一滴の沼 inside
毒を持つ母に並ぶように、その華を愛でる蝶がいる。
それが私の姉だ。
よく妹が姉の真似をするというが、私の家族の場合逆になる。
とにかく、私の全てが気になるようだ。
私が話す話題や触った物を確認するようにその後かならず入ってくるのだ。
母も同様だ。
姉は母に共依存になっているので母が否定を始めたら一緒の行動をとり始める。
家の中でもされるのだから厄介だ。
それを分かってなのか気持ちが悪くなるほど後をついてくる。
私がトイレに行けば私の後にすぐ入る。
近くのコンビニやスーパーに行けば私の後にすぐ同じ場所へ入る。
私は勧めてもいないし、行けとも言ってない。
私が母と話せばすぐ私の上から同じ話を重ねてくる。
同じ話題で共感をし合うというより私の話を、自分から話した話題に変えてしまう。
だからあまり母と話さないでいると自分の共有物の様に母と話を始めだした時に、姉は嫉妬深いと感じた。
盗られたくないと思うのだろう。
子供を持っているが母任せで布団も自分以外に敷いてもらうように、1番上に押入れに押し込み、遅い時間になっても寝ようとしない。
結局誰かか敷いてあげなきゃいけない状態にするのだ。
その狡さが私は1番嫌いだ。
どんなに私が家族の関係を良くしようと姉は私の前ではフォローはしない。
私は争い事が嫌なので、姉が母とぶつかる時はフォローには入るが、私と母がぶつかると手のひらを返すように無視だった。
手伝えばキレられ、私が気づかなければ無視したとごねる。
逆に私から話掛ければ無視する有様。
一体何がしたいのか分からない。
なによりそれで良いと思ってるなら尚更おかしくてたまらない。
他にも理不尽な事が星の数ほどあるけれど、他人や家族にマウントして自分の弱さをより誇張してる事に本人はいつ気付くのだろう。
弱さが悪い事じゃない。
傷付く事は恥ずかしい事じゃない。
強くなる事も義務じゃない。
相手を信頼出来ないのは、相手を信頼する自分自身を信頼してない証拠。
自分に自信がないから、相手からの信頼が欲しいのだ。それを得ようと必死な姉を見た時、虚しさを感じた。
深海にも果てはある。
空にもかならず果てはある。
太陽だって夜には輝けない。
人の弱さも汚さも含めて全部が自分自身。
星の数以上に誰もが持つ個性は光り輝き続けているのだから。




