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勇者召喚

(佐々城 雪夜)

あゝ、今日も鬱陶しいなぁ……



彼は佐々城 雪夜、高校1年生だ。

清風高校には進学したんだが、そこがとんでもない高校で、教師がヤクザかバカ。

何の為に受験勉強したのか分からなくなって、嫌気がさしていた。

どうもその高校は底辺校から急に進学校に成長した為、当初のクズ教師がまだ残っており、生徒が大人しい事を良い事に、やりたい放題しているのだった。

雪夜が歩いていると、足元が光った。


(佐々城 雪夜)

ん?なんだこれ?



次の瞬間、光と一緒に雪夜は消えていた。


(国王)

よく来てくれた勇者よ。


(佐々城 雪夜)

善きにはからえ国王よ(笑)



ドンガラガッシャ〜ン!


周りがズッコケた。


(近衛騎士団団長:男)

なっ!貴様!


(佐々城 雪夜)

何?召喚しといてその態度。

って言うか、お決まりの鉄板ネタやん!

笑い取るならこれしか無い!


(近衛騎士団副団長:女)

なら、余裕だな。


(佐々城 雪夜)

ラノベっていう物語であるんですよ、"勇者召喚"。

まさか自分が体験するとは思わなかったけど。

まぁ、元の世界はつまらなくなっていたから丁度良い、この世界で成り上がるぞ!


(近衛騎士団団長)

やる気満々だな、それは良い事だ。


(佐々城 雪夜)

異世界、来たかったからね。


(近衛騎士団副団長)

そうなのか?


(佐々城 雪夜)

受験勉強して進学校に進学したけど、クソみたいな学校でね。

教師がゴロツキかバカ。

なんでも底辺校から進学校に急成長したから、当時のゴロツキがまだ居る。

生徒は大人しくなるやん、エリート集団だし。

それを良い事に、ゴロツキがやりたい放題。

教師の暴力が絶えない学校だよ。


(近衛騎士団団長)

それはなんというか……ご愁傷様だな。


(近衛騎士団副団長)

なんか受験勉強が無駄みたいな感じよね?


(佐々城 雪夜)

分かってくれます?

もう嫌気がさして。


(近衛騎士団団長)

まぁ、そうなるわな……


(佐々城 雪夜)

で、"勇者召喚"の鉄板なんだけど、魔王討伐、戦争終結。

中にはその後に"異世界の知識"を使っての復興発展ってのがあるけど。

復興発展で勇者はぼろ儲けして成り上がり、悠々自適の生活を送るハッピーエンドってのもあったね。


(国王)

まぁ、"異世界の知識"での復興発展は興味がある。

ぼろ儲けなぁ……それは悪くはないが、どのような方法でだ?


(佐々城 雪夜)

信頼できる商人を紹介してもらって、売り上げの一部をもらう方法かな。

そういうのだったね。

領地や爵位ってのもあったけど、ボクは興味ないかな。


(近衛騎士団副団長)

領地や爵位に興味ない?(驚)


(佐々城 雪夜)

自由奔放にお気楽生活がしたいもん。

縛られるのは嫌だよ。

ボクはそう考える。


(筆頭魔導士:女)

面白い考え方だな。

普通、手柄を上げたら、爵位や領地を欲しがるが。


(佐々城 雪夜)

そっかぁ〜、でも、ボクは自由が良いなぁ……


(近衛騎士団団長)

なんか勇者というより商人だな。


(佐々城 雪夜)

ボクの将来の夢は、商売して大金持ちになる事だから。

貧乏だったからね。

お金がない辛さや惨めさは身に沁みている。

それでイジメにもあったし。


(筆頭魔導士)

なんか大変だったんだな……


(佐々城 雪夜)

で、目的は?


(宰相:男)

それは私から。

魔王討伐だ。

そうすればこの戦争は終わる。


(佐々城 雪夜)

なるほど、なんでそうなったか聞いても?


(宰相)

簡単な話だ。

魔族が侵攻してきた。

それで始まった戦争だ。

魔族は我々人族を滅ぼして、この世界の覇権を取る事が目的だ。


(佐々城 雪夜)

なるほど、人族vs魔族ね。

よくある展開だわ。

魔王を討伐したら終わると。


(宰相)

あゝ、魔王討伐で魔族軍は崩壊する。

そうすれば、我々が勝つ。


(佐々城 雪夜)

拮抗状態なんだ。


(近衛騎士団団長)

というか、少し押され気味だな。

それで"勇者召喚"をした。


(佐々城 雪夜)

なるほど。

で、今から能力測定と。


(宰相)

話が早いな。


(筆頭魔導士)

では、この水晶に手をかざしてください。


(佐々城 雪夜)

どんな"チート"が表示されるかな?



雪夜はワクワクして水晶に手をかざす。


(筆頭魔道士)

・・・は?


(近衛騎士団団長)

レベル1?


(近衛騎士団副団長)

スキル"ガチャ"って何だ?


(佐々城 雪夜)

あれ?おかしいなぁ……普通"チート"が表示されない?

 【ステータス】

ほら?



そこには凄まじい"ステータス"が表示されていた。

全てが限界突破、魔法は全属性使い、スキルには無い物は無いといった感じだ。


(佐々城 雪夜)

スキル"不老"……歳とらないのか、たしかに"ガチャ"もある。

魔法"リボーン"?えっ?死者を蘇らせる?

"無限通販"?通販できるんだ。

"トランス"?性別変更自由?種族変更?なにこれ、凄い。

まだまだいっぱいある!


(宰相)

さっきから何をブツブツ言っているんだ?

お前のレベルは1、スキルは"ガチャ"とかいうわけの分からない物だ。


(佐々城 雪夜)

見えてない?これは何か裏があるな(ボソっ)


(国王)

召喚は失敗か……


(筆頭魔道士)

申し訳ございません(冷汗)


(国王)

まぁ良い。

また召喚すれば良い。

次はいつできる。


(筆頭魔道士)

莫大な魔力が要ります。

今回でも10年かかりました。

中途半端な魔力量では失敗します(涙目)


(国王)

10年か……


(宰相)

もう少しなんとかならないのか!


(筆頭魔道士)

やってみます、魔力量があれは出来ますので、魔力量を集める方法を考えます。


(佐々城 雪夜)

で、魔力を持つ国民の大量虐殺とか(ニヤリ・ボソっ)


(国王)

何を笑っておる!

其奴は処刑じゃ、地下牢、いや、今すぐ切り捨てろ!(怒)


(近衛騎士団団長)

はっ!



剣を抜く近衛騎士達。


(佐々城 雪夜)

おっと、そういうわけにはいかないよな。

 【隠蔽】


(宰相)

なっ、姿が消えた魔法など使えるはずがないはずだ!


 

 "それが使えるんだよ。

何故か能力測定では表示されなかった。

これには裏があると考えるのが普通。"



どこからか聞こえる雪夜の声。


(宰相)

悪かった、出てきてくれ、さっきのは謝る!



"はいそうですか、ってなるわけがないだろ。

処刑しようとしたんだ、いつ背中を狙われるか分からないからな。

堪ったもんじゃない。"


(宰相)

そんな事はしない!誓う!だから、出てきてくれ!


 

"嫌だね、信じれるわけないやん、殺されかけて。"


(宰相)

見つからんのか?


(筆頭魔道士)

はい、私の"サーチ"でも反応しません!


(宰相)

そんな……なら相手は相当の魔法使いという事になるぞ!



"ほら、姑息な事してるやん。

見つけて捕縛したいんでしょ?

で、その後は隷属かな?"


(宰相)

いや、そんな事は……



"この国にはボクは必要ないみたいだから、どっか行くね。

じゃ、バイバイ。"


(宰相)

ちょっと待ってくれ!

話を、話を聞いてくれ!



しかし返事は無かった。


(近衛騎士団団長)

逃げらたか!



"逃げてないよぉ〜ん、本性現したね(笑)"


(近衛騎士団団長)

いや、その、誤解だ!信じてくれ!(焦)



今度も返事は無かった。


(近衛騎士団団長)

頼む、出てきてくれ、この通りだ!



その場に土下座した近衛騎士団長。

それを見て、立ち去った雪夜だった。


(佐々城 雪夜)

さてと、どうするかなぁ……

定番は冒険者登録だけど、必要あるかな?

この国は出た方が良いだろうし、魔族の国にでも行くか。



そう言うと、雪夜は王都を出た。


(佐々城 雪夜)

旅の足はと。

おっ、車あるやん!早速通販っと。



しかし反応しなかった。


(佐々城 雪夜)

あれ?おかしいなぁ……

スキルに"無限通販"ってあるやん。

仕方ない、"ガチャ"を回すか。



そう言うと、ガチャを回した。

タワシが出た。


(佐々城 雪夜)

タワシ?こんなもん役にたたんやん!

まぁ、先に飲み物出すか。



やはり"無限通販"は反応しないのでガチャを回す。

トイレットペーパーが出た。


(佐々城 雪夜)

まぁ、必要だろうが、今は必要ないよね!



またガチャを回す。

タワシが出た。


(佐々城 雪夜)

お、お前……



こうなると後には引けない、ガチャを引きまくった。


(佐々城 雪夜)

なんでタワシとトイレットペーパーばっかなんだよ!!



次はティッシュペーパーが出た。


(佐々城 雪夜)

確かに要るわな!



また回す。

今度はタオルが出た。

"粗品"ののし付きで。


(佐々城 雪夜)

うがあああぁぁっ!!



それから引くが、タワシ、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、タオル、バスタオルしか出ない。


(佐々城 雪夜)

いい加減にしろよ!



1000回目のガチャで、飲み物が出た。


(佐々城 雪夜)

こんなに喉が渇いた状態で、温かい"おしるこ"かよ!(涙目)



仕方ないので、チビチビ飲みながら、喉の渇きを潤す?


(佐々城 雪夜)

これ、余計に喉渇かないか?(半泣)

クソっ、旅の足の確保は?

またガチャだよなぁ……



ガチャを回す、回し続ける、1万回回して諦めた。

そこには大量のトイレットペーパーとティッシュペーパーがあった。


(佐々城 雪夜)

はぁ、これ収納するか……

えーっと……"収納庫"と"ストレージ"があるな。

まぁ、ラノベの知識からいうと、これは"収納庫"だな。

 【収納庫】

はぁ……移動は歩きか……



徒歩で移動する雪夜。


(賊頭:男)

おい、待ちな。


(佐々城 雪夜)

嫌だ。


(賊:女)

良いから待ちなよ。


(佐々城 雪夜)

はい、お姉様。



ガン!

男達がコケる。


(賊頭:男)

なんで俺なら止まらないんだよ!!


(佐々城 雪夜)

なんでムサイおっさんの言う事聞かなアカンねん!


(賊:男)

基準そこ?!


(佐々城 雪夜)

大事な事やん。


(賊頭:男)

まぁ良い、あり金全部寄越せ!


(佐々城 雪夜)

そっちこそ寄越せ!


(賊:男)

は?


(佐々城 雪夜)

こっちも文無しなんだよ!金寄越せ!


(賊:女)

ありゃ、同業かね。


(佐々城 雪夜)

分からん。

まぁ、路銀は要る、あり金出してもらおうか。


(賊頭:男)

あったら賊なんてやってねぇ〜わ!


(佐々城 雪夜)

じゃあ、女、置いてけ、売り飛ばす。


(賊頭:男)

お前、俺らより鬼畜だな!


(佐々城 雪夜)

じゃあ、実力行使で。


(賊頭:男)

なにっ!



雪夜は"ガチャ"を回した。

割り箸が出た。


(佐々城 雪夜)

割り箸なんか出てんじゃねぇ〜!!



その場でへし折る雪夜。


(賊頭:男)

何やってんだ?お前?


(佐々城 雪夜)

気にすんな。

もう行くわ。


(賊頭:男)

あ、あゝ……



雪夜はそのままその場を立ち去った。



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