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カーテシー・クラブ7 ドレスの下はどうなってる!? とんでもない体験をさせられる男たち! 未来の大物まで巻き込んで大騒ぎ!?  作者: 真城 悠


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11/13

幕間 寒くなかったの!?


さて。

ここまで。

読んでこられた皆様。

男性たちが。

現代人の感覚で言えば。

構造上。

ほとんど。


「ノーパン」


に近い状態で。

ドレスを着せられている。

という事実に。

驚愕された方も。

いらっしゃるのでは。

ないでしょうか。

そして。

ここで。

もう一つ。

とても。

素朴な疑問が。

浮かんでまいります。

皆様。

この物語の舞台は。

どこだったでしょう。

そうです。

ロシアです。

寒いです。

ものすごく。

寒そうです。

そんなところで。

下が閉じられていない。

巨大なスカートを穿いていて。

寒くなかったのでしょうか。

結論から申し上げます。

もちろん。

寒いときは。

寒かったでしょう。

ただし。

ここでも。

現代人が考える。


「下着を穿かずに、そのまま外へ出る」


という状態とは。

かなり違います。

なにしろ。

その身体の周囲には。

シュミーズがあり。

ペティコートがあり。

さらに。

ペティコートがあり。

場合によっては。

防寒性の高い。

厚手のものまであり。

その外には。

パニエ。

そして。

巨大なドレス。

大量の布です。

もう。

布。

布。

布。

でございます。

確かに。

股下そのものを。

ブリーチズのように。

閉じてくれるものは。

ありません。

ですので。

強い風が吹いたり。

歩いたりして。

スカートの下で。

空気が動けば。

冷たい空気は。

当然。

入ってまいります。

今回。

ソコロフが。

屋外へ降りた瞬間。

スカートの中へ。

風が。

ふわり。

と入り込み。


「何だ、この感覚は」


となっておりますが。

これは。

なかなか。

理にかなった反応です。

ところが。

立ち止まっている時は。

少し事情が違います。

何枚もの。

ペティコート。

そして。

大きく広がったスカート。

それらの中には。

大量の空気が。

抱え込まれます。

完全に。

密閉されるわけではありません。

ですが。

風を。

直接。

身体へ当てないための。

大きな壁にはなります。

つまり。

実に。

妙なことですが。

下は。

構造上。

開いている。

それなのに。

止まっている限り。

大量の布と。

その間にある空気のおかげで。

意外と。

暖かい。

しかし。

歩いたり。

風が吹いたりすると。

下から。

冷たい空気が入ってくる。

そんな。

一見すると。

矛盾した状態が。

成立するのでございます。

ですので。

ものすごく。

単純化して。

申し上げれば。

じっとしていれば。

思ったより暖かい。

動くと。

突然。

すーっ。

と来る。

そんな感じでしょうか。

しかも。

本格的な冬であれば。

当然。

外套や。

毛皮など。

さらに。

外側から。

防寒することになります。

ですから。

十八世紀の女性たちが。

毎日。


「寒い寒い」


と言いながら。

凍え続けていた。

というわけではありません。

ただし。

ここで。

一つ。

忘れてはいけないことが。

ございます。

これは。

本来。

女性が着ることを前提として。

発達した衣服です。

この物語では。

そこへ。

男性を。

入れております。

そう。

男性です。

男性の身体。

特に。

睾丸というものは。

温度について。

少々。

特殊な事情を抱えております。

正常な精子形成には。

体内の深部体温より。

少し低い温度が適しているため。

睾丸は。

身体の外側にある。

陰嚢の中へ。

収まっております。

そして。

暑ければ。

身体から離れる方向へ。

寒ければ。

身体へ近づく方向へ。

位置や表面の状態を変えながら。

温度を調整しています。

つまり。

男性のこの部分は。

もともと。

温度変化と。

かなり関係の深い場所なのです。

だからといって。


「そこから猛烈に体温が逃げる」


とまで言ってしまうのは。

さすがに。

言い過ぎです。

ですが。

普段なら。

長いシャツがあり。

ブリーチズがあり。

股下も。

きちんと閉じられている男性が。

突然。

それらを失い。

シュミーズと。

スカート中心の構造へ。

放り込まれたら。

どう感じるでしょう。

少なくとも。

本人にとって。

かなり。

妙な感覚だった可能性は。

ありそうです。

しかも。

ここで。

困ったことがございます。

こんな生活を。

日常的に送っていた男性の。

詳細な感想。

そんなものは。

ほとんど。

残っておりません。

エリザヴェータ女帝の。

メタモルフォーゼ舞踏会で。

実際に。

女性服を着せられた男性たちが。

スカートの中へ。

冬の冷気が入ってきた瞬間。

一体。

何を思ったのか。


「寒い」


だったのか。


「思ったほどでもない」


だったのか。


「何だこの妙な感覚は」


だったのか。

残念ながら。

そこまで。

細かい証言は。

確認できません。

では。

どうすれば。

分かるのでしょう。

……実験。

でしょうか。

どなたか。

十八世紀式の。

シュミーズ。

ステイズ。

ペティコート。

パニエ。

宮廷ドレスまで。

完全装備して。

寒い日に。

実際に歩いてみたいという。

勇気ある男性は。

いらっしゃいませんでしょうか。

なお。

風邪を引いたり。

お腹を壊したりしても。

作者は。

一切。

責任を負いません。

くれぐれも。

自己責任で。

お願いいたします。


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