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I章終話 フェイク74 少し進んだ自分

結局、敵の増援があったせいでDランクを五体とEランク三体を倒す事になってしまった。


「それで、魔核の分配ですけど、どうすればいいですか?」


三パーティで割るには中途半端な数になってしまったのでどう分けて良いか相談する必要がある。


「そうだな、山沖くんのパーティがDランク三個にEランク三個、俺達と相谷くんのパーティがDランク一個ずつでどうだろう?」

「はい、うちはそれで大丈夫です」

「え? でもそれだと俺達だけ多過ぎませんか?」

「いや、むしろこっちが多すぎるぐらいだろう。そもそも三体は完全に山沖くんのパーティの手柄だし、本当は残りの二体も手伝ってもらってるからな」

「そういうものですか?」

「ああ、だから遠慮せずに受け取ってくれ」

「相谷先輩もそれでいいんですか?」

「ああ、もちろんだ」

「そうですが。それじゃあそれでお願いします」

「それはそうと、山沖君、君は本当にFランクなのか? 本当はDランクとかじゃ無いのか?」

「いえ、残念ながら本当にFランクです。Fランクに上がったのも最近ですし」

「戦いの最中にも君の戦いぶりが目に入ったが、正直驚いた。あれでFランクとは……」


それから俺は自分達の取り分である魔核を六個拾ってから二組と別れて、葵と家路に着いたが、別れる際に相谷先輩と東山先輩から、是非連絡先を交換して欲しいと言われたので、サバイバーの専用端末の連絡システムであるサバイブのIDを葵と二人で交換させてもらった。

今までの登録者は葵一人だったので登録者が一気に三倍になってしまったが、部屋について端末を確認すると二人からそれぞれ今日のお礼の連絡が入っていたので返信しておいた。


「いい人達でしたね」

「うん、そうだね」

「同じ学園なので、またお会いする事もあるかもしれませんね」

「今まで気にして無かっただけで今までも会ってたかもしれないな」

「そうですね。案外すぐにお会いするかもしれませんね」


今までこの端末も討伐依頼の為だけに使っていたので、連絡ツールとして使用する事に変な感じがするが、なんとなく嬉しさを覚えた。

結局、討伐依頼は一月五日まで毎日続き、予想を超えてお年玉というには少し多すぎる程の金額が貯ってしまった。

葵のおかげで、いろんな経験をして今年の冬休みは今までで一番楽しく過ごす事が出来た。

夏休みの時は休み明けに学校には余り行きたいとは思っていなかった自分がいたが、今は冬休みが終わり、明日から始まる学校も少しだけ楽しみにしている自分がいる。

この冬休みの間に少しだけ変われた自分がいるような気がして、そんな自分が案外悪く無いと感じている。

明日からも少しだけ今より前に進めるといいな。

冬休み最後の日、少しだけ今の自分より先に進んでいる自分を想像しながら俺は眠りについた。

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