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12/68

未定12

「なんだ? このガキ? おい! お前間違えてるんじゃないか?」

「いや、親分当たりですぜ! そいつはアレと一緒に乗ってた小僧です!」

「へぇ……お前ら聞いたな!! 狙ってた獲物はこの中だ!」

「「「うぉぉぉ──!」」」


「あぁぁ──」

御者の人は完全に震えて動けずに居る。

客車にはレイが1人乗っている。


(こいつらが……2年前の襲った盗賊か──)

ニタニタと卑しい笑みを浮かべている輩が勢揃いだった。


「おい! ガキも奴隷商に売れるからな!」

「へいっ!」

邪悪な目が沢山だ。


(ペルソナ──発動)

滅多に人前ではまだ使わないと決めていたペルソナを迷わず使う。

そして、僕の顔には仮面が現れる。


「なんだ? このガキ? 仮面──?」

それだけ言い残してその盗賊は倒れていた。

風魔法で口から微細に風を送り込み体内で弾けさせたのだ。


「なっ──! ガキ! お前か!!」

客車から視線が感じる。


(これは嫌われちゃうかな……)

そして、その場は僕の独壇場になるのだった。

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