を作り、そして動画を作りました。遂には膨大な分量の物語を思いつき、ライトノベルにしました。
そして、この間意図的に避けていた問題がありました。
それが「下着問題」です。
本格的なドレスに髪型、メイクに仕草まで仕込んだ(メイクや仕草は疑問の余地は一応あります)…となれば「下着」についても強要していておかしくはありません。
そこでハタと困ってしまいました。当時の下着ってどんなんだったんでしょうか?
何といっても1744~1750年の出来事です。あんな立派なお城や宮廷文化があるとはいえ日本で言えばまだ江戸時代のお話です。
まさか現代で言うところのパンティ履いてるとはさすがに思ってはいませんでした。
では一体どんな下着をしていたのでしょうか。なんならブライダルインナーのスリーインワン…要するにコルセットとパンティとブラジャーが一体化したようなのを着てたとか。
常に結婚式もかくやというような大きなスカートのドレスを着ているんだからありそうな話です。
最初に想像していたのは、パンティそのまんまではなく、アニメなんかでドレスがめくれると大体はそうなってる「ドロワーズ」という大きく膨らんだ半ズボンみたいなのを履いているということでした。
まあ、色気は無いもののありそうな話です。
ところがよくよく調べて見ると、当時の下着はシュミーズ…現代でもあるワンピースみたいなの…が一番下で、其れより下には何も履かないというんです。
当時には確かに「ドロワーズ」は一応存在はしていたものの到底一般的ではなかったと。
え?それじゃああのドレスの下って基本「ノーパン」ってことなの!?
調べていて大いに驚愕したのですが、どうやらゆるぎない事実みたいです。男も下着事情としては似たようなものではありますが、こちらは「ズボン」履きますから、絶対に股下が解放された状態になんてなりません。
余りにも衝撃的な事実でした。つまり男たちは「ノーパンでドレス着せられてた」ってことになってしまいます。あのミハイルもアレクサンドルもコーリャ君も…そして数多くの男性登場人物たちも、ドレス姿になったならば、当時の下着事情からするとみーーーーんな「ノーパン」だったわけです。
本編中に何度も書きましたが、確かに現代の認識でいうところの「ノーパン」そのものじゃないです。この物語の舞台はロシアといかにも寒そうなところですが、基本的にヨーロッパそのものが結構北にあります。
イタリアの真ん中辺あたりが、日本で言う「北海道」の位置だと考えて頂ければいいです。
普通に考えればかなり寒そうです。しかし、当時の女性たちから一斉に不満が出たという話もなければ、全員がお腹壊して大変ということもなさそうです。
なんというかある意味において乱暴な話なんですが、余りにも大量の生地をスカートの下に着こむので、じっとしていればそれなりの気密性はあった…ということらしいんです。
そ、そんなアホな…。
ただ、構造的には真下からでも一応局部に物理的に到達できる構造であるのは間違いありません。
6巻で下着が出た時に調べていて分かったこの事実は強烈無比でした。まさかそんなことになっていただなんて…。
ということで、本当ならこの後に「エカテリーナ&ピョートル」編をやる予定だったんですが、「そんなことやってる場合じゃねえ!」と一巻分のエピソードを作って間に入れ込みました。
こんな調子で巻数が増えて行くようだと、一応予定していた「全50巻」構想が「全100巻構想」くらいになってしまいそうで怖いです。
それはともかく、「あのドレスの下はノーパン」というのは本当にショックでした。
現実のメタモルフォーゼ舞踏会についてはそもそも記録が充実はしていないのですが、「ドレスを着せられた男たちの強烈な違和感体験」なんてものは当然に残ってはいません。
ならば「現代人の男が18世紀当時の女性向け宮廷ドレスを着てみた体験談」なんてものまで捜査範囲を広げて探したのですがこちらもありませんでした。
ただ、「着心地」そのものは現代女性の体験談として存在はしていました。
それによると、余りにも大量の生地を着こむため、からだ全体を巻かれているか抱きしめられている様な感覚であったというのです(!!)。それでいて肝腎なところは「ノーパン」状態で解放されているのですから相当に違和感はあったと思われます。
いきなり巨大なドレスのみならず、じっとしていればともかく動いたり歩いたりすればモロに風や旧気が吹きあがって入って来る状態のノーパン状態を強いられた当時の貴族男性たちの「違和感」はそりゃもう物凄いものだったでしょう…。
たったそれだけを言いたいがために一巻でっちあげたのも我ながら呆れた行動力だと思ってます。
今後ますます重要人物になっていくエカテリーナ様をしっかり出すという目的を一応は果たしたということで。
とりあえず、何かの間違いでアニメ化されたりした暁には「企画もの」ってことで主役に近い男性声優さんとか監督などのメインスタッフには体験して欲しいと思ったりしてますけどね。
冗談はともかく、目標は今年中の50巻完結ですので頑張ります。
では!次回「エカテリーナとピョートル」(超仮題)でお会いしましょう!




