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【電子書籍化】理想の悪役令嬢にどうしてなれないの!〜なぜかヒロインのように溺愛されています〜【web版】  作者: やきいもほくほく
悪役令嬢はヒロイン気質!?

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24/84

24.ルート選択です


隠しキャラも居るらしいが、余りにも奇抜なキャラ設定と攻略難易度が高すぎるが故に、人気がないらしい。

けれど、一部の女子にはブッ刺さり熱狂的なファンが居ると聞いた事がある。


乙女ゲームの内容を回想していると、目の前に見覚えのある可愛らしい金髪の少女が走ってくる。


まるで小動物のように、ふわっとした優しい雰囲気。

大きくて丸い目、桜色の唇。



「はぁ、はぁ……良かった、間に合った!」



声まで可愛いのだから、さすがヒロインである。


四人は自然と、その少女に釘付けになった。

何を隠そう、この乙女ゲームのヒロインである"エレナ"の登場である。


まさかこのタイミングでヒロインに遭遇するとは思わずに目を見開いた。


そんなラヴィーニアを見て、エレナもまた驚いた様子を見せた。



「…………なんで」



そんな言葉が彼女の口から漏れた。

その声にハッ……とする。

自分は今、ヒロインのライバル令嬢であるラヴィーニアだ。

ヒロインが現れたからにはキリッとした顔を作らなければならない。


(これからルート選択なのよね……!)


ここで一つ、疑問が生まれた。


主人公が、どのルートを選ぶかによってラヴィーニアの立ち回りは大きく変化する。


ステファノ、ディーゴを選んだ場合は、ビアンカが動くから、ラヴィーニアは全く関係ないから良い。


アルノルドを選んだ場合は、ラヴィーニアのセリフは覚えており、立ち回りも完璧だ。

けれどアルノルドが出てくるルビールートは、ラヴィーニアが学園に入学する前に婚約破棄してしまった事で消え去ってしまったようだ。


故に、攻略対象者である筈のアルノルドは此処には居ない。


アルノルドの代わりにジューリオが居るが、きっとゲームとは関係ないのだろう。

「私は忙しいので……此処で失礼します」と言って何処かへ行ってしまった。


問題はフィンを選んだ場合のエメラルドルート……。

ライバル令嬢として何をすれば良いのか全く分からない。


ヒロインであるエレナがハンカチを落として、誰がそのハンカチを拾うかでルートが決まる。

そして何事も無かったかのように、此方なら視線を逸らしたエレナは、ひらりとハンカチを落として去っていく。


(フィンだけはやめて、フィンだけはやめて……!!)


心の中で何度も叫んでいた。

そして横からコツコツと歩く音が聞こえる。



「……そこの御令嬢、ハンカチ落としたよ?」


「あ、すみません……!」


「可愛い柄だね」


「……あっ、ありがとうございます!」



花柄のハンカチを拾ったのはーーー


(フィイィイィンッ……!!!!)


仰け反りそうになるのを必死で押さえて我慢していた。

そのままヒロインであるエレナと楽しげに会話しているフィンを見ていた。


(よりにもよってフィンだなんて信じられない!!!フィンのシナリオは分からないのにッ!)


悶々と考え込んで前を見ていなかったからか、誰かとぶつかってしまいフラリとよろめいた。


顔を上げると、深い藍色の髪にアクアブルーの瞳。

パッケージと選択画面でのみ見た事がある王家の影であるディーゴが居た。



「申し訳ございません……お怪我はありませんか?」


「い、いえ……」


「ラヴィーニア、大丈夫か……?」


「……ありがとうございます、ステファノ殿下」



ステファノが肩を掴み支えてくれたようだ。

するとラヴィーニアの前にいたディーゴが、ステファノを見つめたまま険しい表情を浮かべる。



「……ステファノ殿下」


「ディーゴ、遅かったな」


「護衛も付けずに、一体何をしてるんですかッ!!」


「新入生の案内をだな……」


「貴方は全く!!王太子の自覚をと……っ」


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