第一話 終わりとは始まり〜終焉を迎えた世界〜
早くも次話、投稿してみました。プロローグから読んで下さった皆さん、誠にありがとうございます。
これからもびっくり設定ぶっ込んでいきたいので、よろしくお付き合いの程、お願いします。
第一話 始まりとは終わり〜終焉を迎えた世界〜
《二〇二〇年十月十一日午前七時三十五分、
警報レベルMAXの超巨大地震発生。
現在街にはけたたましい音のサイレンが鳴り響いている。
三十分前、私は目覚まし時計のタイマーで目が覚めた。
神代中学二年一組出席番号十六、
そんな何の変哲もない学生である私九条零匙は確かにその時に感じたのだ。
グラスに注いだ水さえ揺れるか揺れないか、
本当にそれくらいの微弱な揺れを。
そして、そのほんの数瞬後私は……いや、この世界は巨大な揺れに飲み込まれていった。
ゴゴゴゴゴゴゴゴという大きな音ととともにそれは訪れた。
最初こそ感じるか感じないかほどの物だったが、(初期微動であると思われる)
いきなりガンッという大きな音とともに、
家がそこから抜けるかと思うほどの巨大な揺れに変わった。(おそらく主要動)
私はその揺れに耐えられる筈もなく部屋の隅々に体を叩き付けられた。
そうして二、三分が経った頃だっただろうか、
意識が朦朧とする中、やっと収まった揺れに近くにあったペンと紙切れを手に取り、私はこれを書いたのだ。
おそらく人類は絶望のうちに死に絶えてゆくのだろう。
人類という文明は今まで犯してきた数々の過ちを悔いながら、
この広い世界のそれは小さな闇の中に音もなく崩れ去ってゆくのだろう。
そろそろ時間がなくなった、おしゃべりもここまでとしよう。》
***
「ジリジリジリ〜……カチッ……」
「ハァ、これはさすがにヤバいよな」
タンスや机に埋もれまだ鳴り響いていた目覚ましを止め零匙は立ち上がった。
遠くでは未だサイレンがけたたましく鳴り響いていた。
手に持っていた紙片とペン倒れていない本棚の上に置き、
零匙は持ち前の冷静沈着さを発揮し(今、それで良いのか分からないが…)窓へと歩み寄った。
そして窓を開けようと……
「零匙! 大丈夫なの!? 」
そう言って部屋に入ってきたのは母の志乃だった。
息を切らし階下からやって来た母に少々驚きはしたが、短く「あ、ああ」とだけ言い、即座に俺は続けて一つ、問いを投げかけた。
「父さんは大丈夫? 」
「ええ、無事よ。それより…」
「あぁ、こんな状況で言うことなんて決まってるから言わなくていいよ」
母の応答を遮る様にそう言った俺は「すぐ下に行く」とだけ言い途中で止まってしまった窓を開けるという動作を再会した。
母も分かってくれたのか、「すぐに来なさいよ、どこかに避難するから」とだけ言うと、
駆け足で階段を下り一階へと消えていった。
窓の取っ手部分に手を掛けながら俺は、揺れが起こってから自分が取った、簡単に言えば“メモを書く”という、あの状況では何の意味も持たない意味不明な行動に苦笑気味な笑いを浮かべた。
そして取っ手を引き本日二度目の壁にぶち当たる。(窓を開けるにあたっての)
ギギギ…ギ
「開かないな」
見ると、揺れで変形したらしい窓枠は見事なM時に折れ曲がっていた。
「そりゃあかないわ」
仕方なく窓を割ることにした俺は、数歩助走をつけ出しうる限りの力でにガラスに突っ込んだ。
バリィィィイイン!!!! そう音を響かせ盛大に割れた窓ガラス。
まだ、「あんなカッコつけてレポートみたいなの書くとか、怖いなぁ」なんて思っていた俺は、
衝撃に勢いを殺しきれず窓から転げ落ちそうになり、ぎりぎりの所で踏みとどまった。
窓の外に広がっていた世界は俺の想像を遥かに超える物だった。
あの紙片にはフザケて「死に絶える」だの「警報レベルMAX」だのと書いていたが、
まんざらでもないのでは、というほどの光景だった。
俺の目の前にはただ、ずっと何処までも瓦礫の残骸が広がっているのだった。
それが元は人間の住む家だったと言ってももはや誰も信じなかっただろう。
「終焉……」
俺はそう呟いた。
これからも書いていくつもりなので、感想などがあれば遠慮せずどんどん書いていって下さい。




