表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/8

楿子とスカートめくり

こんにちは、中野ワタシと申します。

ピカピカの制服に腕を通し、入学式に出席した私達もひと月経つ頃には新生活に慣れてきたかなぁ?と思うや否、黒船の如く到来した中間テストを無事凌ぎ切り、来たる期末テストまでの束の間の休息を各々楽しんでいる頃だと思われる今日この頃。

春の陽気もどこへやら、少し暑いとも感じるこの気候だと窓から吹き込む風が涼しく感じる……


「…………。」ペラッ


…定規で人様のスカートをめくり上げようとしているアホの子が居なければ、あともう少し暑さを感じていたのかなぁ?と思ってしまう。

よく見たら竹製の30cm定規の先端に両面テープを貼り付けて、スカートの裾に引っ掛けている。


「なにしてんのよ」

「シッ、あと少しだから今話しかけないで」

「あと少しで見えちゃうでしょうが!」ゴンッ

楿子の頭部にゲンコツをお見舞いした。手がジンジンする。

「痛ぁ!良いじゃないのさ減るものじゃなし!サービス精神足りてないんじゃないの??」

「アホか。って言うか、見てどうすんのよ変態」

「えっと、……今後の参考に…」

「何の、参考に、なるのよ!」パチン!

楿子から奪った定規を弾性変形させ、二の腕に向けて一気に放つ。

「あっ、ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”あ”あ”!(高音)」

痛みを堪え切れない楿子がジタバタと床をのたうち回っている。


そして多くは語らないし、何がとは言わないけど、青白のストライプが視界に入っていた。

今日も平和です。…多分。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ