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コボルトやリザードマンが犯人の可能性は?

「第一よぉ、お前が犯人じゃないって証拠はどこにあるんだよ、コボルト?」

「私は貴様と城門の見張りをしていたではないか。アリバイの証明は可能なはずだ」

「ああ? 俺様との見張りを始める前に、事件を起こした可能性だってあるだろうが」


 リザードマンはまだ探偵の助手という立場にされたことに納得がいっていないらしく、言いがかりをつけてきた。

 ……と初めは思ったのだが、その指摘は全くの的外れというわけではないか。

 まずは魔王様が殺害されたのは一体いつだったのか、つまり犯行時刻の特定が必要なようだ。

 そう考えたコボルトは改めて魔王様の死体を確認し始める。


 そもそも魔王様は魔族と呼ばれる種族であり、その姿は大柄だがほとんど人間と同じに見える。

 ……頭に2本、牛のように曲がった角がある以外は。


 魔王様の死体は死後硬直が始まりかけている。

 しかし、体温はまだ完全に失われているわけではない。つまり犯行推定時刻はおよそ2時間前となる。


「私たちが見張りを始めたのは約6時間前、深夜2時頃のことだった。

 その時間から現在の時刻、8時までのアリバイがある以上、私も貴様も犯人ではあり得ないのだ」


 無論、ふたりが共犯関係であるならば、犯行可能だったことにはなるのだが。

 第三者の目から見れば、容疑者であることに変わりはないのだ。

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