未定36
右っ!
左っ!
回転してくるのかっ!?
心眼と未来予知使っても捌くので手一杯だ。
だが、スピードと相手の重さには着いていけている!!
だが、後一歩が足りない──!
「フゴッ!!」
『つぅ──!』
確かに自分の身体は神々の祝福を受けて常人よりは強いが──それは生物的に人の括りの中でだ!
その部分を切り取れば相手のジェネラルの方に軍配は上がっているのは戦闘の中で痛感していた。
くそっ!
後一歩が──足りなっ
うぉ!
目の前で剣が掠める。
心眼と未来予知以上の攻撃だ。
『だけれども、それでも──!』
その時だった、身体が軽くなったような──支援か!
レイの支援だと効果を受けながら思い至る。
これが後一歩だったか──!
『うぉぉぉぉ!』
目の前のジェネラルの斬激を避けきって背後から一太刀を浴びせる。
「フゴッ──!!」
だが、倒れない!
分かってる!
タフネスの効果だ──!
そして、ジェネラルは振り返りながらこちらへ斬激を──!
「「させません!(わ!」」
「「させない!!」」
4人の魔法がジェネラルの顔に炸裂する!
少ないダメージかも知れないが──この一瞬の命のやり取りの中では大きな一瞬だ!!
『はぁぁぁ──!!』
一瞬動きの止まったジェネラルに対して逆袈裟斬りで首をはねる!!
全てを注いだ一太刀は綺麗にジェネラルの首を断ち切った。
「──!!」
それでも反撃してこようとしたのかジェネラルは刀剣を振り下ろすが、自分の横を掠めて刀剣は地面に埋まる。
その瞬間地面から大きな土埃が産まれると同時に僕の意識は限界突破の影響からか混濁して次第に暗くなっ──
あっ、これヤバい──。
そして、意識が落ちる時に慌てて自分へと駆け寄って来るレイと皆の姿。
──認めよう。
──我の祝福を与えようじゃないか喜べ
邪神の心から嬉しそうな声が聴こえて来るのだった。