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TS支援系魔法少女  作者: LIN
第2章 不幸属性が付いたらしい
27/27

23 レズの初夜でデキちゃうとか思わないじゃん?

前回のあらすじ:ショッピングモールで遊んでるよ!

 「おっとっと」

 「案外イケるわね」

 「ほんとに初めてなのこれ?」


 さて、僕は今メーヴェ……じゃなかった麗美ちゃんと車のゲームで対戦している。

 車のゲームは初めてとか言っていた割には、すごく上手い。いや、たしかに僕もちっちゃい頃に数回やった程度ではあるけど……一応、前世で運転した経験もあるんだけどなぁ。


 めっちゃ負けてる。


 おかしい、こんなはずでは……。


 「おね……お兄ちゃん、私もやっていっていい?」

 「ん? いいよ」


 と、ここで鈴音もプレイするらしい。

 そういえば昔やろうとしたけど、足がペダルに届かなくて諦めたんだっけ? 今なら問題なく届くね。


 「あなたもやる?」

 「あ、いや私は遠慮しとくね」


 と、どうやら杏ちゃんはやらないらしい。まあ車とか女の子はそんなに興味ないだろうしねー。


 「えーっと、こんな感じ?」

 「あー、もう少し前に出して。足が軽く曲がるくらい。うん、それでやってみて」

 「車は何がいいの?」

 「初心者におすすめなのはコレかなぁ」

 「お兄ちゃんの使ってた車は?」

 「アレはじゃじゃ馬で初心者にはおすすめできない」

 「あなたが負けたのって、そのじゃじゃ馬のせいなんじゃ……」


 いや、じゃじゃ馬だからこそ楽しいんだよ。

 あのMR2の暴れっぷりは他にないからねー。


 と、鈴音に教えているのはいいんだけど……何か、視線を感じる。






 「ただいまー」

 「あら、おかえりなさい。思ったよりも大荷物抱えてきたのね」

 「まあ、いろいろと」


 さて、魔法少女寮のある魔法省に帰ったら、暁さんが出迎えてくれた。

 言われた通り、僕達は結構色々買い物をしてきた。といっても、ほとんどが暇つぶし用のものなんだけど。ゲーム機とか、ボードゲームとか。


 ま、それはともかく。買い物をしている間も割と僕は主に麗美ちゃんと会話していたので、杏ちゃんの不満が結構溜まってる。

 リリウムドールの能力で心の中筒抜けなので、こういうのが分かるのは便利だよね。まあ、勝手に覗いている感じにはなっちゃうけど本人が許可したからヨシ! ってことで。


 どうするかなー、僕の部屋に招き入れるのはいいけど、魔法少女寮の壁だと防音がイマイチなので……杏ちゃんの妄想通りの事をヤッたら声聞かれちゃうよね。


 「フィアラル、どうする? もうそろそろ暗くなるけど……カレとイチャ付きたいなら、私とアビスは散歩にでもいくけど」


 あ、麗美ちゃんも気がついていたらしい。まあそりゃ、あれだけじーっとひたすら僕の方を見ていれば、誰でも気がつくか。


 「え、あ、えっと」

 「というか、食材がなかったわね……鈴音ちゃん、買いに行くのに付き添ってもらっても?」

 「はい、もちろん。じゃあお姉ちゃん、頑張って」


 あ、本人の返事を待たずに決定しちゃった。

 あれ、そういえば。麗美ちゃんの荷物はそんなに多くなかったのにあえて買わなかった? なるほど、これを狙っていたか……。

 鈴音からも頑張ってって、絶対感付かれてるよね。


 「えっと、それじゃあ僕の部屋に行こうか」

 「う、うん」


 というわけで、ようやく僕と杏ちゃんは恋人らしいことをするようになったのだった。

 初めての恋人とはいっても一応僕は前世の経験があるので、僕のほうがリードできるはず――


 ――と思っていた時期が僕にも有りました。


 いや、気がついたら次の日の朝とか。しかも杏ちゃんは一旦自宅に帰ったからねー。鈴音と麗美ちゃんの話では、ドロドロの姿で足腰立たずに発見された(ベッドから落ちた音で心配して見に来た)僕は「まるでヤリ捨てされた子みたいだった」らしいし。めっちゃ情けない姿見せちゃったよもー……。

 後始末せずに帰っちゃったよ杏ちゃん……。というか、それ以上に重大な問題が。


 「だ、大丈夫?」

 「ああ、うん……」


 別に杏ちゃんが満たされたなら、僕は文句は言わないけど。

 というかぶっちゃけ、それどころではない。杏ちゃん、魔法少女の特権で好き勝手僕の魔力を暴走させてくれちゃったから、その……。


 ま、まあ餅つけ。まだ僕の勘違いという線もある。まずは妊娠検査薬を――


 ってしまった、僕って1人で外出できないじゃん。杏ちゃん今からこっちに戻ってくるなら、ついでに妊娠検査薬買ってきてもらえないかな……?

 えー、なぜ女の子同士で妊娠しているのかとか、あとR-18的なシーンが見たい方はノクターン版の方を見ていただければと思います。

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