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第0章 3話 【魔王誕生】

僕は時間を進めることにした。


「「時間よ進め。人が出来るまで。」」


これでほんとに良かったのだろうか。

そう考えているとまわりの景色が変わっていく。木が大きくなったり増えたり……。とにかく目が回るようにどんどん変わっていった。


「空さん何かクラクラします」


雫も目が回ってよろけている。……かわいい。その姿を見て空は目が覚めた。

ところで人が出てきたとして僕達神様は姿をみせてしまっていいのだろうか。いいやダメだろう。神様という存在はやはり見せてはダメだろう。ということで雫に話しかける。


「良いですね!なんか神様って感じがして。やりましょう!今すぐっ。」


すんごい乗り気だ……。まぁ僕もそっちの方が面白そうだからいいけど。


「いくぞ、えーと……「「何か神様っぽい所へ!」」」


ザックリとした感じだったがいつも通り成功。

僕達が今いる場所には地球儀がひとつ机に置いてあってその周りに2つの椅子があるだけの部屋だ。そしてその地球儀には見慣れない赤い点が点滅している。


「えいっ。」ポチッ


雫がなんの躊躇もなく赤い点を押した。 すると映像が映し出された。


「これはどこ?何ですかね。 あっここに何かいますよ。人ですかね?角生えてますけど。」


魔王だ……。絶対魔王だ!

そこには見た目は可愛い女の子がいた。

あんな可愛い顔してるけど角とかマントとか確実に魔王だ!ていうかこの赤いやつが人がいるところだとしたらやばいっ!魔王しかいないことになっている。 しかも何か魔王怖そうな表情で素振りしてる


「雫もう1回時間進めるぞ」

「「1年進め」」


1年が経った。地球儀にはまだ一つしかなかった。

ポチッ


フンッフンッフンッ


魔王が素振りをしていた。


「「1年進め」」

まだ地球儀には一つしかない。


フンッフンッフンッ


魔王はまだ素振りをしていた。


「「100年進め!」」

まだ一つしかない。


フンッフンッフンッフンッフンッフンッフンッ


魔王はまだ素振りをしていた。もう泣きそう。悲しいよ。勇者相手してあげてよ。


「空さん私もう無理です。どうにかしましょうよ。魔王の事なんか好きになってきました。何で魔王しか生まれないんですか。誰かにこの状況を打破するような案を貰いましょうよ。」


僕も同じことを思ったがここには誰もいないから聞きようがない。 神様……か。そういえば僕達の前の世界にいた神様は誰なのだろうか。読んでみてもいいのだろうか、否!呼んでしまおう。


「「元の世界の……」」


神様を呼ぼうと叫びかけようとした矢先、目の前に現れた。おそらく神様だ。なぜかものゴッツイ笑顔だ。 嫌な予感しかしない。


「か、神様ですか?」


「その通り!私は神様です!」


「僕まだ呼んでないんですけど。」


「いいや呼ぼうもしていたから来てやったぞ。暇だからずっと待ってた。」


まぁこの際どうでもいいかとりあえず魔王の事聞かないと……。


「その事だったら解決策はあるぞ。」


心を読むなやぁぁぁぁあ。


「何ですか」


「まぁとりあえずこの世界一旦消そうか。」


えっ…………


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