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TS支援系魔法少女  作者: LIN
第2章 不幸属性が付いたらしい
9/22

09 家に帰って

前回のあらすじ:

久々に学校に行ったら放課後に男子に襲われちゃったよ!

魔法少女仲間が助けてくれて無事に貞操は守られたね!

 「ありがとう、ここまでくれば大丈夫」

 「うん。えっと、大丈夫?」

 「ま、流石に明日は休むよ。結構乱暴にされたから、何か言われても身体が痛いって言えば通ると思う」


 僕の家の玄関前。フィアラルに家まで付いてきてもらった。もちろん反対側には鈴音もいる。

 本来逆の立場になることを夢見て魔法少女になったんだけどな。ハァ……


 なお、メーヴェはあの僕を襲った3人と共に、警察の事情聴取を受けているらしい。

 僕も行くと言ったら休めと言われた。気遣ってくれるのは嬉しいけど、任せっきりなのは心苦しい。


 「お姉ちゃん、大丈夫?」

 「うん、大丈夫だよ」


 鈴音に心配されてしまった。あんまり心配かけたくなかったんだけどな。まあ、こんなボロボロの姿でフィアラルに支えられながら出てきたら、そりゃ心配にもなるか。


 「じゃあ、またね。ありがと」

 「うん、その。気をつけてね」


 そう言って、フィアラルは飛び去って行った。まあ気をつけてって言われても、あの3人がいる限り学校には行くつもりはないんだけどね。


 「お姉ちゃん、無理しないで」

 「ん、大丈夫だよ」


 なんか鈴音に心配されてしまったので、とりあえず頭を撫でて安心させておく。

 事情は話してないんだけど、素直に話した方がいいのかな?


 僕はひとまず自分の部屋に向かいつつ、『共鳴』発動。メーヴェにどんな感じか聞いておこう。


 「メーヴェ、そっちはどんな感じ?」

 「やってない証拠がない冤罪だーと、面倒なことこの上ないわね」

 「その、ごめん」

 「ここはありがとうと言うべきところね。まあひとまず今日は事情だけ話して戻るから、あなたは明日学校を休みなさい。私が付き添うから、被害届を出すのよ」


 いやいや待て待て。メーヴェも僕と同年代だよね? 学生で、つまり明日はメーヴェも学校があるはず。

 さすがに学校を休んで来てもらうわけにもいかないのでは。


 「流石にそこまでしてもらうわけにはいかないよ」

 「いいえ、私が一緒に行くわ。今日は月曜日で、土曜日まで待ってられないでしょう? それに私も男子の顔を見てるから、どっちにしろ証人として一緒に行くわよ」

 「で、でも僕一人で――」

 「い・い・か・ら! 今はおとなしく、言う事を聞いておきなさい」

 「アッハイ」

 

 お、押し切られてしまった……。


 「お姉ちゃん?」

 「あ」


 ふと後ろを振り返ると、部屋の入り口で鈴音が不思議そうな顔でこっちを見ていた。

 そりゃまあ、共鳴で受信する方の音声は魔力の直接振動だから、周囲の人には聞こえない。つまり鈴音から見ると、僕は何もない虚空に向かってしゃべっている変人に見えているわけだ。


 「ちょっと、魔法少女同士で話をしていたんだ」

 「インカムもなしに?」

 「僕の能力でインカムなしで会話できるからね。それで、どうしたの?」

 「あ、いや。何があったのかなって」


 心配で様子を見に来てくれた? 優しい。……うん、鈴音にも事情を話すか。

 あの男子どもが腹いせに妹である鈴音に何かしないとも限らないし、そっちのほうが安全かな。


 「ま、ちゃんと話すからちょっと待ってて」

 「ん、わかった。ここで待ってる」

 「ここで?」


 別にはなれていてもいいのに……鈴音ってこんな心配性だったっけ?

 鈴音ちゃんが心配症になったり何度も大丈夫? と聞いているあたり、主人公ちゃんが明らかに無理をしている様子を察してもらえたらと思います。


追記:

 誤字報告ありがとうございます。一応確認してはいるのですが、そのままの部分もあったみたいですね……

 今後も確認はしますが、誤字は完全にはなくならないと思いますので、どうか生暖かい目で見守っていただければと思います。

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