表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天海ストライド  作者: 学食くん
4/5

瞬殺

完璧な肉体を手に入れた私は、ついに予選当日を迎えた。

「よっしーおはよー!頑張ってね!」

「今日は予選だよね?そんな君にこのお守りをあげよう!」

迎えに来た2人が、応援してくれている。千沙子のお守りはなかなか効きそうだ。よくわからない魔法陣やら絵文字やらがびっしりと書かれている。ジーパンのポケットにそれを突っ込み、2人を抱えて学校へと跳んだ。


校庭は、人で溢れていた。天下一武道会に似せたバトルフィールドがいつのまにか形成されていて、どうやらここで予選と本戦を行うようだ。


「デェェェェェン!!!」

いきなり放送が始まった。ひととおりのルール説明が終わり、次は対戦表の発表だ。


「第1戦は…1-4組天海良枝 vs.1-6組東堂雄二!!!」

東堂くんか。あの子の能力は…確か。

洗脳だったはずだ。



では…はじめ!


まずは発動条件の詮索だ。ならば。

「(フェイントをかける!)」


全身を軽く強化し、全力で突進…するふりをした。

「(かかっ…え?)」


相手側の東堂というと、ひたすら瞬きを繰り返している。体はすこし重くなったが、特に支障はない。痺れを切らした私は0.1秒で距離を詰め、回し蹴りを決めた。


1戦目は、相手の弱さのおかげで疲れずに済んだ。これで午後まで出番はなしだ。

「おつかれ…ってそんな疲れてないか!」

「まぁ良枝がチートなだけかもしれないし…ね?」


東堂くんのファンらしい千沙子は複雑な表情を浮かべている。それはともかく、出店を回りたいな。この学校の名物、巨大あんず飴は最高だ。300円という値段で通常の30倍のサイズが手に入る。3人でお店を探し出し、それぞれ2個ずつ購入した。とても幸せだ。

だが、たこ焼きを頬張る智美は、フリーマーケットを見つけて走り去ってしまった。追いかけようとすると、涼介とぶつかってしまった。


「ごめんな。それより山岸さんは?いつも一緒だろ?」

「フリマ行っちゃった。あの子そういうの大好きだから。」

教科書を返したかったらしいから、受け取っておいた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ