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未定57
「や、やっと──やっと!!」
ぉ、ぉぅ──。
あれ? 神様の声って聴こえたっけ?
僕は聖職者では無いぞ?
違います──!!
おや、心の声が聴こえるのか?
忘れてしまったのですか?!
『忘れ──あぁ!!』
あの時の何も応えなかった女神様!!
違います──!!
すぐに協会に祈りに来たら、その際に懇切丁寧に教えるのですよ!!
それに! それに! それに!
あなたの場合は特別だから!!
しっかり説明を時間をかけてしようと思っていたんです!!
「ぉ、ぉぅ──」
めっちゃ、怒ってる。
怒ってるよね?
当たり前です!
神々の世界も今や大混乱ですよ!
えっ?
享楽とバランスの神のロキが地上に堕ちたんですよ!!
「へっ?」
何故?
何故ッて──あなたのせいに決まってるじゃないですか!!
お、おぅ──女神様の怒りが限界突破している……。