表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TS支援系魔法少女  作者: LIN
第1章 魔法少女になりまして
3/22

03 妹

前回のあらすじ:

魔法少女『メーヴェ』『フィアラル』と顔合わせしたよ! 

そして支援系なので前線には出ない宣言。僕の目の前に魔物が現れたりしない限り前線にはいかないからね!(フラグ)

 「ただいま」

 「……誰」

 「お兄ちゃんTSして魔法少女になっちゃった」

 「何言ってんの」


 家に帰ったら、妹にわかってもらえなかった。悲しい。

 と、妹はおもむろにスマホを取り出して電話をー


 たかたかたかたん♪


 と、僕のスマホから着信音が……あ、僕にかけたのね。


 「はいはい」

 「え、本物? ほんとにお兄ちゃん?」

 「うん」

 「男子でも魔法少女になれるんだ」

 「いや普通はなれないと思うよ」


 そこは訂正しておく。あのあと魔法省の担当者? (正確な肩書は忘れた) とも話したけど、僕以外にTS魔法少女はいないらしい。少なくとも、現時点では。


 「……お姉ちゃん?」

 「うん。慣れないね」

 「うん……変な感じ」


 まあ、今までずっとお兄ちゃんって呼ばれてきたからねー。

 まあでも、そのうち慣れるでしょう。


 「ご飯作った?」

 「いや、まだ」

 「じゃあ作るよ」

 「ん」


 妹の鈴音すずねは基本的にダウナー系? っていうので、めんどくさがり屋なので自分でご飯作るのはめったにしない。

 え、親? 僕らをほっぽり出して遊びまわっていますが何か? いや、僕が前世の記憶を持ってなければネグレクト案件だけれども。


 「お姉ちゃん」

 「ん?」

 「……なんか、未来の自分を見てるみたい」


 あー、確かに。女の子になったから、妹である鈴音とはそっくりになっちゃったからねー。瞳の色は違うけど。

 僕と鈴音はオッドアイで、僕がオレンジと青なのに対して鈴音は赤っぽい紫と青っぽい紫になってる。ぶっちゃけ鈴音の色の方がきれいだから好きだったり。

 ……純日本人なのになんでだろうね? 僕が前世の記憶を持ってることと関係あったりするのかね?


 「僕は気に入ってるけどね、可愛いし。おしゃれとかしてみたい」

 「予想以上にお兄ちゃんがお姉ちゃんに順応している件について」

 「まあ、もう戻れないならどうしようもないからね。女の子になり切ることにしたよ」

 「その口調は女の子らしくしないの?」

 「それはそのうちかなー。ま、違和感がない程度に順番にかえていくよ」


 さーて冷蔵庫には何があったかなーっと。






 「一応僕、昼まで男だったんだけどなぁ」

 「今は女の子だから、少なくとも襲われても孕まされないから大丈夫」

 「いや、そういう問題なのか……?」


 僕は現在、妹と一緒にお風呂に入っている。いや、僕も驚いたよ。

 まあ確かに、小学生の頃はよく一緒に入ってたけどね? 今や鈴音も中学2年生、身体も心も成長したからもう一緒に入ることはないと思っていたんだけれど。


 「でもおにぃ……お姉ちゃん優しいから、そんなことしないでしょ。

 というかTSした女の子って、自分の身体を見て恥ずかしがるとかそういうのがお約束だと思ってたんだけど」

 「いやまあ、自分の身体だし別に。ただ、こうなるならもう少し髪のケアしとけばよかったかなーとは思ってる。ちょっと硬い」


 我が妹はどうやら、TSした姉が恥ずかしがる様子を見たかったらしい。期待に沿えなくて悪いね、自分でも驚くほど順応してるよ。


 それはそうと、髪の問題。髪が伸びたのはいいけど、髪質は男だった時のままだから硬くて、洗いにくい。これ多分朝大変だろうな、今までの3倍くらい寝癖と格闘するかもしれん……

 お風呂シーンの続きが見たい人はノクターン版をご覧ください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ