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未定45
『ここが精霊の泉──』
森に入った途端に澄み渡るような気配を感じた。
それは空気だったり、漂う魔力もそうだ。
精霊術 8
の影響もあるのだろうか。
使った事が無い──精霊を正式に知覚した試しが無いために扱いきれていないが、自然とそれが知覚出来そうな予感がした。
例の泉に降り立ったのはそんな思考が終わる時だった。
森に入ったら別世界になったのか霧があり、仄かに光が注いでおり泉は輝いていた。
──1人。
ん?
何か聴こえた気がした。
だが、周囲に気配を巡らして視線を泉から外した隙を見てか泉に視点を戻した時はどういう原理か泉の一部が切り取られたようになっており、階下に降りる階段が出現していた。
『御呼ばれされたということか』
再度、周囲を見渡すが先ほどの声のようなものが聴こえそうな気配は消えていた。
とりあえず行こう──。
自分は階下へと──夢のダンジョンへと侵入するのだった。