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フェイク63 天使の怒り再び

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残念ながら脂肪の塊のようなオークを一発しか残数の無い『アイスジャベリン』で倒す自信は無い。

とにかくハッタリと逃げで時間を稼ぐしか無い。

唸り声を上げてオークがこちらに向かって来ようとするが、その分俺も後ろに下がって距離を保つ。

ただ逃げているのを悟られない様に全身全霊を持ってナイフで牽制するが、いつまでもは続かない。

この状況でオークが痺れを切らして突進して来たらひとたまりも無い。

オークのプレッシャーを感じながら数歩下がった所で、それまで保っていたオークとの間合いの均衡が破れた。

痺れを切らしたオークが俺に向かって突進して来たのだ。


「くそっ!『アイスジャベリン』」


俺は最後のスキルを発動し、オークにダメージを与え、突進を止める。

これで本当に打ち止めだ。あとは時間稼ぎに逃げ回るしか無い。

俺は平静を装い、オークから視線を外さずにその場から数歩下がって距離をあける。

オークは『アイスジャベリン』により出血しているものの、致命的なダメージでは無いようで、再びこちらに向かって来ようとしている。

もう武器は手に握るサバイバルナイフ二本しか無いが、今の俺ではどうやってもあの巨体に致命傷を負わせる事は叶わない。

引きつけて逃げるか……そう思った瞬間 


「私がやります!『ウィンドカッター』」


葵によるオリジナルの風の刃がオークを大きく傷つけた。


「凛くん、ありがとうございます。助かりました。もう大丈夫です、任せてください」


間に合った……

ギリギリのタイミングで、葵がもう一体のオークを倒し終わって、駆けつけてくれた。


「葵、ギリギリだったよ。もう一発も残って無い。本気で背を向けて逃げようかと思ってたところだった」

「ふふっ、凛くんは正直ですね。でも、付き合ってくれてありがとうございました。私一人では苦戦していたかもしれません」

「それは無いと思うけど、早くそいつにとどめをさして」

「わかりました。燃え尽きなさい『エクスプロージョン』」


爆炎がオークを包み込み、炎に巻かれてオークはそのまま燃え尽きた。


「さすがだね」

「いえ、凛くんのおかげですよ」


今回は何とか無事に終わって良かった。


「いや〜若葉さん助かったよ。本当にありがとう。俺も体調さえ良ければあんなモンスターものの数じゃ無かったんだけど」

「俺からもお礼を言わせてもらうよ。若葉さん今回は本当にありがとう。昨日Fランクに上がったんだけど、設定をミスって四体もFランクのモンスターが出てきちゃって、一体なら絶対に負ける事はなかったのに」


ああ、こいつらFランクに上がったばっかりで端末の設定を間違えたのか。流石に不注意が過ぎるだろ。


「俺達Fランクになったから、この際いい機会だし若葉さんも俺たちとパーティ組まない?」

「おお〜それ名案! 今度は俺らが若葉さん助けるからさ〜」

「結構です。私には凛くんがいますので」

「凛くん?」

「ええ、凛くんです」

「もしかしてコイツ? この無能者ボッチくんの事?」

「こいつ全然大した事無かったけど、オーク相手に逃げてただけじゃない?」


いや確かにオークからは逃げようとしてたけど、その前にホブゴブリンを一体倒しただろ。こいつら二人共見てなかったのか?


「あなた達の目は節穴ですか? 凛くんのおかげで自分達が助かったと言う事を理解できていない様ですね。凛くんは先程Eランクモンスター二体を倒したばっかりなんです。Fランクモンスターなど本来相手にもなりません。Fランクモンスター四体程度から逃げ惑っていたあなた達とは比較にもなりません!」


あ〜、これはまた怒ってる。というより完全にキレてるな。

なんで新城といい本田といい、普段は天使の様な葵をこれほど簡単に怒らせる事が出来るのだろうか?

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