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未定17

「今日の授業は以上になります」

「「「ありがとうございました──!」」」

目の前で先生が授業を終える。


座学に、魔法、剣技の訓練等──。

街の領主様、貴族階級、大きな商会、有名どころのご子息、ご息女が通うとなるのだ必然的に幅広い教養がここには詰まっていた。


「トオル──!」

「『お疲れ様、レイ」』

「うん!」

レイが嬉しそうに頷く。

学校も始まり半年が経った。


「あら、今日も元気だわね」

「本当にレイちゃんはトオルくんが好きだよねー」

そこにレイの学友のマリとリンが合流する。


「おっ!トオルじゃん!」

「トオル、おはよう」

そこに自分の方の友達のシュンとバルも近づいてくる。

シュンは剣技の訓練の際、バルは合同の魔法訓練の際に縁があって仲が良くなったのだった。


「トオルー! 今日は午後は暇だろ?」

「一緒に軍の訓練でも観に行かないか?」

2人の父は軍人だ。

2人とも街の軍隊希望でもある。

そんな2人に曖昧に微笑みつつ──。


「ごめん! やることがあって!」

「「あぁ! またそれか!」」

っと、いつも通り何をしているのかは秘密にして断りを入れる。


「レイちゃんは一緒に遊ぶよねー?」

「おすすめのスイーツ見つけたのよ」

「うん!」

リンのご両親はギルドで働いている。

マリは……余り両親の話題には触れたがらない。

まぁ、マリは甘いものには目がないらしくレイを誘っている。

ツンデレなのだろうか?

ちょっとツンツンしてる言動はあるが、実態は優しさの裏返しみたいな所がある。

レイとリンも分かっているのか、嬉しそうに頷いている。


カーン……カーン……

そして、鐘の音が鳴り響く。


「おっ! 次の授業始まるな! バル! トオル! 行こうぜ!」

シュンが元気良く駆け出す。


「こら! 廊下は静かに!」

「す、すみません──!!」

言葉そのまま楽しそうにシュンは駆けていくのだった。


「流石シュンだな」

ふっ──と笑いつつバルも駆け出す。


(全くだ)

そんな2人を追って例の如く自分も駆け出すのだった。


「こ、こら──!!」

先生の注意の声が背後から聞こえてくる、そして──。


「「「す、すみません──!!」」」

と、女の子3人組の声も遅れて聞こえてくるのだった。

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