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TS支援系魔法少女  作者: LIN
第2章 不幸属性が付いたらしい
26/27

22 外出するために……(AI生成の挿絵を入れました)

前回のあらすじ:魔法少女フィアラルこと杏ちゃんと恋人になったよ!


あ、メーヴェとフィアラルとアビスちゃんの私服姿とウェーブちゃんの男装姿を載せておきますね。

AIに生成してもらった画像です。

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)



 「今回は何も無いといいねー」

 「流石に大丈夫でしょう……多分。この発言がフラグにならないように祈るわ」

 「まあ、今日はアビスもいるから大丈夫じゃないかな」


 さて、僕は今ショッピングモールにいる。


 まあせっかくフィアラルも来ていることだし、何もない魔法少女寮でボケーっとするのも何なので、メーヴェやアビスも一緒にお買い物デートとなったわけだ。

 魔法少女3人が護衛につくなら大丈夫だろうという判断で、暁さんにもOKをもらっている。ま、ここは治安の良い日本だしそうそう大丈夫だとは思うけど。


 ま、許可が下りた理由はそれだけじゃないんだけどね。


 「なんか、こうしてみるとちょっとかわいくなったお兄ちゃんって感じで……あれ、事実?」

 「あ、確かに事実でしかないねそれ」


 そう、僕は今男装している。とは言っても、元々僕が持っていた男性用の服を来ているだけなのでなんというか……ちょっとブカっとした、変な感じの服装にはなってしまっているけど。

 まあ、一応魔法少女のイメージとはかけ離れているのでバレることはないだろうと思う。


 「じゃあ、まずは……お昼かな?」

 「ええ、そうね。フードコートでいいかしら?」

 「うん、二人もそれでいい?」

 「「うん」」


 というわけで、まずはフードコートでお食事となった。

 今は全員、魔法少女ではない素の状態なんだけど……そういえば、この状態だとそんなに食べないのかな? だとしたら、僕だけやたらと大食いになっちゃうと思うけど。


 まあいいか、男装してるし、僕は別にそんなの気にしないし。







 「ううーん……女の子って結構、こういうクレーンゲーム好きな感じ?」


 さて、食事を済ませたあと、僕達はゲーセンに来ていた。メーヴェとフィアラルで2人のときは、だいたいここで時間を潰していたらしいので来た。

 なお今は何かのキャラクターのぬいぐるみを捕獲しようとフィアラルが操作して、鈴音が補佐している感じ。いやぁ楽しそうで何より。


 「そうね、色々見てると楽しいし、取れたら嬉しいし」

 「なるほど、取れないときは?」

 「気合と根性よ」

 「精神論が出てきた」


 魔法少女メーヴェこと麗美ちゃんから精神論が出てくるとは思わなかった。いつも冷静で理知的な印象があったから……。


 ま、まあ魔法少女なら報酬金があるから、ここで湯水のごとく使っても問題はあんまりない……のか?

 僕は常に金欠学生だったし、前世もお金に余裕ができた頃には心に余裕がなくなってたからなー。こうやってみんなで遊ぶのは初めてだ。


 だから正直、どう振る舞えばいいのか全くわからない。みんなについて回ることしかできない。


 本来であれば、僕が唯一の(元)男なんだからエスコートしたいけど……ハァ、情けないなぁ。


 「あなたはあんまりクレーンゲームは好きじゃない感じかしら?」

 「まあそうだね、今までずっと金欠だったから。いつ取れるかわからないクレーンゲームに使うのはちょっと、って思っちゃって」

 「あー……じゃあ私がお金出すから、なにかやってみない?」

 「いや、流石に今はそこまでじゃないから大丈夫だよ。やるんだったら、鈴音に――」

 「お姉ちゃん、ちょっと」


 あ、鈴音? 杏ちゃんの腕の中にぬいぐるみが抱きしめられていることから、どうやら無事に取れたらしい。

 というか今、ナチュラルにお姉ちゃんって言わなかった? 今一応、男装してるんだけど。


 「どうしたの?」

 「知ってるからね? 今回の予算ほとんど私に回して、あんまりお金持ってないでしょ」

 「えっあっ、だ、大丈夫!」

 「あなたねぇ……」


 ヤバい、バレてた? なんか麗美ちゃんにも呆れられちゃってるし、うぅん……。


 「まあ、確かに鈴音のほうが多いけど、僕も一応多少は持ってるから大丈夫だよ」


 まあ、うん。僕は別にクレーンゲームでなにか取りたいとかは思ってないので、これで問題はないのだ。


 「そういえば昔からクレーンゲームより、奥のアーケードで遊んでたね」

 「昔からって、最後にゲーセンに来たのも相当昔だったと思うんだけど。よく覚えてるね鈴音」

 「まぁ、あのときお兄ちゃんに抱っこされてやったのが印象深くて」


 あーそうだった、鈴音がまだ小さくてリズムゲームに手が届かなかったから、僕が抱っこしてやったんだっけ? 懐かしい。


 「それじゃあ、奥の方に行きましょうか。私が付き添うわ」

 「いや付き添うって、僕は迷子になる子供じゃないんだから」

 「別に迷子の心配してるんじゃないわよ……分かるでしょう?」

 「いや、そうそう大丈夫だっての」

 「なんと言おうと、1人になることは許しません」


 いや、お母さんじゃないんだから……麗美ちゃんは保護者か何かか。

 あ、僕の護衛だから保護者だったわ。そらお母さんみたいなセリフも出てくるか。


 「でもアーケードゲームって時間かかるから、その間暇になると思うけど」

 「そうね……じゃ、一緒にやろうかしら」

 「んぇ?」


 え、僕のやるゲームって女の子の興味なさそうな車系なんだけど。大丈夫かな?

 魔法少女メーヴェこと麗美ちゃん、お母さん化してしまいました。まあ主人公ちゃんがTSしてから色々とあったので、仕方がありませんね。

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