未定38
コボルトのスタンピードは無事に阻止できたがデスコボルトジェネラルが発生。
それを件のシエルが討伐。
しかし、その後は一向に姿を見せないでジェネラルの報酬は一応彼のギルド口座に振り込み。
そして、彼のSランクへの昇格が承認されて初の最速Sランク及び年齢を樹立のチャンスだが、ギルド本部からの呼び出しに応じていない為、彼が来るまではお預け。
それからは件のシエルの音沙汰は無し──。
「って、感じかね」
「ギルドランクもSSSまでが最高だが、あれはもう功績というか国宝級みたいな意味をもっての意味だから。純粋な到達点はSだから……」
バルとシュンはテンション高く語っている。
『ふぅーん……まぁ、僕はCランクだけれどもねぇ』
「私たちもそうだね!」
そっと手の甲に浮かぶトオルのクラブランクはCだ。
皆のもCランクだ。
特例というか、あの場で生き残ったのもあり──という所らしい。
「──で、どうするだよ?」
『とりあえず、学舎を卒業したら都市へ行こうと思ってるよ』
「えっ?」
シュンに応えたら、レイが反応する。
『大丈夫、レイの学費ももう稼いでる』
「私も──一緒でいいの?」
当たり前だろ? というとレイはこれ以上無い位に顔が緩んでいた。
学費は既に討伐費用で稼いでる。
後は高等学院へ行くために勉学を励むのみだ。
学院は国の中枢──都市にしかないから。
そして、自分はレイに目を向けていて気付いて無かったが4人はそれぞれ自分の答えを聞いて頷いていたのだった。