015.終わり?①
あれから2日がたった。
この2日間俺はカレンへの気持ちをずっと考え込んでいた。「守れるよう頑張る」とは言ったものの、俺の気持ちは全く伝えていない。恋人同士でなくたって、同志であれば守り抜くことくらいはできなくもない。
だが、今は作戦。戦いに集中すべきだ。
あと、30秒しかないのになにを考えていたんだ。集中、集中しろ。
時計の針は開始時間を指した。
「行くぞ」
A班である俺は奴を全力で叩くそれだけを考えろ。有象無象はB班に任せるんだ。迷うな、俺ならできる。
その瞬間、何かそれも雷に打たれたような感覚を感じた。
奴だ恐らく奴はすぐ側にいるはずだ。
「周囲を警戒しろ」
「了解」と帰ってきた。
さっきの感覚はもう無くなってはいるが、辺りにある影が無性に気になる。本能で何かを捉えているのか嫌な予感しかしない。
「IBを発動させよう」
「わかったわ。私も何か嫌な予感がしていたところなのよ」
カレンも何かを感じ取っていたみたいだ。
「フハハハハッ!よくぞ参ったな」
「上だ!!」
直ぐさまガードの体制をとった。
そこにいたのはあの時白昼夢として見たものと同じ姿。墓場でも聞いたあの声間違いない。
「奴だ。攻撃用意、やれ!」
合図を出すと同時に自ら攻撃をするが、呆気なく交わされた。腐っても神か。でもやってやるしかねぇ。しかし、奴は俺たちを攻撃するのではなく。不死教徒たちに光を放った。
その光りが轟音とともに膨張していき、巻き込まれた俺たちは意識を失ってしまった。
読んでいただきありがとうございました。今週はこの続きを上げられれば上げますのでよろしくお願いします