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詩集『曲解』第四十三部
詩集『曲解』
第四十三部
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ああ、大事なものが、また一つ、壊れてしまった、壊れて。
ーなに、知っているかい、そこからが、君の物語の始まりさ。
頷いて、雨、会え、いつぞやの融合形式が現象が減少。
ー失ったものを、今度は、君が恨んでいた世界が、与えてくれるさ。
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本当の様な、嘘の話は、事実は小説よりも奇なり、と言ったところじゃないか。
ー我々が革命するのは、我々が存在することを許してくれた、先人が革命をしたからだ。
食べるのがやっと、コンビニの廃棄物、路上の空き缶、手の鳴る方向へ、彷徨。
ー死にたい、嘘だろ、まだ壊れた快楽も知らない、壊れ始めたお前が。