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もし、精霊が人間と出会わなかったら  作者: 檸檬セレナ
出会いと旅の始まり編
18/18

015. 援軍と逃走

「ん ... 」

「あ、起きました!起きましたよ、アスカさん!」

 フウが目を覚ますと、見知らぬ少女がフウの顔を覗き込んでいた。

( ... 誰?)

 その時、何かがぶつかる音ともに爆風が二人を襲った。

「アスカさん!」

 少女が叫んだ。

(え ... 、アスカ!?)

 少女の目線の先にはアンと戦うアスカがいた。


 *~~~~~~~~~~~~~~*


(ふ~ん。この子、なかなか強い。しかも光の"力"かぁ)

 アンはアスカと戦いながら思っていた。

 フウを眠らせた後、連れていこうしたときに突如現れたアスカ。

(まぁ、私のブラックロードに入ってきた時点でできる子だとは思っていたけど 。 ... それにしてもどこかで見たことがあるような ... )

 アスカの攻撃がアンの鼻先をかすめた。

「危なかったぁ。キミ強いね」

 アンの言葉に対し、アスカは反応しない。

 アンはだんだんつまらなくなってきた。

(なにも言ってくれないし。ここで時間潰すのはもったいないな~。帰ろっかな)

 そうしてアンはアスカの攻撃をかわし、攻撃をやめた。


 *~~~~~~~~~~~~~~*


「つまらないからもう帰るね?今回は諦めてあげるからさ」

 アンはそう言って、走り出した、が、何かを思い出したように足を止めてフウに言った。

「一つ良いことをキミに教えてあげるよ。私以外にもキミを狙ってる人はたくさんいるよぉ。ま、私にまた会うときまでせいぜい頑張ってね?」

 そしてアンは消えた。


「フウちゃん、大丈夫?」

 そして、アスカが駆け寄ってきた。

「ごめんね、気づくのが遅くなって」

「大丈夫だよ。 ... それよりあなたは ... ?」

 そう言ってフウは少女を見た。

 それに気づいたのか、少女はフウを見て言った。

「ミズキと申します!アスカさんの遣いとして来たのですが ... さっきの人に先を越されちゃいました」

「どうやってここがわかったの?」

「それは私の"力"だよ。前会ったときにフウちゃんに私の"力"で作った光をつけておいたの。もしものことが起こったときに駆けつけられるようにね。今回、役に立ってよかったよ」

 森に出ると、アスカはブラックロードを作り始めた。

「あまり時間がないから急いで。フウちゃんとミズキは手を繋いで。行くよ!」

(みんな、行ってきます ... !)

 そして、3人はブラックロードに飛び込んだ。


 フウが目を開けると、そこはジャングルのように立ち並ぶ、高い建物の上だった。

「フウちゃん、危ない!」

 思わず身を乗り出したフウは落ちた、ように思われた。

「だ、大丈夫ですか?」

「危なかったぁ~!羽があってよかった ... 」

(ここが人間の世界 ... !ワクワクする!)

 アスカは振り返って言った。

「ようこそ、人間の世界へ!」

この章はこの話で終わりです。

次話から次の章に続きます。

これからもよろしくお願いいたします!


「七度目の人生、回帰令嬢は悪を極める ~何回やり直してもバッドエンドだったので、いっそのこと悪を極めてみることにした~」を連載予定です。ぜひそちらも読んでみてください!


*一旦、この作品をお休みさせていただきます。*

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