表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【電子書籍化】理想の悪役令嬢にどうしてなれないの!〜なぜかヒロインのように溺愛されています〜【web版】  作者: やきいもほくほく
悪役令嬢はヒロイン気質!?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/84

45.一歩踏み出しましょう


「わたくし、街って初めてで……」


「そうなの?」


「体が弱かったから、わたくしもお兄様も街に出た事なくて……」


「じゃあ、今日は一緒に楽しみましょう!私が案内するわ」


「ありがとう、ラヴィーニア」



(((ナイス……!!)))


今度は三人の心の声が重なる。

ビアンカのナイスな発言のお陰で、違和感なく一緒に行動する事となった。


(大方、ディーゴがお父様にあの事を伝えてくれたのね!お兄様はデートしてこいとでも言われたんでしょうね……フィン様はお兄様を手伝えとでも言われたのかしら。お兄様の演技下手すぎて、意味が分からなかったけど、ディーゴ、ナイスよ!!軽装のフィン様を見れるなんて最高だわ……本当にありがとう!)


辺りをキョロキョロと見渡す。

ビアンカとステファノの護衛として付いてきたメリーと共に打ち合わせをしているディーゴを見つけて、感謝の意味を込めてグッドと親指を立てる。


ディーゴも頷いて此方に合図を送る。


こうして四人は偶然出会い、偶然行動を共にする事になったのだった。


おすすめのブティックや雑貨屋に行き、ビアンカは買い物を楽しんでいた。

後ろにただついて行くだけのステファノとフィンは、楽しげな二人の背中を眺めていた。



「これ、デートの意味がないんじゃない?」


「は……?」


「国王陛下に言われてるんでしょ?姉上に好かれて来いって」


「……」



フィンの言う通りである。

けれどラヴィーニアと、まともに会話すらしていない。

このままではラヴィーニアとビアンカのデートとなってしまう。



「しかし、何を話せば良いか……」


「ヘタレかよ」


「お前、口が過ぎるぞ……」


「はぁ……暫く別行動してあげるから、後は自分でちゃんとやりなよ?」


「…………!」



そう言ってラヴィーニアとビアンカの元へ向かい、何か話すと上手くビアンカをエスコートしながら近場のカフェへと入った。


小さく手を振っていたラヴィーニアが振り返る。



「フィンが、どうしてもビアンカと話したい事があるんですって……」


「そ、そうか」


「ステファノ殿下、私達はどうしますか……?」



ラヴィーニアが困ったようにヘラリと笑った。

先程から背中に何か硬いものが何度も何度も当たる。

あまりの痛さに後ろを振り返ると、変装したディーゴが小石と、フリップボードを持って立っている。


そこには『 甘いもの 』と書かれていた。



「あまいもの……?」


「殿下も甘いものが食べたかったんですか!?」


「っ!……あぁ、まぁ」


「私も少しお腹すいちゃって、甘いもの食べたいなって思ってたんです!!」



ラヴィーニアが瞳をキラキラと輝かせて笑顔を見せる。

チラリとディーゴを見れば『 おすすめは 』と書かれてある。



「おすすめは……?」


「あっ……殿下は街に来るのが初めてでしたもんね!おすすめのカフェがあるんです!苺のショートケーキが美味しいんですよ!行きましょう」


「……そうだな」



ラヴィーニアに連れられるがまま店の中に入る。

落ち着いた内装。

店内は静かでクラシックが流れている。


話を聞けば、どうやらジューリオと来たことがあるカフェのようで、複雑な気持ちを抱えながらも席に着く。


店内の客は疎らで、人の多さにげんなりとしていた為、安心するように息を吐き出した。


ラヴィーニアが好きそうな所といえば、可愛いらしい雰囲気の所だと思って驚いていた。


(ラヴィーニアは、こういう落ち着いた場所が好きなのか……?)


メニューを開くラヴィーニアをチラリと見た。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ