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【電子書籍化】理想の悪役令嬢にどうしてなれないの!〜なぜかヒロインのように溺愛されています〜【web版】  作者: やきいもほくほく
悪役令嬢はヒロイン気質!?

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73.リセットは、もう終わりです


教室の真ん中に立ちながら歪んだ笑みを浮かべるエレナの綺麗な金色の髪が、真っ黒に染まっていく。

エレナはフーッと息を吐き出して、髪をかき上げるとニタリと笑う。



「ふん……バレちゃったけど、まぁいいわ」


「ッ!」


「ラヴィーニア……!!お前だけは絶対に許さないッ!」


「もう、皆を傷つけるのは止めてッ!!」


「アハハ!!イミワカンナイ……面倒だから全部壊しちゃえ!!」


「!?」


「初めから、やり直すんだよッ!!」


「……っ」


「ーーキャハハ!全てをリセットするの」



腹を抱えて笑うエレナは、もう正気ではないように思えた。

エレナから出る真っ黒の霧は、ラヴィーニアを避けていく。


(絶対にここで食い止めてみせるっ!!)


そんな気持ちに応えるように淡い光が体を包み込む。

必死に闇に対抗するように、手を前に出す。

キラキラとした光魔法が、闇を打ち消していく。



「まさか……ッ!!お前がぁあ"あ!!」


「もうやめてッ」 


「ッ許さない、ユルサナイっ!!許さないぃいぃっ!!!」



エレナの黒い霧を浄化していく。

それでもエレナからは次々と闇が溢れていく。



「ッ、絶対に誰も傷つけさせない!!」


「ーーー邪魔をするなあぁッ!!」



ゆっくりと押し切るようにエレナの元へ歩いて行く。

エレナは怒りに顔を歪めて、攻撃を放つが光の防壁に吸収されるようにスッと消えていく。



「ヤメロォ……クルナ!クルナアァアアァッ!!!」


「っ!!」



エレナの胸元に手を伸ばす。



「ッ、なに!?何なのよ……!ここは私の為の世界なのにッ!!!」


「違うわ……!!」



静かに口を開き、エレナを見据えた。



「ここは、皆が幸せになる為の世界よ!!」



そう言ったのと同時に、目を開けていられないほどの眩い光に包まれた。







光が収まると、教室にはエレナとラヴィーニアが倒れていた。


意識を失ったラヴィーニアに皆が駆け寄った。

ステファノとディーゴが何度も名前を呼ぶが意識が戻る事はなかった。


そしてラヴィーニアと同じく、意識を失ったエレナは影達によって厳重に拘束された。


エレナとラヴィーニアは、そのまま城へと運ばれた。

人払いをしていたお陰で、被害は出なかった。


フィンとエミリーは強く体を打ちつけたものの、酷い怪我は無かった。

そして首にかかっていたネックレスは粉々に砕け散っていた。


ラヴィーニア達がいた教室は一時封鎖され、学園は闇魔法を持つエレナと光魔法を使ったラヴィーニアの話題で持ちきりになった。


エレナは王城に運んでから何日も目を覚ます事は無かった。


国家魔法師達がエレナを見張り、今か今かと目が覚めるのを待っていたのだが、徐々に黒いアザが体全体に広がっていった。

次第にエレナの体からミイラのように水分が抜けて無惨な姿に成り果てたのだった。


そして、そのまま砂になり消えてしまったのだった。


それを聞いたビアンカやフィン達は、強い力を使い闇を浄化したラヴィーニアが消えてしまうのではないかと、ずっと手を握り寝る間も惜しんで、ラヴィーニアの側にいた。


ディーゴは情報を掻き集めて、国王やステファノ、ジューリオも手を尽くしラヴィーニアの為にと、あの手この手を使って目覚めさせようとした。


そんな努力も虚しく目を覚さなかった。


幸い、ラヴィーニアの体は消える事は無かった。


時間と共に、アイスグリーンの髪が白く染まっていった。


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