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その2
舞踏会当日
「私も舞踏会に連れて行って下さい!」
シンデレラはダメ元で継母に頼んでみた。
「だめよ、あなたは家にいるの」
「そんな貧相なドレスで舞踏会に行けると思ってるの?」
案の定、断られた。
「あら、手が滑っちゃった!」
姉1がドレスを引きちぎる。
「きゃあ!」
姉2がシンデレラを突き飛ばす。
シンデレラは床に倒れる。
「あら、ごめんなさい」
姉2に花瓶の水をかけられた。
「ひどい…」
シンデレラは泣いた。
「さぁ、行くわよ。シンデレラ、床が濡れているから掃除しとくのよ」
「あはは、濡れ鼠ね!」
3人は笑いながら舞踏会へと行ってしまった。
何が起こるか分かっていても、悲しいし嫌なものだ。シンデレラは外へ向かう。
畑のそばの石に座っていると、声が聞こえてきた。
「泣くのはおやめ、シンデレラ」
あのセリフだ。
シンデレラはもう泣き止んでいる。辺りを見回すと光が集まってきた。人の形になる。
「初めまして、シンデレラ、俺は魔法使い」
魔法使いはおばあさんだったはず…
そこに立っていたのは、銀髪の青年だった。




