表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/132

第8話

 修正等完了しましたので投稿します。楽しんでいってね。





 助けた貴族と冒険者からもてなしを受けたユウヒは、焚火を囲んでの具沢山スープと焼き立てのパンと言うメニューの夕食を楽しんだが、同じだけ質問攻めに合い気疲れする事となった。その為、食後のあとは特に何もなく寝るだけと言う事で、彼は冒険者や貴族から離れた場所で眠りにつくことにしたようだ。


「ふぅ……どうもこの地域は魔法使いが特別視されてるみたいだな?」


<……>


 大きく深い湖を中心とした岩場のオアシスにはいくつも巨大なタープが張られており、その一枚一枚が泊り客の専用キャンプ地となっており、そこで寝泊まりする者は馬車の中や地面に寝袋を敷いたり天幕を張って過ごす。


 シャラハが借りた大きなタープは直径で20メートルほどと大きく、その端の方に移動したユウヒは、焚火の方から感じる視線に背を向け、側に寄って来た精霊達に声を掛ける。相変わらず声の無い小さな精霊達は、しかしユウヒに向かって声以外の方法で気持ちを伝えていた。


「神様妨害装置は精霊にも影響を与えているとか言ってたし、魔法的な物全般に何か影響があるのかな、今の状態じゃ右目でも調べようがないしこまったね」


 異世界ワールズダスト最大の大陸に広がるの砂の海、その地に住まう人々との交流で得た感想を口にするユウヒは、アミールからの情報とすり合わせてこの地域独特の文化に思いを馳せる。彼の勘は的を射ており、魔法使いが特別視されるのも、精霊が小さな子しか見当たらないのも、管理神の力すら抑制する謎の力に起因していた。


「なんだか彼らの帰国について行くことになっちゃったし、必要な物を作らないと」


 しかしそのことが分ったからと言って探し物が見つかるわけでもなく、地道な調査が無くなるわけでもないユウヒは、何か小さなものでも良いからとヒントを求めてシャラハの帰路について行くことにしたようだ。彼女の表情から何かしらの打算を感じたユウヒであるが、悪意は感じない事で足掛かりになるかもしれないと彼女の言葉に二つ返事で了承したのだった。


「とりあえず、【グラウンドコントロール】……ふむ、硬いがまぁいいか」


 精霊に話しかけながら辺りを見回していたユウヒは、固い地面を軽く蹴って具合を確認すると魔法で石のシングルベッドを作り出す。ベッドと言ってもただの四角く滑らかな砂岩の塊であり、職人が見たなら豆腐とでも言われそうなベッドである。


「さてと、寝る前に今あるもので杖でも作るか、なんでもこっちの魔法使いは長めの杖を持っているものらしいからな、槍にも使えると尚良しだ」


<……?>


 とりあえず地面に直接寝転ばなければそれでいいとでも言ったベッドに腰かけるユウヒは、あっと言う間に茶色や緑色の精霊でいっぱいになるベッドの上に荷物を広げると、独り言のようにこれからの作業を呟く。


 魔法士や魔法使いがありがたがられる砂の海、そんな地域で生活する魔法使いは共通して長い杖を持っているのだと言う。何故かは諸説あるとチルから色々聞かされたユウヒは、郷に入っては郷に従えと言う諺を実践するべく新たな相棒を杖にするようだ。


「ん? やっぱり精霊はどこでも好奇心旺盛なのかね?とりあえずワームの外皮で中空の棒を作って行こうと思ってね……手元が暗いな」


 それでも彼が得意なのは槍であり、杖にも槍にも使えると言う欲張りな武器を作るべくワームの素材を目の前に並べると、並べた素材に精霊たちが興味深げに纏わりつき、どこでも大して変わらぬ精霊の行動にユウヒは笑みを浮かべる。そんな精霊たちは、見える者が見れば明るいケミカルライトくらいには光っており、しかし物作りに必要な明るさには少々満たないのか優しく精霊に話しかけるユウヒは、ワームの上唇歯を手に持ち目を顰めた。


「あまり明るいと周囲に嫌がられるかな? 大きなオアシスだけあって結構人が多いんだよな【ファイヤフライ】」


<……♪>


 焚火ほどの灯りがあれば問題ないのだが、そこで杖作りを行うのは嫌なユウヒ。そんな彼には魔法と言う強い味方が居り、妄想とキーワードによって魔力は小さな光の粒となってユウヒの周りを照らし出す。


 熱を感じない蛍の様な光の粒は、一つ一つはそれほど強い光を灯していないが集まれば精霊達よりもずっと明るく、遠くから見るとユウヒを中心とした柔らかいオレンジのグラデーションの様に見えて美しい。


「まずこんな感じで長い帯状に外皮を切り取って、層になってるのを剥いで薄くして、合成魔法で煮物を再現してくるくるパイプ状に巻いて接合」


 作業に集中し始めたユウヒは気が付いていないが、少し前より圧倒的に視線の数が増えている。そんな視線を忘れたユウヒは、ワームの外皮を魔法で薄く剥ぐと、お湯で煮詰める事で柔らかくなる特性を活かすべく、魔法のお湯で煮詰めてパイプ状に成型していく。


「おぉなんだこれ軽くてかたい、これFRPみたいだ。ならこれをもっと細くして、上から何層も重ねて、そうだ何か付与を刻むか」


<……?>


 普通なら手間と時間の掛かる工程も神様印の魔法の前ではあっと言う間に終わってしまい、ユウヒの手の中には軽くて硬い、まるでガラス繊維を使った繊維強化プラスチックの様なパイプが出来上がる。その出来上がりに想像力を掻き立てられるユウヒは、精霊がつつくパイプを見詰め新たな構想を練り上げていく。


「とりあえず杖部分は硬くなるように付与を、頭と石突は上唇歯の欠片を滑らかに加工して付けて」


 手で握るにはまだ細く感じるワーム皮パイプに魔法の線を刻み込み、さらに皮を重ねて厚く固く仕上げるユウヒは、ワームの歯を魔法で削るとパイプの穴をふさぐように白い涙型の部品を取り付け、反対側の杖の先端様に大きめの歯を削りだしていく。


「槍っぽく緩く尖らせて、ウィングを三本ほど付けて」


 大地を削る硬いワームの歯もユウヒの魔法の前では砂岩の様に削れて行き、杖の頭となるパーツは先端が丸まった槍の穂先のようで、根本の部分は穂先を囲む様に三本の棘が短く前に飛び出している。


「……お? 面白い魔力の流れをするな? うーん、なるほど未発現だった【収束】が発現してるのか、なるほどなるほど……これは良いものだ。……ふふふ」


<……>


 ユウヒの近くには大きなサボテンが生えており、どうやら穂先はサボテンの針をモチーフにしたようだ。その事が思わぬ効果を生んだようでユウヒは不敵な笑みを漏らして槍全体を仕上げていく。そんなユウヒの周りには濃厚な魔力が零れだしており、周囲の精霊は蜜に寄ってくる蝶のようにフラフラとユウヒの周りを飛び、ある者は疲れた様に彼の肩に寄り添う。





 一方、そんな彼の背中に熱い視線を送る者が一人、二人、と言うか沢山、その中でも一番近くから彼を見詰めるチルは焚火の熱の所為かそれとも別の理由か、白い肌を赤くしながらため息を洩らす。


「チル」


「う……」


 そんな溜息が聞こえて来たことで顔を上げたアダは、点検していた装備を片付けながらチルに呆れた様な声をかける。食事中ユウヒに色々と質問をぶつけていたチルは彼に熱い視線を向け続けており、話し足りないと言う感情を隠しきれていない。


「気になるなら行ってきたらどうだ? まぁお行儀がいいわけではないだろうが」


「さっきもいっぱい質問しちゃったし、あまり邪魔しちゃ悪いし、そういうのじゃないし……」


 暗い夜のオアシスで男女が二人っきりになるのは、彼ら冒険者の常識としても良くある話であるが、初めて会った男性の下を暗くなってから訪れるのは一般的に女性としてアウト、さらに彼らは現在護衛中であり冒険者としてもアウト、さらにさらに色事ではなく単純に知的好奇心で近づき、十中八九ユウヒが質問攻めにあうであろうことは明らか、そんなの相手の男としてもアウトの3アウトである。


「それでも彼の魔法が気になるのね」


「うん」


 それでも気になるのがユウヒの魔法であるらしく、彼女の目にはどう映っているのか、アダの問いかけに答えるチルの目は輝いていた。特にユウヒが魔法を立て続けに使い始めてからと言うもの興奮で鼻息まで激しくなる始末。


「何やってんだろな? いつの間にか石のベッド出来てるしよ? 今は明るくなってるし……魔法使い万能だな」


「どういう魔法使いなのかしらね?」


 ずっとユウヒの背中を見ていたチルと違って、夜間警護の為に必要な作業や火の番をしているバンストにとってはいつの間にか地面にベッドらしきものが出来ており、今も振り返れば焚火のように明るい光を纏っているユウヒが目に映って呆れるばかりである。アダも気にしているのかチラリと視線をユウヒに向けると長い耳が僅かに動く。


「土属性と火属性かな? 爆裂はそっちの傾向が強いって聞くし、出来れば範囲魔法も見たかったな」


「土かぁ割と地味だな」


 彼らの中で最も魔法使いについての知識があるのはチル、彼女の見解では土と火の魔法使いであろうと予想されるユウヒ。どうやら土の魔法使いと言うのは一般に地味と言う見られ方をするらしく、バンストの言葉に強い否定の言葉は返ってこない。


「まぁ多い属性ではあるけど、あれ見て地味とか言ってたら魔法士に叩かれるよ?」


 それは砂の海全体で言っても土の魔法使い人口は多く、魔法を使う者がそれほど多く無いとは言えど比較的多く見られる魔法だからだ。しかし彼の魔法を実際に見て地味などと口にしようものなら、叩かれこそせずとも魔法士から冷たい目で見られる可能性が高く。


「確かにねぇ……あれだけ精霊侍らせてるんだから、エルフにも怒られそうだね」


「えぇ……わかんねぇよ」


 またエルフの前でユウヒの事を地味だと言うのも、アダはあまりお勧めしないと言う。むしろ精霊と言う存在を強く信仰しているエルフの方が一般的な魔法士より過激になるのではないかと、困った様に肩を丸めるバンストに微笑むアダは心の中で苦笑いを洩らす。


「魔力の質が段違いなせいで周囲の魔力がユウヒさんから漏れる魔力に当てられて正常化してるみたい」


「そんなこと、普通あるかい? まるで精霊じゃないか……まさか伝説の大精霊とか言わないよね」


 何かの魔法を使っているのであろうか、短い杖の先に浮かぶ薄明るい球体を覗くチル曰く、ユウヒの周囲に漂う不活性魔力がユウヒの魔力に当てられて活性化していると話し、精霊とやっている事がほとんど変わらないと驚くアダ。


「なんだ、お前顔に似合わずおとm!?」


 人と触れ合い話せる精霊のおとぎ話がこの地域ではあるらしく、その中に出てくる大精霊と言う言葉を洩らすアダは、にやけた表情で馬鹿にし始めるバンストの横腹を長い足で座ったまま蹴り飛ばすと、その勢いで立ち上がりバンストにお尻を向ける。


「チル、アタシ先に寝るから」


「珍しいね?」


 アダの魅力的なお尻が目の前に現れて反射的に顔を上げたバンストは、張りと厚みのある肉が叩かれる蠱惑的な音と共に降り注ぐ砂を目に受けて静かに悶絶し始める。そんな様子をあきれたように見詰めるチルは、いつもなら夜遅くまで起きているアダを見上げて小首を傾げた。


「精霊がいっぱい居るからね、気持ちよく眠れそうだよ」


「へぇ……眠たくなったら起こすね」


 種族の適正から夜間の行動が多いらしいアダであるが、それ以上にユウヒと言う存在のおかげか現在のオアシスには数多くの精霊が舞っており、アダの傍にも時折寄ってきている様だ。そんな場所で眠ると言うのはエルフにとって至福の一時らしく、チルの言葉を受けたアダは足早にテントへと歩き出す。


「ほどほどにな」


「…………」


 しかし急に足を止めたかと思うと静かに振り返り、じっとユウヒを見詰めるチルを見て肩を竦めると小さく呟きまた歩き出す。この日チルは、ユウヒが寝るまで彼の放つ魔力を見詰め続けるのであった。





 バンストが両目を押さえて苦しんでいる頃、テントのように形を変えた馬車の前でジェギソンと話すシャハラは、就寝前のティータイムを楽しんでいた。


「こんな辺境で魔法使いと出会えるなんて運がよかったわね」


「そうですかね? こんな辺境に居る魔法使いですぜ? キナ臭くないですか?」


 シャラハが手に持つ白磁のティーカップからは花のような香りが溢れ、少し離れた場所で木製カップを手に持つジェギソンの手元からは酒精が香る。シャハラの楽しそうな言葉に眉を寄せるジェギソンは、視界の端にユウヒの背中を入れると、首を傾げてキナ臭いと洩らしカップに口を運ぶ。どうやらジェギソンはユウヒの事を疑いの目で見ているようだ。


「あら? それじゃジェギソンがキナ臭くないと思う魔法使いはどこに住んでるのかしら?」


 冒険者たちが話していた通り魔法使いと言う者には詐欺師が多い、魔法士としての訓練を受ける者は全体から見るとそれほど多いわけでは無く、国全体の分布も偏っており見破ることの難しい魔法使い詐欺は貴族が警戒する詐欺の一つである。


「え? そうですね? 王宮とか高位貴族のお抱えで街に屋敷を構えてたり? そんなもんじゃないんですかね」


 有事の際には剣を手にして民を守るのが一般的な貴族、それ故に子供のころから魔法の運用について一通り学び、軍に参加する際は魔法士の指揮を執る騎士として立ち回る者も居るので魔法への造詣は深い、また大きな家にもなれば私兵に魔法使いを雇用したいと夢見る貴族も少なくはなく、国でも数名居たら一目を置かれる様な一種のステータスを囲い込もうとする者は多い。


「私としてはそちらの方が怪しく思うわね。前も自称魔法使いで錬金術師の男が馬鹿貴族騙してたじゃない」


 大金を払い魔法使いを街に住まわせるだけでも一目置かれる貴族社会において、その手の詐欺は後を絶たず、ジェギソンの想像する魔法使いは詐欺師で良くいる例のような者で、シャラハは眉を顰めてそちらの方が怪しい言う。


「あーありましたね。あれは子爵家のボンボンが騙されたんでしたか」


「本物の魔法使いはそんなことしなくても生きるに困らないでしょうから、まぁ偶に拍付けで魔法士に頭下げる貴族は居るけどね」


「お嬢様が下げるんですか? あまり感心しませんが……」


 詐欺に騙されたと言う話はどこにでもある為、最近では魔法士と口裏を合わせて拍付けに魔法使いに仕立て上げる事すら起きていると言うシャラハに、ジェギソンは感心しないと渋面を作る。


「あの人はとても良い人よ、誠実に相談したら答えてくれるタイプだと思うの」


「そうですかね?」


 どうやらシャラハはユウヒを魔法使いとして囲い込みたい様で、ジェギソンの言葉を否定しない辺り頭を下げても良いと思っているようだ。しかしそれ以上に彼女はユウヒと言う人間に好印象を持っている様で、誠実さを心がければ悪いようにはならないだろうと考えている様であるが、彼女の従者は全く違う考えのようで表情を歪めながら酒精の香るカップを傾ける。


「アダも嫌ってなかったし」


「そう言えば珍しい事もあるもんで、惚れましたかね?」


 目の前で従者が渋面を作る姿に呆れた様な表情を浮かべるシャラハの判断の一つはアダのようだ。彼女がユウヒを警戒していないと言う事は大きな意味を持つらしく、それにはジェギソンも同意出来るようで、しかしその考え方はやはり斜に構えた様なひねくれた考え方である。


「……ジェギソン、あなたそんなだから未だに独り身なのよ」


「いやいや!? 関係ないし独り身じゃないですし!」


 疑う事は悪い事ではない、特に初めて会う人間を警戒する事は守る者にとって必要な事であるが、だからと言って仲間の事を想像で論うような行いは褒められる様な行いではない。特に女性の色恋について想像だけで話すのは失礼だと、そういう気遣いが出来ないから未だに恋人も居ないのだと心底残念そうに溜息を吐くシャラハ。


「三枚宿の看板娘には振られたらしいじゃない?」


「どどどど、どこでそれを!?」


 三枚宿とは、小銀貨三枚で泊まれる各安宿の事であるが、そんな宿の看板娘に粉をかけていたらしいジェギソン。割と本気で口説いていた彼であったがその恋は実らず、ひっそりと幕を閉じたと本人は思っていたようだが、その失恋話は仕える主人の耳にしっかり入っていた様で、思いもしない爆弾の投下にジェギソンは慌てて立ち上がり、カップから飛び出した液体で膝を濡らす。


「ないしょー」


 各安宿など貴族が気にするわけもなく、それ故に仕える主人の耳に入ることも無いと高をくくっていたのであろう事は、シャラハもすでにお見通しのようで、どうして知っているのかと聞いてくるジェギソンに彼女は子供っぽく返すとクスクスと言う小さな笑い声を洩らすのであった。



 いかがでしたでしょうか?


 貴族について行くこととなったユウヒは、魔力を振りまき新たなワールズダストの旅初日の夜を過ごすのであった。少しずつ動き出すワールズダストを次回もお楽しみに


 それでは、今日はこの辺で、皆さんの反応が貰えたら良いなと思いつつ、ごきげんよー

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] とても面白い。 今、もう一度初期作?から読み返してるけどやっぱり読んでて楽しいしほのぼのするし面白い。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ