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未定42
「気になるよな?」
学院生活始まって1年経つ頃だ、僕たちは皆それ相応に育っているが、内面が育つとは限らない──目の前のシュンは目を輝かせながら、その噂を話してくる。
「でも、ソロ用なのだろう?」
バルが冷静に指摘している。
「なんだよなぁ──」
そして、シュンはハァ──とため息1つ。
「ほら! ため息なんて吐いてる暇はありませんわよ?」
「次の講義が始まるよー?」
そんな2人にマリとリンは呆れたような表情をしながら注意する。
「わーてるって!」
「はいよ」
シュンとバルもそれを受けて席から立って次の講義の教室まで移動を始める。
「──トオル?」
『……ん? あぁ、うん。行こうか』
全く反応していない僕に心配そうなレイが自分を覗いていた。
少し遅れてレイに反応を返す。
────そして、その日ずっと行方不明だったシエルが現れたとサンデリカは大いに話題になるのだった。