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未定62
「本日! ヘルメス国を賭けて全兵力で魔王を掃討する! Aランクパーティーは先陣を切って敵を殲滅してくれ、ランクの低いパーティー程支援に回るように! 無理はするなよ!」
「「おぉ──!!」」
ギルドマスターの呼び掛けに集まった冒険者は気合いを入れる。
隣には同じく街を守る軍が街を守る包囲陣等の最終打ち合わせをしている。
「では! 時刻となった! 進行──開始!」
ギルドマスターの声が響いて、僕たちは魔王討伐へと向かうのだった。
*
「くっ! コボルトか?!」
「いや! ミノタウロスも居る!」
「あっちはゴーレムが!」
「キラーマシンも居ますわよ?!」
シュン、バル、リン、マリの声が戦場から響く。
まるっきり、精霊と邪神の協力を得てやってるな──。
特にイヤらしい事にちゃんと陣形を組んで来ている。
なかなか練度は高い。
だけれども──!
「まだ……甘い!」
『そうだな!』
レイに応えて目の前の敵を殲滅していく。
他の所も良い感じに倒せて居るらしい。
よし、この調子で行けば──。
っと、思った時に久しぶりの危険予知がけたたましく鳴り響く。