表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86/179

フェイク86 強くなりたい

昨日の戦いでも感じたが、当然ながら自分ランクが上がる事により相対的に敵のランクも上がる。

そして俺の『フェイカー』で使用しているスキルは劣化版なのでレベルアップによる恩恵が半減しているせいか、敵のランクアップにスキルの威力が追いついていない。

今は神木さんから模倣したスキルのおかげで敵を倒す事は出来ているが、明らかに苦戦を強いられるケースが増えて来た気がする。

杞憂であればいいが、ランクアップを繰り返す程に顕著にこの傾向が現れてしまう気がする。

恐らくこの調子でいくと近い将来に成長限界が来てしまうのは明らかだ。

せっかく葵とパーティを組めたというのに何もせずにおいていかれるのはいやだ!

ただ今の俺にできる事はそう多くは無い。

一つは神木さんのスキルのような強力なスキルの模倣。

神木さんのスキルは俺の模倣したスキルの中でも飛び抜けて強力だ。もし同等のスキルを他にも模倣出来れば、たとえこの先モンスターが強力になったとしても対抗出来る。

もう一つは、俺自身の能力の向上だ。

絶対的に能力が欠落している近接戦の能力を磨く。スキルだけに依存しなくてもモンスターを倒せるようになれば、格段に戦いやすくなるのは間違いない。

一つ目の可能性はある。神木さんがBランカーという事は、世の中にはそれと同等以上の力を持つサバイバーが存在している。

俺は会ったことはないが、今後の活動の中で遭遇する可能性は十分にある。

ただし運の要素が著しく強い上に、いつ遭遇するかはわからないので今すぐ何か対策を取れるということは無い。

そして二つ目だが、俺の今の体力と運動能力はよく言って普通。厳しくみると平均以下だ。それでも時間をかけて鍛えればいつかは戦えるレベルにまで至る可能性はあるが、すぐには無理だ。

となれば残るは装備のパワーアップしかない。

ここ最近依頼をかなりの数こなしているのでお金はある。


「葵、今日は組合に行ってくるよ」

「どうかされたのですか?」

「装備を買いに行きたいと思ってるんだ」

「装備ですか? それではわたしも一緒に行っていいですか?」

「もちろんいいよ」


早速葵と一緒に売店へと向かう事にする。


「すいませ〜ん。武器と防具を見せてもらってもいいですか?」

「はい、何をお探しでしょうか?」

「以前見せてもらった事があるんですけど、アーマードインナーと武器を見たいんですけど」

「わかりました。それではアーマードインナーからですね。Mサイズでよさそうですね」


そう言って店員さんが、奥からアーマードインナーを数種類持って来てくれた。

前回見た時は一種類だけ見せられたけど、今回は三種類あるようだ。


「Mサイズのアーマードインナーだとこちらの三種類がおすすめですね」

「アーマードインナーにも種類があるんですね」

「はい、素材と性能でいくつかありますが、性能が上がればその分金額も上がってはしまいますね」


店員さんの言葉を聞いて、今回アーマードインナーが三種類ある意味がわかった。

前回はお金がなさそうな俺の事を気遣って一種類だけ見せてくれたのだろう。

という事は他の二つはもっと高いということか……

【読者の皆様へお願い】


いつもありがとうございます。

皆様のブックマークと☆ポイント評価で筆者のモチベーションが保たれています。

興味を持たれた方は是非ブックマークとスクロールして下部の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  ▼▼▼ 画像をクリックすると紹介ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
  ▲▲▲ 画像をクリックすると、紹介ページにアクセスできます ▲▲▲  
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ