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死を忘れた世界で  作者: 黒川 イヌキ
第2章.不死教
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014.どうしたら?



あれから、七日が過ぎた頃だった。

まだ俺は決められずにいた。奴らとの全面戦争もそう遠くはないはずなのであまりこっちに時間を割いている余裕はないが、この気持ちのまま望むわけにもいかない。

背後から足音が聞こえてきた。


「カレン……」


振り向くとカレンが立っていた。


「集中して、終わった時に答えてくれればいいから、それまでは普通のままでいて。いつもどうりに」


そう言い残して走り去ってしまった。

今カレンはどんな顔をしているのだろうか。俺には見当もつかない。


※※※


全世界からメンバーが続々と集まり作戦はいつでも決行できる状態にはある。

だが、一応のリーダーである俺がこの調子のせいで踏み切れずにいる。あの時見たものが本当なのであれば早くやるに越したことはないはずだ。


「きめなきゃな」空を仰ぎながら小声で呟いた。消えてしまった凛恵に誓うかのように決心を決めた。

決めてからはあっという間に時間が過ぎて行った気がする。


まずは作戦からAチームは不死神を少数精鋭で叩きその後全体に合流。BCチームで奴らをヒットアンドアウェイ戦法で入れ替わりながら戦う。これでいいだろうか、そういえば忘れていたわけじゃないが戦闘に関しては素人なのだ。カレンや仲間にも聞いて見たがどうと反応が冷たいような気がしてならない。


他人のことばかり気にして決められない自分が惨めに感じてくる。分かっている。分かってはいるが俺にはどうしようもないと思ってしまう自分もいる。


「決心したはいいけどどうすればいいんだよ」


その言葉を通りかかったカレンに聞かれてしまった。


「みんなあなたの決定ならついて行くわ」


どういう意味なんだ。そのままか。本当どうしたらいいんだ。


※※※


今度の今度は本当に決めた。

重い足を会議室まだ上にあげ前に出し続けた。中にはまだ誰もいないようだ。

10後に全員が揃った。


「聞いてほしい」


この間からずっと考え続けた作戦を言い伝えた。全員の顔を見渡したが異論はないようだ。「よかった」誰にも聞かれないくらいの声で呟いた。


作戦の予定は二日後そこで全てを終わらせてやる。

読んでいただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

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