ショコラポエム
つじつまが合うばかりの日常から
伸ばしたラビットの耳
長く伸びすぎたので切ろうとした
パチパチ爆ぜて紅茶の香りがした
ティーポットに逃げ込んだ
旋風はショコラ風味
まちじゅうがカカオマス
春一番が置いていった湯気
雲が溶けてゆく
あまい空色にカカゲマス
レールはショコラレインボー
通るわたしをぐるぐる巻いて
途方に暮れてしまったら
彼方に飛んでいきましょう
ショコラ色味のあかつきにうたう
誰だって飛んでいたこと
ぜんぜん忘れてる
きのうだって飛んでいたんだ
きょうだってあしただって永遠だって
ショコラティーを飲みながらうたう、きみと