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第53話

 修正等完了しましたので投稿します。楽しんでいってね。





 宿屋の娘が帰省する道中で大けがを負った。その知らせを受けて治療を行った職員の女性、歳も近いと言う事もあってか真面な手当てを行う事が出来ない現実に心苦しいものを感じていた彼女は、目の前にある現実に心底驚いていた。


「まあまあ! これは、もうほとんど治っていると思います。熱も引いてますし……すごいですね」


「あ、はい。ありがとうございます」


 今日の午前中に巡回治療に訪れた時はまだ治る兆しも見えていなかったサヘラの足、しかしそれがどうだろうか、接骨薬が今すぐ手に入ったとしても完治するには数日を要する大怪我であった女性の足はすでにほぼ完治しており、患部周辺の炎症や内出血まで治り始めており、心なしか肌の艶まで良い気がする。


 その劇的な治療効果が直前に使われた接骨薬の効果だと聞き驚いた治療院の女性は、その接骨薬がユウヒの手作りだと聞いたことでより驚き、同時に目を輝かせるほど感動していた。


「これなら」


 少し幼さも感じる純粋な感動の視線を向けられるユウヒは、己が心の汚い部分に痛みを感じた様に表情を複雑に歪め、その歪みを隠す様に苦笑を漏らす。そんなユウヒの気持ちなど気が付きもしない女性は、真剣な表情を浮かべるとフェイスベールの奥で小さく呟く。


「ねぇ治療士様? これだけの効果がある薬を買おうとしたらいくらかかるのかねぇ?」


 治療院の職員とはすなわち治療士である。高度な教育と専門的な技術を身に着けた彼女達は、街の人々から様付で呼ばれるほど慕われている。いくら訂正しても様付けで呼んでくる住民にも慣れた様子の女性治療士は、女将の質問に顔を上げると思案顔で立ち上がった。


「そう、ですね……。治療院で使う接骨薬は安く売ってもらっていて小金6枚ほどですが、こんなに治療効果が高いとなかなか手に入れる事も難しいですから」


「そうですよね」


「ふむふむ」


 質問の内容はユウヒが持ってきた接骨薬の適正な金額について、普通の薬や魔法薬に精通した治療士なら多少の誤差はあれど、ユウヒの薬に正しい評価をしてもらえると思ったようだ。


 そんな質問に少し考え込む治療士の女性は、すぐに顔を上げると治療院で使用する接骨薬の金額を小金6枚だと話し、それでも安く売ってもらっているのだと言う彼女は難しい表情でサヘラの足を見詰め、朝の診療時との変化を前に、これほど高品質な魔法薬は手に入れるのも難しいと呟き、サヘラも同意するように頷き、ユウヒは興味深そうに頷く。


「院で買うとなるとかなりの重症者が出た場合になりますけど、一瓶で金貨2枚までは出せると思います」


「にっ!?」


 金貨二枚、それが治療院の治療士として提示できる金額だという女性。頭の中に重い円形の金貨を2枚思い浮かべるよりも早く変な声を洩らす女将は、すぐに自らのお財布事情を思い出して蒼い表情で黙り込む。


「うわぁ……」


「それでも売ってもらえるか、詳しく調べたら金額もちゃんと出せると思いますが」


 そんな女将の肩を支えるサヘラは高いであろうとは想像していても、金貨2枚と言う金額は想像以上だったのか、治療士の女性の付け加えた内容に足ではなくお腹に痛みを感じ始める。


「それならもう一瓶ありますから持ってきましょうか?」


「ほんとですか! 実はご相談が―――」


 特に現在は医薬品の需要に対して供給がほぼストップしているような状況であり、困っている貴族に売り込めば何倍にでも値段を吊り上げられるのだ。そんな高価な薬品をホイホイと持ってこようとするユウヒを恐ろしいものでも見るように真ん丸の目で見詰める宿屋母娘、その一方で治療士の女性は嬉しそうに声を上げるのだが、続く言葉は宿の入り口から聞こえてきた大きな音で掻き消されてしまう。


「おら! ユウヒ出てこい!」


「放浪冒険者のユウヒだ! 居るのはわかってるんだ出てこい! 出てこねぇならこの宿は今日で店仕舞いだ!!」


 玄関扉を蹴飛ばして開けたらしい大きな音の後に聞こえてく来た声はユウヒを名指しで呼ぶ声、低く濁った男の大声の後に高い男の声が続く。突然聞こえてきた放浪冒険者と言う聞きなれない呼び名に小首を傾げるユウヒ。


「な、なんだい!?」


「ひっ」


 四人が居たのは家具で目隠しがされたカウンターの奥、少し動けばロビーを確認出来る為に自然と視線をロビーに向ける四人、驚き立ち上がる女将を支えるサヘラよりカウンターに近かった治療士の女性は、目を向けた先に居る男達の姿に思わず悲鳴を上げる。


「……何か用?」


「あ? お前がユウヒか?」


 治療士の女性が目を向けた先に居たのは、腰に差した鞘から両刃の片手剣を抜いた男とナイフを手にした猫背の男、治療士の女性に向けられる男達からの視線を切る様に前に出るユウヒは静かに問いかけるが、表情を歪めねめつけてくる男に向ける目をとても冷たい。


「いや、顔も知らないで尋ねて来たのかよ」


「うるせえ! こちとら冒険者組合からの捕縛命令が出てるんだ! 大人しくついてこい!!」


 その冷たい目も男の様子を見て若干呆れた様に緩むが、その一方でユウヒを中心に膨大な魔力が渦巻き始める。どうやら彼らは冒険者組合でユウヒの捕縛を命じられた冒険者の様で、彼等の後ろには出入り口を塞ぐように革鎧の女性が立っており、その後ろからフードを深く被った人影が小さな杖を構えていた。


「なんそれ?」


「てめぇが規約違反したから捕まえて来いって事だよ!」


 明らかに逃がす気が無いと分かる位置取りに目を細めるユウヒは、先ずは状況を詳しく知るために問いかけるが、あまりに呆れているのか怒っているからか、問いかける言葉は短く、返ってくる言葉は威嚇の意味もあるのか非常に大きい。


「規約違反とは?」


「違反は違反だ! つべこべ言うならぶっ殺してもいいんだよ!!」


 カウンターの外に出ながら問いかけるユウヒに対して怒鳴る大男の声は、宿の奥にまで十分届きそうなほど大きく、そうなれば好奇心溢れる商人の一団は野次馬よろしく顔を出し始める。


「えー? ほんと?」


「え? いや、お母さん?」


 違反をしたから捕縛すると言われ小首を傾げるユウヒは、さらに殺しても構わないと言われて眉を顰めると、どこから取り出したのか細身のこん棒をカウンターの向こうで構えるサヘラに問いかけ、問いかけられた彼女は驚いたよに目を泳がせ、その視線を隣の母親に向ける。


「んなこと許されるわけないでしょうが! 長会議で何があっても殺しは厳禁だって決まってんだよ!!」


「うお、すげぇこわ」


 そこには先ほどまで顔を蒼くしてへたり込んだ弱った母親はおらず、娘の問いかけに顔を真っ赤にして般若の様な形相を浮かべていた女将は、仁王立ちのまま大きく息を吸って冒険者の大男に負けない怒鳴り声を上げ、猫背の男は思わず尻込みした様に声を洩らす。


「知るか! こっちは組合長代理の許可出てるんだよ!」


「だったらその組合長代理が王国法違反じゃないか! アンタらも罪人になるよ!」


 どうやら冒険者組合の組合長代理からは、生死問わずでユウヒの捕縛が指示されている様だが、トルソラリス王国の法で無用な殺害は禁止されており、国の許可無き組織的な殺害指示は重罪である。またスタールの街では重罪人であっても街中では殺害が許可されておらず、破れば犯罪者として捕まるし逃げれば指名手配で街には居られなくなるだろう。


「え? まじ?」


 日本であればその程度の法律誰もが知るところであるが、こと異世界の住人にとっては基本的な知識ではないのか、眉を歪める大男の隣で驚いた表情を浮かべる猫背の男は、革鎧の女性の後ろに隠れる二人に目を向ける。


「……」


「アニキ、マジっすよ」


 猫背の男の視線に気が付いた小柄な女性は肩を震わせると、フードを深く被った頭を大きく何度も縦に振ってみせた。女将の言葉を肯定するその仕草に表情を歪める猫背の男は、視線をじわりと大柄の男性に戻し困った様に笑う。


「知るか、殺さなくても動けなくすりゃいんだよ! そらいくぞ!」


「う、恨むんじゃねえぞ!!」


 むっすりとした表情で猫背の男と視線をぶつけ合う男は、その顔に僅かな険しさを見せると知るかと吐き捨て真新しい両刃の剣を構え走り出し、その後ろを猫背の男が嫌そうな表情で続く。


「むむ、武器が無いよっと!」


 明らかに相手を下に見た威嚇する様な大振りの一撃を軽いステップで横に避けるユウヒ。


「避けるな!」


 ユウヒが居た場所を大きく空振った一撃は宿の床に大きな傷を付け、その光景に目を吊り上げる女将は手に持ったこん棒を投げつけようと振りかぶるも、サヘラが必死に止めている。


「そのセリフよく聞くけぇど!」


「ちっ!」


 そんな女性人の行動など見えていないユウヒは、大柄な男の影から飛び出しくる猫背の男の突きを大きく後ろの避けすぐに横ステップで大柄な男の剣を避けると、猫背の男が投げた小ぶりのナイフを手で掴み取り、


「叩かれたら痛いんだからっさ!」


 そのままの勢いで小さく体を捻って大柄な男の頭に回し蹴りを放つも、体全体で屈まれその一撃は空を切り、その勢いのまま大きく距離をとるユウヒ。


「くっ!? こいつ強いぞ!」


 魔力を巡らせることで軽い疑似身体強化の効果が出ている為か、空を切った蹴りは唸るような風切り音を鳴らし、その蹴りの速さに男達は冷や汗を流す。


「避けるに決まってるよね? てか、周りの事考えないの? 投げナイフとか使ったら関係ない人怪我するでしょ」


「うるせ!!」


 大きく距離をとったユウヒの左手には手の平より少し長いダガーナイフが握られており、指の隙間から細く血が流れている。避けるだけで何の問題も無かった投げナイフを手で止めた理由は周囲の状況、野次馬や女将の事など何の考慮にもいれていない軌道を魔法の力で感知したユウヒは咄嗟にダガーナイフを手で受け止めたのだ。


「我が手に追従せよ【小盾】」


 仕事として冒険者をしている以上は、ある程度は組織の要請に応える必要があると考えるユウヒも、無関係な人間を巻き込み被害を与える事は容認できない。静かに瞳の奥に粘性を帯びた光を宿す彼は、手加減の程度を下げる事にした様で、手に溜められた魔力を解放していつもよりちょっと豪華な見た目の丸い湾曲した【小盾】を生み出し右手に添える。


「ぐぬ!? こいつ」


 一見するとポンチョの中から取り出した盾を握っている様に見えるが、実際は手の甲の辺りに浮いている【小盾】、相手を殺す気で振り下ろされる剣を受け止めるユウヒの表情は冷たく、盾の向こうに見える表情には剣を受けて力を籠める様子もない。


「片手塞がってらぁ防げまい!!」


 押しても全く下がる事のないユウヒに、赤い顔を驚きで引き攣らせる大柄な男、その背後から気配を消して現れた猫背の男は低い姿勢からユウヒの右脇腹に向かってナイフを切り上げる。


 普通なら右手の盾を顔の前まで上げて剣を受け止めていれば避けられないであろう必殺の一撃、何度も練習していたのであろう流れるようなその一撃に女将たちは顔を手で覆う。


「【身体強化】」


「な!? くそ! 投げナイフで防ぐだと!?」


 しかしその斬撃は左手に持っていた投げナイフで止められてしまう。


 刃渡り20センチはありそうな大きなナイフを持ち手を含めても15センチほどしかない投げナイフで止めてしまうユウヒ。身体能力の強化により、腕を交差させたありえない体勢で二人の刃を止めた彼は、力任せに交差させた腕を押し広げ、盾で猫背の男右頬を、投げナイフを持った左の拳で大柄な男の腹を殴り弾き飛ばす。


「ぐっ! ……だが人数はこっちが多い!」


 弾き飛ばす際に左手からダガーナイフが手を離れて床を滑る。そのナイフの柄には血がべっとりと付着しており、少なくない量の血を流すユウヒはちらりと手に視線を向けると、体の奥底から魔力を汲み上げ【身体強化】に注ぎ込む。


「駄目! その人には勝てない!!」


「おらあああ!!!」


 戦闘が進めば進むほどに目は切れ長に、そして冷たい光を宿していくユウヒ。母親によく似た目からは、すっかりいつもの覇気がない一般人の気配が消えており、その表情からかそれとも別の何かか、入り口を固めるフードの女性が大きな声を上げるが、そんな声は男達には届かず、気合の籠った大声と共に両手で握られ振り下ろされる両刃の剣、そしてその隙間を縫うように投げられる複数のダガーナイフ。


「【加速】」


 それは一瞬、異常な加速によって大柄な男の懐に飛び込むユウヒは右手の盾でダガーナイフを弾き飛ばすと、男の剣を持つ振り上げられた腕に左手を添えて右手を後ろに引く。


「ぐぶろぉ!?」


「ひぇ!?」


 引き絞られた右手は即座に前に突き出され、密着する様な距離で轟音を鳴らすと大柄な男の腹に激突、そのまま振り抜かれ物理現象を無視する様に男を入り口に吹き飛ばし、女性達が慌てて屈む頭の上を通って外に飛んでいく。


「アニキ!? 糞がっ―――!?」


 その光景に野次馬も女将も息をするのを忘れた様に目を見開き、猫背の男は慌てて大柄な男の安否を確認する様に振り返るが、それは悪手である。


「うそだろ!?」


 瞬間移動でもしたかのように目の前に現れたユウヒに目を引ん剥く猫背の男は、右手首握られたことに気が付き声を上げるが、


「しぃーるどばーっしゅ!!」


「ぉご!?」


 間延びしたユウヒの声と共に腹部への強い衝撃を受け、心配していた兄貴分と同じ運命を辿る事となった。


「ひぃ!?」


 体重故か大柄な男以上勢いよく飛んで来る猫背の男に驚き悲鳴を上げるのは革鎧の女性、彼女の頭上で突風が巻き起こりどこかに何かがぶつかる音を耳にして、全身に嫌な汗が噴き出す冒険者の女性達。


「つ、つよいね……」


「わぁ……」


「うわぁ……」


 一方で女将たち女性人は、味方であるがその異常な強さに肝を冷やしたらしく、女将は仁王立ちで気丈に振る舞っているが声は震え、カウンターから顔だけ出しているサヘラと治療士の女性は、顔を覆う両手の指の隙間から状況を観察し、意味を成さない声を洩らすばかり。


「……」


 男二人を宿の外に吹き飛ばしたユウヒは凍てつく瞳に僅かな光を宿し、細身の剣を構える革鎧の女性にゆっくりと近づいて行く。構えるわけでもなくただ真っ直ぐに軸を揺らさず歩くユウヒに、女性冒険者たちは目に見えて震え、手に持った武器や杖を落とさないだけ立派であった。


「こ、降参します!」


「降参?」


 だからと言って彼女達にはすでに戦う意思はなく、服の後ろを小さな手で握られた革鎧の女性は、絞り出しような声で降参だと叫び、叫んだにしては小さな声にユウヒは小首を傾げ確認する様に問いかける。


「ひっ」


「……」


 小さな声でよく聞こえなかっただけのユウヒであるが、問われた側にとっては拒否されたように感じられ、世界の終りの様な表情でへたり込む革鎧の女性とその後ろに隠れ震える小柄な女性二人。


「むむ……なんだかこっちが悪者になった気分だ」


 現状を客観的に見てどうにも自分が悪者に見えて仕方がないユウヒは、小さく唸って

詰まらなさそうに呟くと、体に入れていた力と魔力を解き放ち急に脱力する様に肩を落とす。


「それじゃ、こんなこと指示した人に伝えてよ」


「えっと、助けてもらえるんでしょうか?」


 それまであった殺意にも似た気迫はどこへ行ったのか、いつもと同じやる気を感じない表情を下に向けると、尻餅を着いた革鎧の女性に声を掛けるユウヒ。目で見てわかるほどに震えていた女性達はその言葉に呆けると、必死に細身の剣を構えていた革鎧の女性は脱力する様に剣を取り落として不思議そうに問いかける。


「別に暴力が好きなわけじゃないからね? とりあえず今後は一切スタールで冒険者活動しないから、でも手を出してくるなら潰すって言っといて? あ、物理的にね?」


「は、はい! 必ず伝えますからころさないで!?」


 人が良そうな表情を浮かべながら話すユウヒ、その一言一言に無言で頷く三人の女性、傍から見れば完全にユウヒの方が悪者に見える状況で、野次馬はひそひそと話し始め出した。ユウヒが戦っている時はあまりの状況に声を失っていたが、戦闘が終わったと感じてようやく声が出始めたようだが、ストレスの溜まって来たユウヒの微笑みに悲鳴のような返事を返す革鎧の女性の声にまたも声を止める野次馬。


「…………ほら立って立って、あいつら持って行ってついでに伝言よろしくね」


 強化された身体能力故か、ただ単に耳が良いだけか、それとも野次馬の声がでかいだけか、ユウヒの耳にはしっかりとひそひそ話が聞こえており、その約半数以上がユウヒに対する畏怖の声と女性冒険者が可哀そうだという声であった。


 あまりに理不尽な言い分に深く息を吐くユウヒは背中を丸めると、尻餅を着いたままの女性の手を取って立たせ、革鎧の女性が立つことでその服を掴んでいる小柄な女性達も立ち上がる。


「はい!」


「「……」」


 立ち上がる際に慌てて床の剣を拾い上げる女性は、ユウヒを見上げながら目を白黒させると混乱した表情で大きく返事を返して宿の外にぎこちなく歩き始め、置いて行かれる小柄な女性達はユウヒに向かって異常に深く頭を下げると小走りで走り去り、重たい男二人を引き摺る女性を手伝い始めるのであった。


「はぁ……つかれた」


 襲い掛かって来た冒険者たちを金色の瞳で見送ったユウヒは、何度目かになる溜息を大きく吐くと、小盾を外套の中で消して小さく疲れを呟く。同時に感じ始める左手の痛みに顔を歪める彼は、作ったばかりの魔法薬を思い出し、実験ができると少し機嫌をよくするのであった。



 いかがでしたでしょうか?


 冒険者組合の実力行使を退けたユウヒの狂気が垣間見えましたが、果たして彼はその後何事も無く過ごせるのか、次回もお楽しみに。


 それでは、今日はこの辺で、皆さんの反応が貰えたら良いなと思いつつ、ごきげんよー

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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白いけど、組合長代理が早く潰れて欲しいと思う程度には鬱憤が溜まってる。 感情移入しちゃうくらい良い作品
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