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TS支援系魔法少女  作者: LIN
第1章 魔法少女になりまして
4/22

04 学校

前回のあらすじ:

帰ったら妹に分かってもらえなかった。悲しみ。

でもTSしてお姉ちゃんになったから一緒にお風呂に入ったよ!

 「え、誰あれ?」

 「うちのクラスにあんな子いた?」

 「お、おい……鈴の席に座ったぞ」


 案の定というか、翌日学校へ行くとめっちゃ見られた。そりゃまあ、普通は男がTSしてくるとか思わないよね。

 まあ僕はボッチで友達とかいないので、話しかけてくる人はいないが。……ん? クラスの委員長さんが近づいてきた。


 「あ、あのー。クラス間違えていませんか? ここは鈴くんの席だから……」

 「あ、うん。僕が鈴だよ、TSしたの」

 「ほぁ??」


 あ、フリーズした。回りで聞き耳を立てていた人たちも固まっている。


 「まあ、僕の事はどうぞ気にせず。多分先生からなにか紹介してくれるとは思うけど」

 「アッハイ」


 と、そういったら委員長さんは離れていってくれた。後で先生から紹介されるということで、一応は納得してくれたかな。

 ……女子はともかく、男子からの視線がなかなかに痛いねこれ。めっちゃ見られてる。 ほら、あそこの男子の塊なんか獲物を見るような目で……あ、これやばくね?

 警戒しておこう……といっても僕に戦闘能力は皆無なので、なるべく近寄らないようにするくらいしか出来ないけど。


 まあ、流石に学校で襲われるなんてことはないか。(人これをフラグという)






 「どうしたの? 体調不良?」

 「いえ、そういうわけではなく。女の子の身体になって2日目なので、まだ運動できる状態ではないんですよ」

 「そっかー、先生は性転換なんてしたことがないからよくわからないけど、大変そうだねー」

 「幸いにも妹がいるので、なんとかなってます」


 体育の授業は見学となった、というかしてもらった。

 さっきも言ったが、僕はまだ運動が出来るような状態ではない。


 理由としてはまだこの身体を十分に使いこなせてなくて、違和感があるので激しい動きが出来ないこと。

 それから、下着を持ってない(鈴音の下着は僕には小さかった)からである。 僕としては一刻も早く手に入れたいところではあるけど、母親が帰ってきてくれないことにはお金がないのでどうにもならない。


 「でもいざってときには魔法少女として戦うんでしょ? 大丈夫なの?」

 「あ、それは問題ありません。僕は後方支援なので、直接戦うわけではないんですよ」

 「そっかーそれなら安心だねー」


 まあ、僕も死にたくないし、大人しく一般人と一緒に避難して待っていることになると思う。もちろん遠隔で魔力増幅しながらだけどね。


 「それで、体育に参加できるのはいつからだ?」

 「余裕を見て来週、ということにしてもらえればと。TSなんて前例がないので、どれほどで身体が馴染むか分からないので」

 「わかった、ひとまず1週間は様子見だな」


 ちなみにちょっと今朝走ってみたんだけど、案の定足をもつれさせてコケた。目撃した鈴音がすっ飛んできて驚いたよ、あんなスピードで走れたんだね鈴音。

 そんな調子なので、体育なんてまず間違いなく無理である。歩く速度もゆっくりになっちゃってるし、早いとこ慣れないと……とは思うものの、僕自身がどうこうしてどうにかなる問題じゃないよねー。


 「これは体育の成績が大きく下がりそうですね」

 「まあそれは仕方がないさ、先生だってわかってるからそこは心配しなくても大丈夫だ」


 いやまあ、昔から僕は運動音痴で体育の評価が低かったから、別に心配はしてないけどね?

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