友情と言う名の絆
こんにちは。榊 真ニです。最近忙しすぎて執筆する余裕がない今日この頃。良いネタなんか思い浮かばないくせに書くのが止まりません。これは才能だと思います。では、どうぞ。
「もうすぐよ!ここの角を右に曲がれば鏡の家に着くわ!」
俺と笹木の二人は問題を起こしたとされる鏡の家に向かっていた。
「あいつがやったこと洗いざらい話してもらうためにも急ぐぞ!」
しかし、そこには目も当てられない光景が…。
「おい…なんだよ…これ」
「嘘よ…こんなの…いや、いやよ」
鏡がボコボコにされ、道で野垂れ死んだかのように血を流して倒れている。
「おい!鏡、しっかりしろ!」
「今救急車呼ぶから!」
隣から電話をかける音が聞こえる。
「赤…島?何で…ここ…に……?」
「お前が本当に他校の奴に手出したのか確認しに来たんだよ!」
「そんなの…しに来たら…今度はお前が…!」
「俺なんかどうなってもいいんだよ!」
「馬鹿だなぁ…俺なんか見捨てときゃ良いのによぉ」
「お前が居たから今の俺があるんだよ!そんなの…見捨てられる訳ないだろ!」
「今救急車呼んだわ!後数分で来るって!」
「なんか…カオスなことばっか起きてるよな…。高校通ってたら、更生しろとか言われて…。そしたら赤島がいつのまにかモテモテになって色んな人から狙われて……。きっとそれが羨ましかったのかもな…。俺もお前みたいに女の子とイチャイチャした花ある高校生活を送りたかったのかもしれない…。」
「何言ってんだ…お前。俺はモテモテじゃないし、毎日毎日死ぬ気で学校通ってんだ…!辛いことばっかで学校なんか行きたくもねぇよ!…でも、お前が居るから毎日学校に行けるんだよ…」
「…そりゃ有難いっすわ」
遠くから救急車のサイレンの音が聞こえる。
「なあ…鏡。昔約束したよな?俺たちはいつまで経っても三人で誰一人欠けることなく毎日を過ごそうって」
「もう5年くらい前のことだぞ…それ」
「お前が何しようが俺は…俺たちは…ずっと一緒だからな!」
近くで救急車が止まった。笹木が俺たちの場所を遠くから指差して誘導している。
「君!どいてなさい!これは酷い…。すぐに病院に!」
「鏡!絶対学校来いよな!お前の更生は終わっちゃいないんだからよ!」
その後、彼は力なく腕を上げ救急車に運ばれた。
「行っちゃったね」
「嗚呼…。無事だと良いけどな」
「はあ…。全く、あんた達は本当に馬鹿なんだから」
「はあ!急に罵倒か!」
「違うわよ!どうしたらそんな思考になるのよ!」
「まあ何でも良いけどよ。お前もほどほどにしとけよ?」
「何のことよ?」
「その暴力と暴言だよ」
その瞬間俺の視界はぶれて見えた。からの鋭い痛み。これ何度経験すれば良いんだろう。
「痛ったい!もうやだ!それも明日には更生させてやるからな!」
「やれるもんならやってみなさいよね!」
「言ったなぁ!後悔しても遅いからな!」
そう言い残し俺は悪役のごとく家に逃げ帰った。
今回も更生プロジェクトを読んでいただき誠にありがとうございます!今回は珍しくカオス少なめなお話でしたね、そうですよね。前書きにある通り、最近は忙しすぎて執筆する時間がなかったのでこんなに期間が空きました。決して飽きてるわけではありません。それでは今回はこの辺で。最後に読者の皆様に祝福を!