表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/125

第3話

 修正等完了しましたので投稿させてもらいます。





 思いもしない機械群を目にし、腹の底に響く様なBGMを幻聴したユウヒが心の平穏を戻す散歩は十数分ほど、戻って来たユウヒはまるで暗示をキメた様に何時もの様子で椅子に座る。


「お待たせしました」


 席に戻ったユウヒはいつの間にかいなくなったアミールとサポ子さんを待つ間、一度だけ問題の壁のあった方に目を向けると、もう一度自らの心を騙す様に心の中で何もなかったと呟き鼻から深く息を吐き、吐き切った瞬間室内にアミールの声が響く。


「うん、全然待ってないよ?」


「そうですか……?」


 サポ子さんと何か言い合いながら戻って来たアミールに思わず肩を震わせたユウヒは、いつもと違う笑みで彼女を出迎え、その笑みに僅かな違和感を感じるアミールは、しかし特に気にすることもないだろうと微笑みを返す。


「それでは転送前に最後の確認を行います」


「おう」


 ユウヒの体調を確認して温めのお茶を用意するサポ子さんに目を向けたユウヒは、目の前に座るアミールに目を向けると、彼女の最後の確認と言う言葉に背筋を伸ばす。この説明が終われば過酷な異世界で探し物が待っている。浮ついた心では怪我をしかねないと気を入れ直すユウヒに、アミールは目を細める様に微笑み話し出す。


「目標は大きな反応が一つと小さな反応が数個、冒険者証を用いた通信は妨害膜が薄い場所でのみ可能です。通信可能な時は冒険者証の縁が青く光りますので……出来るだけ連絡をください」


 今回ユウヒが探す予定の最大目標は、巨人の砂場と呼ばれる砂の海を覆う神避けの原因、そのほかに小さな異常が複数ありそうなので、そちらの調査も同時に行うと言う中々に大変なミッションである。普通であれば断られてもおかしくないお願いを、一つ頷き快く引き受けるユウヒに、ニコリとほほ笑んだアミールは事前に預かっていた冒険者証を机に置きなるべく連絡を入れてほしいと話しじっと見詰めた。


「おう、軽率に連絡するよ」


「ふふふ、ええ軽率で構いません」


 どこか寂しそうにも感じる視線に、不安なのであろうと察するユウヒはいつもの覇気が感じられない笑みを浮かべ、縁が僅かに青く光る冒険者証を手に取り軽率に連絡を入れると言い、その言葉にアミールは可笑しそうに笑い声を零して頷く。


「それで、これに乗っていればいんだな?」


 それから十分ほど最終確認を行ったユウヒは、サポ子さんのお茶を一気に飲み干すと、すでにセッティングされたホバーバイクの隣まで駆け寄りシートを軽く叩いて二人に問いかける。


「はい、自動着陸の設定は完了していますので乗ったままで大丈夫です」


「万が一の場合は魔法で対処できるだろうし、優雅な空の旅と洒落込むよ」


 高高度に転送される予定のユウヒは、ホバーバイクに跨っているだけで安全に地上へ降下できると聞いて安心した表情を浮かべ、何かあっても魔法で飛べば大丈夫だろうと言ってバイクのシートに跨ってハンドルを手に取った。


「周囲の気圧なども維持できる高性能機ですので優雅な旅をお約束できます」


「すごいな」


 魔法が使えるなら最初から魔法だけでどうにかしたらいいじゃないかと言われそうだが、何があるかわからない場所である以上温存は大切、今までもそう言った考えが彼の命を繋いだ以上、アミールの好意は全力で享受する構えのユウヒ。育兎の用意する機械もすごいものであったが、それ以上に感じる神の機械に彼は心を躍らせる。


「地上の調査はほぼ出来ていませんが、いくつかの国や集落は確認できていますので、先ずは現地民との友好的な接触をお勧めします。ただ現地の生物には凶暴なものも居ますし、万が一の場合は誰であろうと殺傷して構いません、ユウヒさんの身の安全が最優先なので」


「う、うん……なるべく穏便に行動するよ」


 ホバーバイクのシートに体を預けるユウヒに微笑むアミールは、すぐに表情を引き締めると地上の危険性を伝えた上で、万が一の場合は自分の事を最優先にしていいと話す。その言葉には、例え相手が国家であろうと神であろうと降りかかる火の粉は容赦なく払って良いと言う意思が籠っており、その容赦のない言葉にアミールの優しさと神の非情さを感じて思わず声が吃るユウヒ。


「はい、ありがとうございます」


 引き気味で返答した内容にユウヒの優しさを感じて微笑むアミールであるが心の中ではその優しさが怪我に繋がらないか不安も感じているのか胸の前で握る手に僅かな力が入る。


「何かあれば何時でも、連絡してください」


「おう」


 そんなやり取りを他所にホバーバイクに荷物を括り付けていたサポ子さんは、最後にユウヒが預けていた槍を荷物の一番上に差し込むと、身を引きながらユウヒが忘れないように何度目かになる軽率な連絡を促す。


「それでは転送ポートに移動させます。ハンドルを握って待機してください」


「了解」


 ユウヒが神の力を避ける幕の隙間を探さない事には、砂の海で真面にユウヒやその周辺情報を手に入れる事が出来ない以上、彼からの連絡は重要事項である。僅かにユウヒとアミールたちでは認識の齟齬がありそうであるが、あまり無理を言っても仕方ないと肩から力を抜くアミールは少し離れた位置にいくつもの浮遊するモニターを集めると、いつの間にか現れたコンソールを操作してユウヒを囲む様に光の柱を発生させた。


「運転の練習は広大な砂地で思う存分行ってください」


「楽しみだ」


 光の柱がユウヒを囲むと彼の足元に広大な地表が映し出され、遠くで緩く湾曲した地平線の彼方まで砂に覆われた大地にユウヒは笑みを浮かべ、サポ子さんの見送りの言葉に右手の親指を立てて見せる。


「ユウヒさん」


「お?」


 ユウヒの親指に対してホログラムに同じような親指を立てる絵を表示させるサポ子さん、彼女の反応に笑うユウヒは、急に近づいて来たアミールに目を向け、光の柱の中に入ってきた彼女小首を傾げた。


 その瞬間、


「どうか何事も無くご無事で……」


「ぉ、おう……女神のキスがあれば何の問題も無いな」


 首を傾けて上に上がった頬に女神の口づけが落ち、ほんの一瞬だけ頬に感じた柔らかい感触に硬直したユウヒは、顔を赤くしながら首の後ろを掻くと目を泳がせ緩んだ口で何の問題もないと呟く。


「ふふふ」


「……(あれ? フラグかな?)」


 互いにチラチラと見つめ合い照れ笑いを洩らす二人の姿を、少し離れた場所から見ていたサポ子さんは左右に揺れながら妙な電波を受信する。


「……」

「……」


 すでにユウヒを転送する準備は終わっているのだが、にも拘らず光の柱の中で見つめ合うユウヒとアミール。


「それでは転送を開始します。アミール様、離れましょうね?」


「あ、あらごめんなさい」


 一向に進まない転送作業に体をくるりと回したサポ子さんは、僅かにいつもより硬い声でボリュームを上げて話すと、自らの主人に柔らかくしかし強い意志を感じる声で移動を促す。


「転送……完了。状況モニターに出します」


 困った様に無言で笑うユウヒに背を向け、光の柱の中から急いで出てきたアミールは、その瞬間姿を消すユウヒの残滓に目を向けながら手招きで寄ってきたコンソールを操作してモニターにユウヒの姿を映す。


「大丈夫なようですね……どうかご無事で」


 モニターには、遠く衛星軌道上で観測する衛星からの光学映像が映しだされており、そこではホバーバイクのハンドルを握り砂の海へと降下して行くユウヒが、片手でフードを被り直していた。


「気流も穏やか!?」


「えっ!? 状況確認!」


 どうやら陽射しが強いようで、その姿にアミールが笑みを浮かべた瞬間、サポ子さんの報告を遮る様にして耳障りの悪い警報が部屋中に鳴り響き、モニターに異常を伝える文字が赤色で踊りだす。


「ユウヒ様より東遠方にて転移門反応、構成エネルギーは神気、管理神クラス、続いて高エネルギー反応確認」


 高空からの進入は事前に問題がないとされていたがしかし、現在進行形で異常が発生、それはどれも自然現象で説明されるものではない。何故ならその異常の発生源からは本来地表で付近で観測されてはいけない力が観測されているからだ。


「このパターンはどこかで、外界船の迎撃砲!? 狙いは……ユウヒさんに多重防護壁展開!」


 観測されたデータは即座にデータベースと照合、どこかで見たことがあると言うアミールは観測結果に目を見開くとすぐにユウヒを守るために管理神の力を振るう。


「防護壁展開率50、60、70、砲撃確認! ……空間に亀裂、これ以上の接触は不可能です」


 ワールズダストで管理神が力を振るって問題ないのは世界の外縁部や管理区画、それ以外の場所で振るえば周囲に様々なダメージを及ぼす。今もユウヒを守るよに展開された半透明の赤い壁は砲撃を僅かに空へと逸らすとともに空間に亀裂を生じさせている。


「バイタル……よかった。」


 亀裂によって不明瞭になる一帯は砲撃による爆炎、煙、黒い金属の欠片が舞い散る事でユウヒを覆い隠す。しかし冒険者証を仲介することで示されているユウヒのバイタルデータには問題が無く、僅かな心拍数の乱れに収まっている事にアミールは息を吐く。


「安心材料はまだ少ないと思いますが、とりあえずの安全は確保されたかと」


 僅か米粒程度に映るユウヒとその反対側へと爆発しながら吹き飛ばされるホバーバイク、その映像を分析しながら話すサポ子さんは、アミールの前に次々とデータを送り、そのデータからはユウヒに怪我一つない事、さらなる追撃が無い事が解る。


「そうですね……地表付近の修復を急ぎましょう」


 大きく見開かれピタリと止まって動くことの無い金色の瞳は、僅かな時間で目の前のデータを何度も精査し、サポ子さんの言葉が肯定するに足ると理解したのか目を細め短く指示を出す。


「準備します」


「ユウヒさん……」


 静かにしかし迅速に動き出すサポ子さんを見送ったアミールは、モニターの向こうでゆっくりと回転しながら落ちて行くユウヒを心配そうに見詰めると、僅かに怒りの感情が揺れる目を引き締めコンソールを操作し始める。





 一方その頃、優雅な空の旅から一転焦げ臭いにおいを纏い地上に向けて頭から落ちて行くユウヒ。


「くそ、何かフラグ立てたか? まさかパラ無し自由落下するとは思わなかったぞ」


 胸に肩掛けバッグを抱きしめながらゆっくりときりもみ回転しながら落ちて行く彼は、金と青の瞳を輝かせ周囲を見渡しながら自由落下を続ける。ユウヒの背中にはパラシュートは無く、周囲には乗り移れるような飛行機も無い問い状況、一般人なら絶望で気を失いかねない状況でも魔法で空を飛べる者にとってはまだ余裕があるようだ。


「魔法が無ければ死んでたね」


 ため息交じりにそう呟くユウヒが何故まだ魔法で飛んでいないのか、それは彼が感じる死の気配故にである。彼の特殊な勘は今も死の気配を感じ続けており、それは意識を【飛翔】の魔法に傾けると強くなっていた。


「あと赤い壁も、たぶんあれってアミールだよな? すると謎のビームはいったい……」


 突然に感じた死の気配に体が自然と動いたユウヒは、取るものもとりあえずホバーバイクから飛び退き、その瞬間出現した赤い壁とその壁を切り裂きホバーバイクの側面を焼き融かした光。あと一歩遅ければユウヒの体はバイクと一緒に左半分が消し飛んでいたであろう事は想像に難しくない。


「うーん、幸先が悪いな」


 降下して行くにつれて感じなくなる死の気配に息を吐くユウヒは、荷物を抱えたままフードを深く被って疲れた様に呟く。きりもみ回転を止めたユウヒの目には遠くで火を噴き落ちて行くホバーバイクの姿が映っており、一緒に燃え尽きて行く荷物に眩暈を感じた。


「さらばだホバーバイク、短い付き合いだったがお前は最高の乗り心地だったぜ」


 アミールに預けていた物や危険物の捜索に必要であろう物資の喪失に困り果てるユウヒは、何より楽しみにしていたホバーバイクの朽ち行く姿に黙とうを捧げ、神妙な声と敬礼で見送るがその姿は未だ地面に対して逆さまで何とも間抜けな姿である。


「さて、飛翔の魔法でもいいけど嫌な気配がまだあるんだよな……よし! ここはお前に決めた!【大楯】」


 いい加減態勢を整えなくては地表までの残り時間はそんなに長くない。爆発の勢いも相まってとんでもない速さで落ちているユウヒは、まだ【飛翔】の魔法を使うには危険を感じる様で、代わりに最近何かと足場にする事が多い【大楯】を魔法で作り出す。


「よっと! うん良い感じだ。最近すっかりサーフボード扱いしてすまないな……心なしか形状が最初より滑らかに変わっている気もするし、意外と乗り気なのかもしれんな」


 ユウヒが初めて【大楯】の魔法を使った時、楯の形状は元となったクロモリに出てくる魔法と変わらず武骨で平坦なタワーシールドであった。厚みも高さも壁と言って良いそれは、今では大きさこそ当初と変わらないものの、表面は凹凸が無くなり滑らかに、形は流線形を帯びた緩やかな涙型へと変わり、久しぶりに呼ばれた今日の姿は少し立てに延びた気さえする。


「とりあえずどこか安全そうな場所に降りよう、あれがきっと巨竜山脈だと思うからその手前辺りがいいかな?」


 自身の意思とは関係なく成長する魔法にも慣れたもので、涙型の大楯の裏に足をのせると鋭利な先端を先に向けて態勢を整えるユウヒ。海で波に乗るが如く異世界の大気に乗る彼は、急激に降下速度が落ちていく中で周囲を見渡し降りる場所を探し始める。


「うーん、あの向こうにうちの子達が居るのか……時間があれば会いに行きたいけど、今回もハードモードな気がするなぁ」


 巨竜山脈と言われる幾重にも剣の様な山が重なり連なる一帯に目を向けるユウヒは、アミールに見せてもらった地図を思い出し、その先にいるであろう一号さん達と別れ居残り組となったインダストリアルゴーレム達を思う。空を飛んでいけば行けるかもしれない旧トミル王国であるが、今回のミッションの難しさを考えるとそんな時間があるとは思えないようだ。


「うーん、お? あれは水溜まり? オアシスかな……よしあそこをキャンプ地とする! 急降下!」


 ぐんぐんと降下するユウヒは黒と灰色と白の巨竜山脈から目を離すと茶色い大地に目を向け、そこに小さく見える青に注目する。遠い為に小さくしか見えない青色をオアシスと見たユウヒは、地面に対して水平を保っていた大楯の前方に重心を傾けると、楯の縁を手で持ち捻りを入れながら地面に急降下し始めるのであった。





 そんなユウヒが落下し続ける砂の海には多種多様な人々が住んでいる。長い時間は彼らの住処を砂の海のいたる所に広げ、その住処へ至るまでの間には人々の往来によって出来た道が刻まれていた。


「お嬢様、もうすぐ岩棚のオアシスです」


 人だけではなく砂馬や分厚い車輪の馬車で削り踏み固められた道は雨の少なさのおかげで水による浸食は少なく、意外なほど滑らかで、風によって薄く敷かれた様に広がる砂は馬車を引く馬の足にも優しい。そんな道を走る一台の馬車を操る御者は、二頭の馬の様子を見ながら後ろのキャビンの中に声をかける。


「よかった。ワームは出ませんでしたね」


「ワームの一匹や二匹俺達がいれば何の問題も無いさ」


 厚い幌が巻き上げられ、薄く透けたレースの布で覆われた箱馬車の中には、薄手のドレスを身に纏った女性が座っており、御者に笑みを浮かべるとほっとした様に息を吐く。どうやらこの辺りにはワームと呼ばれる生物が現れるらしく、隣を馬に乗り歩く男性は護衛なのか、砂除けの外套を靡かせ腕を上げると、力瘤を作りながら明朗な声を上げてお嬢様と呼ばれた若い女性に笑い掛ける。


「そうだね、こっちとしては出てもらった方が報酬が加増するからありがたいんだけどね?」


 元々の色は白かったであろう日に焼けた男性から馬車を挟んで反対側、そこには一頭の馬に二人で乗る女性達がおり、逞しい身体つきの砂馬を操る大柄な女性は、男性の言葉に頷くとフードの奥から褐色の肌を覗かせお嬢様に笑みを浮かべた。


「何もなければ少し色を付けてあげますわ」


「あら、催促したみたいで悪いわね」


 雇われの護衛なのであろう彼らの視線に、薄い小麦色の頬を困った様に指先でなぞるお嬢様は、すぐに屈託のない笑みを浮かべると褐色の女性に報酬の増額を約束し、おどけて見せる褐色の女性の後ろでは、彼女の背中にしがみ付きながら馬に乗る小柄な女性が、白い肌をフードから覗かせながら呆れた様にため息を洩らしている。


「お嬢様……」


「良いのですよ」


 どうやら今のような場所で報酬の話を行うのはマナーが良くないらしく、御者の声にクスクスと笑うお嬢様はずいぶん人が好い性格の様だ。しかし彼女に目を向ける御者の表情は真剣なもので、その顔を見たお嬢様は笑みをいぶかしげな表情へ変える。


「いえ、良くないですね」


 どうやら報酬云々などどうでもよくなるような事態が起きたらしく、その証拠に地面からの振動で馬車が大きく縦に揺れた。


「くそ! アダがワーム呼びやがった!」


「アタシの所為にしないでおくれよ! 迎撃準備だよ!」


 彼らの会話がフラグになったのかどうか分からないが、彼らが気にしていたワームと言う生物が近づいて来ているらしく、断続的に揺れる地面はその前兆の様だ。アダと呼ばれた褐色の女性がフラグを立てたんだと言いたげに叫ぶ男性に、彼女は荒い口調で言い返すと後ろに乗る小柄な女性に声をかけ、白い肌の女性は頷くと砂除けのマントの中から短い杖を取り出しながら音のする後方に目を向け、


「りょ……あれは、むり」


 無理だと呟く。


 思いもしない言葉が返って来たことで、危ないと思いつつも護衛の男女は互いに見詰め合うとそっと背後に目を向ける。


「あ? はぁ?」


 二人が背後に目を向けた瞬間、夕方に向けて高度を下げる太陽を遮るように巨大な影が浮かび上がり、その影は馬車も護衛も周囲ごと纏めて包むと周囲にひんやりとした風を流し、すぐにまた日が差し込む。彼らの前に、想像以上のワームが姿を現したのだ。



 いかがでしたでしょうか?


 いきなり撃墜された不憫ホバーバイク、そんな始まりを迎えたユウヒの旅はまだまだ災難が続きそうな予感で溢れている気がして楽しみですね!次回もお楽しみに


 それでは、今日はこの辺で、皆さんの反応が貰えたら良いなと思いつつ、ごきげんよー

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ