まえの おまけ
テケリ・リ
不穏な終わり方をしました前話の追記になります。
「四つ仮名」ネタのオマケです。
これはショゴスに襲われなくて済むハズ。
前から不思議だったんです。
「地下」の読みが「ちか」なのに、
「下地」の読みが「したじ」なのが。
漢字の順序を逆にしただけなのに、
「下地」は「したぢ」じゃないんですよねえ。
【②二語の連合】で連濁扱いになりそうな物ですが。
ちなみに、
「大地」は「だいち」なのに、
「大地主」は「おおじぬし」なのも同様。
この「地」の字の仮名表記の変化、何故なんでしょう?
実はテケリ・リではありません。
……もとい、四つ仮名の問題ではありません。
皆様ご存知の通り、漢字には「音読み」と「訓読み」があります。
そして、それぞれに読みが複数ある事が多いです。
母国語としては慣れたものですが、もし私が外人さんで、これから日本語を学習するとなったら、まず間違いなく挫折しますね。
統一しろ! と叫ぶ事うけあいです。
今回の「地」の字の不思議は、音読みが解決の鍵になります。
音読みは、中国から漢字が入って来た時期によって
大きく三つに大別されるそうです。
・呉音……導入時期は不明。一番古い。
・漢音……奈良、平安時代くらい。
・唐音……鎌倉時代以降。
専門的に見ると、もっと種類があったり、細分化されていたり、別名があったりしますが、興味のある方はWikiでもご覧下さいませ。
ちなみに「音」の前の、呉、漢、唐、は
導入時期の中国の王朝名とは一致していませんので悪しからず。
世の中が分かりづらいのは、中島のせいじゃないんだ!
こほん。
ええと、では音読みのお話ですが、分かり易いのは「明」の字かな。
・呉音が「みょう」
・漢音が「めい」
・唐音が「みん」
となります。どれも見た事のある読みですね。
そして、前フリ長くて申し訳ありませんが、
肝心の「地」の字は、
・呉音が「じ(ぢ)」
・漢音が「ち」
です。
何かカッコの中に(ぢ)があるやんけ! と思われますが、
これは同音連呼や連濁で濁ったものではなく、元々の読みが濁音の「ぢ」であり、
それが歴史的仮名遣いとして、現代仮名遣いに整理された時に「じ」の表記に直された物と考えられます。
なので現代仮名遣いでは「ぢ」は脱落し、
「地」の音読みは「じ」「ち」の二通りのみとなったのです。
正直言って連濁くさいなあ、と思われる単語もありますが、
元の読みが「ぢ」だったのか、「ち」が連濁したのかは
歴史的仮名遣いではどちらも「ぢ」の表記になるので判別出来ませんし、
そうなると文献などで語源を探るのも難しいので、現在は
もう「地」の濁音は一律「じ」で行こうぜ!
という歓迎すべき素敵な事態になっているんだと思います多分。
うん。分かりやすいのが一番ですね。
なので「地」についてはテケリ・リを気にしなくても、清音か濁音かで判断してOK。割りといちいち面倒臭いテケリ・リに煩わされずに済む非テケリ・リの快適仕様となっております。
いや〜テケリ・リで悩まなくてもいい人生って素晴らしいですねテケリ・リ。
あれ、召喚んでないよ?どうして増えt




