未定50
『ん──』
「やぁやぁ! あはは! 負けた負けた!」
目を覚ますとボス部屋の床だった。
目の前には例の黄金の妖精が居る。
邪神に唆されて来てみたけれども、これは確かに面白い。
『え──?』
「あー、そっか会話聴こえるんだっけ? あはは! 気にしない気にしない!」
やっぱり邪神の仕業か。
何となく、そんな予感も無かった訳では無かった。
「王よ──禁断を破りました」
「相応の報酬を与えねば──」
「うるさいなぁ! 分かってるよ! ほら!」
パァ──ンと自分の身体が光る。
ё精霊王の祝福
精霊王の認めた者へと与えられる祝福
全ての神秘、不思議、摩訶不思議──それら言葉につかない祝福を与える。
そして、全ての精霊達の恩恵を与える。
「ほら! これで充分だろ?」
「「────」」
周りの精霊達は何か言いたげだったが、恩恵に関しては文句は無いのだろう、ただただ黙っているのだった。
「後はそれじゃ話しも出来ないからサービスだよ」
パァ──ンと2度目の発光、身体が一気に全快する。
リヴァイブ MAX
これまた凄いのが──。
それに精霊王のスキルや能力もペルソナはどんどん更新している。
やはり──認識できるとペルソナは発動するのか……。
「あれ? 回復したよね?」
『あぁ……大丈夫。そうか、願いは──』
そして、レイの母親の居場所を僕は聞き出すのだった。