未定66
おいおい──本当に大剣なのか?!
なんとか打ち返しているが、大剣とは思えない速度での連撃と重さが伝わってくる。
「おお! おお! 我の剣戟も受け止めるか! いいぞ! いいぞ!」
──。
それからは剣戟、魔法。
格闘──。
まるで全てを体感しては喜びに打ち震えるようにロキは暴力の全てを僕にぶつけてくる。
リヴァイブは果たして何回使っただろうか?
いつしか周りの戦闘も終わり始めて居るのか、僕とロキの一騎討ちになっているらしかった。
「はぁ──堪能した。 よし、もう悔いはないありがとうトオルよ。 貴様は良くやった。人としては最高だろう」
急に距離を終えたロキはそう言ってきた。
『何を言って──ッ!』
「気付いたか? 貴様のペルソナを奪ったのだ。これがあればあのゼウスをも超えられる。そしたら私には天国も地獄も何もかも関係ない! ははは!!」
ッ──!
「はぁ! リベルタスにも感謝だな! 少しだけやつの興味が掻き立てられるような資料を置いたら禁断だと分かりながらも自由を愛するあの愚かな女はすぐに取り掛かりおった!」
──。
おや、これはリベルタスの気配?
怒ってる? 怒ってますよね?
「あのアバズレ女はだらしが無いからな! 何が絶世の美女だ! 我が女にと許したのにあの愚かな女は──」
あぁ──。
ちょっとロキの心情が垂れ流しになってきている。
「だが、これでゼウスも倒して我が全てを享楽とバランスを取ってやろう! あのクソな女も──あぁ! 羽虫! お前が居たな!」
「なんで、あの女が滅多に……いや、転生者の面倒など見てる所など1回も見たことが我は無いのに──あぁ! 憎い! とりあえず、死ね!!」
ロキが大剣を出現させて大きく振りかぶる──その瞬間。
『今だっ──!』
自由の一手──!
ペルソナを自分の所へ、そのままペルソナを発現しつつロキのもとへと近付き──。
『良くは分からないけれども、ロキ──お前が終わりだ』
「ハッ?」
それがロキの最後の言葉だった。
そのままロキの大剣を避けきり、神をも両断するスキルを想像──そして創り出して叩き斬る!!
────!!
声がもう出ないのだろう。
斬られた箇所から灼熱に燃え上がるロキはもう動かない。
そして……ロキの下に扉がいつの間にか出現する。
い──や──だ──!
そう口元が言ったような気がする。
だが、言葉は届くことはなく──地獄へとロキは落とされて行くのだった。
そして、魔王──いや、魔神討伐は終わるのだった。




