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更生プロジェクト  作者: 榊 真二
5/8

恐怖という名の噂

どーもお久しぶりです。榊 真二です。最近まで更生を厚生と打ち間違えていて恥ずかしくなりました。本編もお楽しみいただけたら幸いです。

更生プロジェクト5日目。鏡の更生が案外簡単で調子に乗っていた俺は珍しく購買のレアパンであるチョコクロワッサンチョコ3倍増しを購入し気分ルンルンで教室に戻って行こうとした。まあ案の定そんな簡単に教室に辿り着くことなど思ってもない。なぜなら…

「そこまでだぁ!赤島ぁ!」

「またお前らか!ヘッポコ3バカ共め!」

「ヘッポコ3バカじゃねぇよ!バカ!」

「何だとこの間抜けども!お前らヘッポコ3バカじゃねぇか!いつもいつも俺のパンを盗もうとしやがって!」

「金が心許ないんだよ!」

「知るか!」

「と、とにかく!その伝説のレアパンを渡してもらうぞ!」

「だから流れおかしいだろ!そもそも人様の物を盗むとか頭沸いてるぞ!」

「五月蝿いぞ虫ケラのくせに!」

えー…。俺って虫ケラなの…?やば涙腺緩んできた…(泣)

「わあ!赤島のやつ虫ケラって言われて泣いてやがる!」

「だっせ!マジうける!」

「う、五月蝿えぞヘッポコ3バカ!お、お前らなんかいつかどっかのヤンキーにやられてしまえ!」

「セリフしょぼw」

「お、覚えとけよ!こ、このヘッポコ3バカ頭チンチクリン!」

「誰がチンチクリンだぁー!」

俺はまるで悪役のような捨て台詞を吐いて教室に逃げ込んだ。


「まあそんな落ち込むなよ!な?赤島!」

「う、うぐっ、だって…だって…だってだってあいつら嫌なんだもん!急に俺の悪口言い出して昼食盗もうとしてくるなんて!」

「んまぁまぁ、落ち着きなさんな。んぐっ、やっぱりレアパンは美味いな!」

「あ!何俺のパン食ってんだよ!返せ!」

俺たちはいつも通り人気のない屋上で飯を食っていた。普通は屋上は入れないから良い子のみんなは真似しちゃダメだぞ!

「それより聞いたか?あの噂…」

「は?あの噂?」

「何だ?お前まさか知らないのか!?」

「え?なにそれ超気になります」

「今頃教室では赤島の噂についてみんなドン引きしてるだろうな」

「何!?俺そんなことしてないぞ!もったいぶらずに教えろ!」

「レアパンくれるならねぇ」

「もう3分の2は食ってるじゃねぇか!勝手にしろ!」

「んじゃ交渉成立だな」

「んで!何その噂!早く俺に教えてプリーズ!」

「キモいからやめろ?その噂はな…あ、俺今日日直の当番でやることあるから行くわ!じゃあな!」

「ざけんな!俺の昼飯返せ!」

俺は自分のプライドと昼飯を失った。これゲームだったら完全敗北だろ…。


「はあ…。結局何も分からず昼放課が終わるとは…」

俺は元気0で教室に戻っていた。アンパン○ンと呼んだら来てくれるかな?お腹が空いて力出ないんですけど。

「なあ…2組の赤島の奴の噂聞いたか?」

「聞いた聞いた!あいつやばいよなー」

「だって…」

そんな話をしながら横を通り過ぎていった他クラスの奴らがいた。俺の噂について話してみたいだがその頃には距離が遠すぎて内容が聞こえなかった。やべっ、これって焦らしプレイってやつか!俺、好まないんだけどなぁ…。でもありかも!そんな変なことを考えているとまた色んな人に冷たい目線を浴びせられる…というか現在進行形で浴びさせられてます。このプレッシャー!俺死ぬ!

なんとか教室にたどり着き扉を開けるとみんながヒソヒソ話し出した。俺マジで何やったの?

「おう、これはこれは我が学校のマドンナ、笹木に手を出しただけでは飽き足らず遂に妹にも手を出したクズ人間の赤島君じゃないか」

「…はあ!?あいつに手を出せるわけないだろ!てか出したら俺今生きてないよ!」

「嘘つけ!そんな噂がこの学校中に飛び回ってるぞ!」

「誰だ!そんな腐ってる噂流したの!」

「ごっめーん!赤島、それ流したの俺なんだー!」

「鏡てめぇこの野郎!いつか殺してやるからな!」

「脅迫だ!警察に電話しなきゃ!」

「お、お願いしますやめてください、僕まだ人生長いんで許してください」

寝返りだけは世界一早い自信があります。


放課後、俺たちはいつも通り旧校舎の教室で会議をしていた。勿論笹木はサボってます。

「全くお前は何か起こさないと気が済まんのか?」

「まあまあそんな怒るなよ、な?赤島!」

「怒ることしかないぞ!昼飯は食べられて、その後は散々噂で引かれて萎えるわ…」

「と、とにかく今日は何すればいいんだ?」

「ぐすっ…。そ、そうだな…。ひぐっ…。」

「お願いだから泣くなよ!」

なんやかんやで俺は30分泣いてた。恥ずかし!


「とりあえず今日は名前を呼ぶとき!いつも名前読んだ後ドロップキックしてくるじゃんか?あれやめた方がいいね」

「そだねー」

「流行語を使うな。んじゃ早速やるぞー」

「うーい」

本日は俺が泣く以外のハプニングがなかったので助かった。かなりスムーズでしたね。楽って最高!

「いやー今日も終わったなぁ」

「ほんとだよ…。何でこんな毎日毎日…。俺らって暇人か?」

「それ以外何があるんだよw」

「そーだな。それより今日教えたことちゃんと守れよ」

「おう!んじゃ俺こっちだから!じゃあな!」

「また明日なー」

こうして本日の更生プロジェクトは終了した。明日もスムーズにやってくれれば早く終わるし楽なんだけどなぁ…。まあ早く帰って、お布団にこもるぞ!お布団大ちゅき!

本巻も読んでいただきありがとうございます!今回投稿が遅れたのには理由があります。実は一回書き途中でデータを間違えて消してしまって、この話だけ消えてしまいました。そして作者のやる気は0になりました。まあ本日投稿したのは気が向いたからです。ですので次回からも気が向いたらの投稿になるので投稿ペースは格段に落ちるでしょうがこれからもよろしくお願いします。ちなみにヘッポコ3バカはおまけキャラクターなので今後の登場は無いかもしれません。皆様から出して欲しいという声があればまた出します。それでは読者の皆様に感謝の気持ちを込めて!

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